◎ジェイド・タブレット-外典-06-13
◎無意識と死の側-5-超常現象・オカルト-2-超能力系-3-前世記憶-4(マイケル・クライトン)
(f)マイクル・クライトン(ハーバード大卒の医学博士。小説家としてジュラシック・パークなどを著す。)は、瞑想テープによって変性意識状態になり、もう一つの生涯の感覚がイメージとして来るのを待つと、ローマ時代の剣闘士の生涯のイメージが出てきた。このローマ時代の生涯のイメージは、マイクルにとっては、全然前世記憶なんかではなく、真面目にラテン語を勉強すれば誰でも作れるイメージに過ぎないと見ていた。
マイクルは、過去のローマ時代のある人格に気持ちが目茶入っていったとしてもそれは、自分の前世かどうかわからないとした。それについて、前世ではない他の説明もできるのだ。
(参考:インナー・トラヴェルズ 上・下/マイクル・クライトン/早川書房)
マイクル・クライトンは、浮かび上がった前世記憶とされるビジョンについて、冷静な判断をしているように思う。
前世記憶と言えば、個人Aが何千年間に何回転生しても個人Aとして転生するように何となく考えるものだが、転生後は、個人A`になったり個人Bになったり(蝶になる:荘周胡蝶の夢)、消えてなくなったり(紀元0年の世界人口は約2億人だったと考えられているのが、今は約80億人に増えている。その増えた魂はどこから転生してきたのだろうか。)しているのではないだろうか。
霊の世界は、1+1が必ずしも2ではなく、100になったり、0になったりする世界なのだろう。それを前提にダンテス・ダイジは、前世記憶は個人の記憶からも遡れるし、ダイレクトにアカシックレコードからも知ることができるなどと言っているのだろう。おまけに既述の霊界での過去現在未来の法則からは、過去世自体もどんどん変貌しつつあるとくれば、とてもではないが、常識的社会人の想像できる世界ではないように思う。