今日は、庭に咲いている「ローマンヒヤシンス」の花をご紹介します。
ヒヤシンスはキジカクシ科 、 ヒヤシンス属に分類される球根草花です。
草丈は20㎝~大きいもので30cmほど、3月~4月に咲く花は花茎2㎝~3㎝の漏斗状、筒部の長さは1.5㎝、ピンクや白、青色をした香りのよい花を茎の先端に総状に7~10輪咲かせ、穂のような形を作ります。
原産地はトルコ、地中海東部沿岸で、日本には1863年にフランスからチューリップと共に渡来しました。
・ローマンヒヤシンスは草丈が低いこと、花が小さくまばらにつくことなどが特徴です。
ヒヤシンスにはダッチ系とローマン系があり、単にヒヤシンスと言えばダッチ系を指します。
各々の特徴は、
・ダッチ系・・・・一本の茎にたくさんの花が付き、ボリューム感があって豪華ですが、球根は自然に分球しにくく増えにくい品種です。
・ローマン系・・・一本の茎に付く花の数は少ないですが、ひとつの球根から数本の花茎が出て、球根は自然分球しやすくよく増えます。
「花後の管理」
花が枯れてきたら花がらを手でつみ取ります。
花がらを摘むのはタネができて球根を弱らせないためです。
花茎を切ると切り口から雑菌が入って腐ってしまうことがあるので、面倒でも花がらだけつみ取るようにします。
・ローマンヒヤシンスは草丈が低いこと、花が小さくまばらにつくことなどが特徴です。
我が家のローマンヒヤシンスは、一本の茎に付く花の数は少ないですが、ひとつの球根から数本の花茎がでてます。
球根は自然分球しているようであり、株が増えます。
・固まった株のところの球根1個から数株が発芽しています。
「伝説」
ヒヤシンスの名前は、ギリシャ神話に登場する美少年・ヒュアキントスの逸話が由来となっています。
美青年ヒュアキントスは、太陽神アポロンと西風の神ゼピュロスの寵愛を受けていました。
ある日、ヒュアキントスとアポロンが円盤投げをしていると、その親しげな様子を見た風の神ゼピュロスが嫉妬して冷静ではいられなくなりました。
そして、あまりにも二人の仲の良さに嫉妬して突風を吹かせたところ、アポロンの投げた円盤は軌道を変えヒュアキントスの額に激突したのです。
アポロンの必死の手当の甲斐なくヒュアキントスは大量の血を流して死んでしまいました。
そのとき流れた血から咲いた花がヒヤシンスだといわれています。