曇り空の夜。

家からは新宿西口界隈の高層ビル群が見える。

ビルの屋上に赤く灯る警告灯。
（正しくは、航空障害灯って言うらしい。）

人間、あんなに立派な建物作っちゃうんだもの、凄いよなぁ、

と思う気持ちと、

なんだか真っ暗な中光ってるその赤い光がなんだか不気味だ、

と思う気持ちが、

階段を登る度に入り交じる。
何年も同じ階段を登っているけど、自分の階に着くと、ふと足を止めて眺めてしまう。

東京って都会だなぁ。

でも、今日みたいな曇り空では、びっくりするほど、その姿が見えなくなる。
まるで、最初からそこに無かったみたいに、手品で隠されたみたいに、全く見えなくなるのだ。

なんだか不思議。
まさしく雲隠れ状態。笑。

まるで、街の喧騒すら隠してくれてるみたいだ。

曇りの夜は、静かな夜。
目にも耳にも静かな夜。


追伸。
写真は失敗作ね。苦笑。