2011 WORLD POLICE&FIRE GAMES
アメリカ同時多発テロ、ワールドトレードセンター崩壊から10年の節目で、世界警察消防スポーツ競技大会(WORLD POLICE&FIRE GAMES)がNYで開催されました。私がベンチプレス競技で試技をしている時の写真が掲載されていました。
この大会では地元ニューヨークの選手に敗れ2位。1位の選手は世界記録を樹立しての優勝でした。
この悔しさを晴らすため、2年後北アイルランド大会に出場し185kgを挙げて世界記録を更新することになります。特別試技(第4試技)で出したこの記録は、IPFのルールと違い承認されていないため第3試技175.5kgが、ワールドレコードには記載されてます。
もしこの時に優勝していたら、北アイルランド大会には参加していなかったでしょう。
北アイルランド2013ワールドポリス&ファイヤーゲームス
NY大会では、マラソンのオリンピック銀メダリスト有森裕子さんと初めてお会いし、一緒に朝食をさせていただいたり、トレーニング理論や栄養摂取などの方法なども教えていただきました。今でも参考にさせていただいています。
また、他界してしまいましたが、第18代消防総監の杉村哲也さんが、私たちの試合を応援に会場まで足を運んでくださいました。
この試合は、滅多に来ないハリケーン(アイリーン)がニューヨークに上陸した影響で、なんと4時間以上も予定よりも遅れての試合でした。アナウンスも聞き取れず、いつ試合が始まるのか分からない状況の中、杉村さんはずっと試合開始を待ち最後まで応援してくださいました。
私はこの大会を通じて、日本国内または世界中に多くの仲間ができました。
ニューヨークのテロではワールドトレードセンター(ツインタワー)にアメリカン航空・ボーイング767便がハイジャックされ、乗客を乗せたまま突っ込み、ワールドトレードセンターは想像を絶する形で崩壊し、地元ニューヨークの消防士343人が瓦礫の下敷きとなり殉職しました。
この現場に日本から、11人の消防士が自費で救助に向かったのは有名な話で本にもなりました。
アメリカ同時多発テロ かけつけた日本人消防士たち
現地で懸命に救助活動をした勇敢な日本の消防士たちとは、この大会を通じて今ではとても良いお付き合いをさせていただいております。
WORLD POLICE&FIRE GAMESは、オリンピックにある種目はほとんどあります。オリンピックは4年に1度ですが、この大会は2年に1度、隔年置きに行われます。既にサーフィンは競技種目となっていて、それ以外にも警察や消防主体の競技もあります。
日本から白バイの指導員の方が出場し、多くのバイク競技で金メダルを取り、毎大会たくさん首に掛けている物凄い先輩もいました。この先輩は私が初めてカナダ、ケベックの大会に出場した時に、機内で緊張を解きほくしてくださり、またこの大会の素晴らしさを教えてくれた恩人です。この先輩も残念なことに若くして他界されました。
競技の中には、いち早く火を消す日本の消防操法のようなものや、梯子を使用したバケツリレー、ステアレース(階段駆け上がりレース)、アルティメットなど、消防独自の種目もあります。
そして今年は、この大会がアメリカで開催されます。世界で夏季オリンピックの次に大きな大会です。またこの素晴らしい大会に参加できるように(他界された先輩の分まで)努力をして行きたいと思います。
このブログを見て興味を持った方(出場資格のある方)は、是非一度参加して世界中に沢山仲間を増やしてください。
一歩踏み出すことで、人生観が大きく変わることだと思います。