隙間の空。

  

東京の街を歩いていると、人が多かったり建物も乱雑に建ち並んでいて時々嫌になるけれど、ふとビルとビルの隙間に青空を見つけた時、なんとも清々しい気持ちになる。どこまでも続く広い空も大好きだけど、隙間の空もなかなかいい。私が憧れ、来たくて来たくて仕方なかった場所、東京。今思えば、やりたい事はどこだって出来たはずなんだけど、当時の私はただただ東京に行きたかった。遊びたかったわけでも、羽を伸ばしたかったわけでもなく、たぶん中学生の時からやろうと思っていた夢を実現したかった、ただそれだけだったのかもしれない。

今、そこで生きてるんだなあと、隙間の空を眺める。そしてまた前を向いて、よし先に進もうと雑多な街を歩き出す。なんだかそんな繰り返しだった気がするなあ。きっとこれからもそうなんだろうなあ。そうでありたいなあ。