◎果報を保証する
「ブッダ 悪魔との対話」から
『二 傍らに坐したデーヴァヒタというバラモンは、尊師に向かって次の詩を以て語りかけた。-----
「何ものに対して布施物を与えるべきなのでしょうか?
何ものに対して与えられた施与が大いなる果報をもたらすのでしょうか?
どのように布施をしたならば、その布施はどのように栄えるのでしょうか?」
三 〔尊師いわく――――〕
「前世の生涯を知り、また天上と地獄とを見、生存を滅ぼしつくすに至って、直観智を確立した聖者、――――
その人に対して布施物が与えられるべきである。この人に対して与えられた物は、大いなる果報をもたらす。
このように布施をしたならば、その布施はこのように栄える。」』
(ブッダ 悪魔との対話/中村元訳/岩波文庫P161から引用)
これは見返りを期待して布施をするという、そもそもあってはならない質問をしているシーンである。それでも釈迦は、その姿勢に問題があることなど百も承知で、無私そのもので生死をも超えた私に布施をするならば大いに果報が得られると請けがう。
その布施は、バラモンが想像したような果報ではないが、大いなる果報を保証された。
「ブッダ 悪魔との対話」から
『二 傍らに坐したデーヴァヒタというバラモンは、尊師に向かって次の詩を以て語りかけた。-----
「何ものに対して布施物を与えるべきなのでしょうか?
何ものに対して与えられた施与が大いなる果報をもたらすのでしょうか?
どのように布施をしたならば、その布施はどのように栄えるのでしょうか?」
三 〔尊師いわく――――〕
「前世の生涯を知り、また天上と地獄とを見、生存を滅ぼしつくすに至って、直観智を確立した聖者、――――
その人に対して布施物が与えられるべきである。この人に対して与えられた物は、大いなる果報をもたらす。
このように布施をしたならば、その布施はこのように栄える。」』
(ブッダ 悪魔との対話/中村元訳/岩波文庫P161から引用)
これは見返りを期待して布施をするという、そもそもあってはならない質問をしているシーンである。それでも釈迦は、その姿勢に問題があることなど百も承知で、無私そのもので生死をも超えた私に布施をするならば大いに果報が得られると請けがう。
その布施は、バラモンが想像したような果報ではないが、大いなる果報を保証された。