私は秋から春の汗をかかなくなる時期での晩酌は焼酎のお湯割りを呑む焼酎派ですが、皆様はビール派でしょうか?
それとも日本酒派ですか?
もしかすると、洋酒派なのかな?
「泡盛と焼酎の違い」
ところで、焼酎と言えば、沖縄では地酒の「泡盛」が多くの人に愛されているようです。
この「泡盛」は無色透明で、芳醇な香りと深いコクが特徴で、焼酎のルーツと言われています。
・「黒麹菌の使用」
しかし、焼酎との決定的な違いは黒麹菌が使われていることだそうです。
黒麹菌は焼酎で使われている白麹菌よりもクエン酸を多く生成するため、殺菌力に富み、高温多湿の沖縄でもろみを腐敗させることなく、独特な味を持つ泡盛を仕上げるのに重要なポイントとなっているそうです。
・「タイ米を使用」
もう一つ特徴的なことは、もろみを作る麹の原料にタイ米が使われていることです。
タイ米は大正の末期に輸入され始め、昭和になって泡盛の原料として定着したそうです。
その主な理由は、
・硬質米のためさらさらしていて、米麹にしたときに作業がしやすいこと。
・水や酵母を加えてアルコール発酵させるときの温度管理がしやすいこと。
・当時使っていた他の米に比べ、アルコールの収穫量が多いことなどです。
このような事情から、タイ米は昭和初期以降、現在でも泡盛を造るのに最適な米として、全酒造所で使われているということです。
「泡盛のルーツ」
沖縄で泡盛が作られ始めたのは、沖縄がまだ琉球王国と呼ばれていた1470年頃と言われています。
琉球はその頃から中国や東南アジアと貿易を行っており、様々なものを輸入していました。
その中の一つにシャム王国(現在のタイ)の蒸留酒があったのです。
その蒸留法を習って国内で作り出したのが現在の泡盛のルーツとなっています。
「泡盛の語源」
泡盛の名称の由来については諸説あります。
・「泡説」
蒸留したてのアルコール度数を調べるために、昔は器から器へ酒を落とし、その泡立ち具合を見たと言われており、強い酒ほどよく泡立つことから「泡盛」と名が付いたという説。
・「薩摩命名説」
薩摩藩が琉球の焼酎を特に強調し、商品価値を高めるために「泡盛」と命名したとされ、1671年から「泡盛」と記されるようになったとする説。
・「原料起源説」
今では、ほとんどタイ米を使っていますが、かつては粟でも作られていました。
粟で作った焼酎なので「粟盛り」といい、転じて「泡盛」になったとする説。
・「梵語由来説」
梵語(サンスクリット語)でお酒を意味する「アワムリ」が転じたという説。
などの諸説がありますが、その内の「泡説」が有力ではないかと言われています。