先日の記事の続きです。タイトルの「置賜」は「おきたま」と読みます(念のため)。
山形県南部の置賜地方には小国・長井・米沢の3か所のアメダスで降積雪の観測を実施しており、さらに海側の下関アメダスを加えて、時間帯別の出現風向を調べてみました。使用したのは、2008~2013年の各1~2月の時別観測データです。
こうしてみると、4か所のアメダスは概ね直線上にあるような感じです。
出現風向は次のような感じです。上段から順に朝、昼、夜の時間帯、そして各段左から順に下関、小国、長井、米沢の風配図となっています。これは、16方位で表される風向の出現比率をレーダーチャート状に表現したものです。
従って、次の2つの特徴が考えられます。
●下関・小国では北西象限の風向が卓越しており、海上から陸に向かう季節風の特性がそのまま現れやすいようです。一方、長井・米沢では西よりの風向に加えて、地形に起因する季節風に対抗する特性(南風)も現れやすいのが特徴です。
●長井で見られる南風成分は時間帯に依存していないため「地形の存在自体の影響」と考えられますが、米沢で見られる南風成分は特定の時間帯(夜~朝)に顕著であることから「夜間の山頂から麓の平地への流れ(山風)の特性」が現れていると考えられます。
山形県南部の置賜地方には小国・長井・米沢の3か所のアメダスで降積雪の観測を実施しており、さらに海側の下関アメダスを加えて、時間帯別の出現風向を調べてみました。使用したのは、2008~2013年の各1~2月の時別観測データです。
こうしてみると、4か所のアメダスは概ね直線上にあるような感じです。
出現風向は次のような感じです。上段から順に朝、昼、夜の時間帯、そして各段左から順に下関、小国、長井、米沢の風配図となっています。これは、16方位で表される風向の出現比率をレーダーチャート状に表現したものです。
従って、次の2つの特徴が考えられます。
●下関・小国では北西象限の風向が卓越しており、海上から陸に向かう季節風の特性がそのまま現れやすいようです。一方、長井・米沢では西よりの風向に加えて、地形に起因する季節風に対抗する特性(南風)も現れやすいのが特徴です。
●長井で見られる南風成分は時間帯に依存していないため「地形の存在自体の影響」と考えられますが、米沢で見られる南風成分は特定の時間帯(夜~朝)に顕著であることから「夜間の山頂から麓の平地への流れ(山風)の特性」が現れていると考えられます。