また会う日まで。

お父さん、あなたについてここに書こうと思っているのだけれど、どうしても書きたい事がまとまりません。

8月3日からまだ10日しか経っていないのに、ずいぶん前のような、でもやっぱり昨日の事のような不思議な気分です。

お酒が大好きで、毎晩酔っ払っては怒りだし、私達きょうだいはずいぶん泣かされました。その印象が強すぎて、あなたが体調を崩しはじめた数年前までの、間の20年近くのあなたがうまく思い出せないほどです。

あなたは、生まれた時から波乱万丈な人生でしたね。「絶対負けるな」と、酔っ払いながらよく言っていましたね。あなた自身が自分にそう言い聞かせて生きてきたのでしょう。得たものも沢山、失うものも沢山あった人生でしたね。

病院に母が着くまで待っていた事、母が手を握りしめて、大きな息を三回するほど頑張った事、やっぱりあなたは強い人だったんだと思う。

幸せだったよね、きっと。
いい人生だったよね、きっと。

遺影を眺めながら、最期の安らかな顔を思い浮かべながら、そうだったに違いないと確信しています。

私達家族が、あなたの生きてきた証。
続いていくからね。
チビ太郎、今回抱っこさせてあげられなかったね。ごめんね。

ただただおつかれさまでした。

お供物やお香典は一切頂かないと決めてたこと、遺影用の写真を去年のうちに用意しておいたこと、そういうところ、あなたらしくてつい笑ってしまいます。

あなたの家族にしてくれてありがとう。
また会う日まで。