らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

入浴剤の由来

2020-12-23 | 雑学

一昨日は冬至でユズ風呂に入られた方が多かったと思います。
ユズ湯は血液の流れをよくする血行促進効果や果皮に含まれるクエン酸やビタミンCにより美肌効果などもあると言われています。
ところで、風呂と言えば入浴剤を愛用されている方もおられると思います。
そこで今日は入浴剤の由来について調べてみました。

「入浴剤の由来」
浴槽に何かを入れる習慣は古代文明が栄えたエジプト、ギリシャ、ローマなどで、香料や酒、塩、花などを入れた記録が残っているということです。
ただ、西洋では中世以降、入浴の習慣が廃れたことから、代わりに発達したのが香水でした。

一方、入浴が日常となった日本では、様々なものを風呂に入れる習慣が広まりました。
古くは平安時代の頃から薬草を入れて入浴する「薬湯」が評判となり、江戸時代には菖蒲湯、ユズ湯などが定着しました。

・「バスクリン」の日本の名湯シリーズの入浴剤です。(ネットより)


「バスクリンの誕生」

製品化された最初の入浴剤は、明治30年(1897年)に発売された「くすり湯浴剤中将湯(ちゅうじょうとう)」です。
「中将湯」は元々は婦人病に効果がある生薬です。
これを製造販売をしていた「津村順天堂」の社員の一人が製造過程において出る残りカス (生薬を刻んだ残り)を自宅に持ち帰って、お風呂(タライでの行水)に入れて、子どもを沐浴させたところ、体が温まり、あせもが治ったのだそうです。

さらにポカポカと温まった状態をキープできるということがわかり、改良して製品化し、銭湯向けに販売したところ、たちまち人気商品となりました。
しかし、冬場はポカポカしていいのですが、夏場は身体が温まりすぎることから、夏向けの入浴剤を開発しました。
それが、昭和5年(1930年)に誕生した「バスクリン」だそうです。

バスクリンの販路も、当初は浴剤中将湯と同じく銭湯のみでしたが、1960年代以降の高度経済成長期には、内風呂が一般家庭に普及したことから、“遠くの温泉より我が家で温泉気分”のキャッチフレーズとともに爆発的に売れました。

その後、更に種々の効果を持つ温泉の湯(子宝の湯・腫れものの湯・中気の湯・美人の湯など)を、温泉地に行かなくても家庭で簡単に応用できないかという考え方から生まれたのが「日本の名湯シリーズ」などの入浴剤です。

現在では、いろいろな種類の入浴剤が各社から発売されていることから、温泉地に行かなくても、家庭にいながら至福のひと時を味わうことができます。

コロナ感染の拡大を受けて不要不急の外出自粛が求められているお正月には、ご自宅のお風呂で「日本の名湯シリーズ」などの入浴剤で、温泉地に言った気分を味わってみては如何でしょうか?