久しぶりの方に会いにいく。数年前からお店を開かれているのは知っていたけれど、結局一度も行けた事はなく、去年、デビュー当時の事務所のボスのお通夜の時に久方ぶりに再会して、そこからまた1年以上経ち、近くに行く用事も重なり、ようやく行けた。
私がデビュー当時だからまだ25歳位からお世話になっていたヘアメイクさん。お店は、代々木公園近くにある、冷えとりとくらしの店Cloveという。何の予告もなく行ったから、とても驚かれ、でもとても喜んでくれた。
とてもとても会いたかった。最初にお会いした時からずっとかっこいい姐さんといった感じで、今もそれは全く変わらず。デビュー当時、何をどうしていいかサッパリ分かっていない私にとって、もうこの世界で、アシスタントさんを従えて、バリバリ仕事をしている姿が何ともカッコ良く、さらにいつも笑ってくれているので、撮影やライブでの私の緊張を、いつもほぐしてくれる、そんな存在。
共通の知人も沢山いて、あの人は元気か、あの人はどうか?そんな話題でひとしきり盛り上がり、時間はあっという間に。
帰らなければいけない時間も迫ってきたので、持ってきた私のCDを1枚プレゼントさせて頂いた。2018年に全作詞を松井五郎さんに書いて頂いたアルバム「幻標本箱」だ。お忙しいだろうし、もうCDデッキも持っていないかもしれない。無くても音楽が聞ける時代だ。
でも、デビュー当時より少しは成長した姿を、聞いて欲しかった。だから貰ってやって欲しい、と。時間ある時でいいからと。
すると。渡したらすぐに封を開け、早速店内にかけてくれた。
この感じ。この優しい感じ、何も変わっていない。そう、とても会いたかった人。
そんなに長居は出来なかったので、曲の感想は、夜メールで沢山届けてくれた。
自分が弱っている時に会いたい人、会いたくない人もいるし、自分が元気な時に会いたい人、会いたくない人も、たぶんいる。
でもここには、どんな状況でも、また足繁く通うことになるだろう。
ありがとう、大平さん。もう少し落ち着いて話せる時になったら、もっともっと沢山お話しましょう。