4月から月1回全5回シリーズで放映されている、
NHKスペシャル「シリーズ・マネー資本主義」。
見た?
金融危機はなぜ起きたのか、巨大マネーはどのように膨張していったのか、
アメリカ経済、ひいては世界経済を牽引し、数々のヘッジファンドを産み、
歴代アメリカ財務長官を輩出し、最後は業界ごと転落していった、
「投資銀行」の劇的な攻防を描く。
NHKスペシャル「マネー資本主義」オープニング映像
ナレーションは、松平アナ。
現在、自分が働く会社や自分自身が置かれてる状況、
徐々に目減りしていくわずかながらの金融資産(トホホ)
なんかを思い浮かべながら見てると、
実際、多少他人事とは思えないところもあって、
ときに凹んじゃったりするけど、
そんな番組の内容とは別に、
NHKやるな~
と思ったことがひとつありまして。
それは、番組のテーマ曲。
原曲はチャップリンの映画「Modern Times」挿入歌、『SMILE』。
編曲は細野晴臣さん、歌はアン・サリー。
このドキュメンタリーが描く、
ある一つの資本主義モデルが破綻していく時代の明暗と、
SMILEの甘く切ないメロディーとのどこか物悲しいコントラストは、
番組に漂うアンニュイな雰囲気に溶け込んで
それはそれだけですばらしいんだけど、
ポイントは、その曲が、
「Modern Times」の挿入歌ってとこで。
「Modern Times」は、1936年のアメリカ映画、
チャップリンが、監督・製作・脚本・作曲を担当した喜劇映画で、
資本主義社会の行き過ぎたあり方を痛烈に風刺した作品。
生産・消費システムが、その本質を脱して巨大化し、
人間性を奪う制御不能な歯車になる、、、
その恐ろしさを、チャップリンは笑いのうちに描きます。
その「Modern Times」の挿入歌を
この番組のテーマ曲にセレクトするとは!
NHKスペシャル音楽担当の人に、ちょっとあっぱれ。
やるよね~
そう思わない?
♪ Smile - Charlie Chaplin/Michael Jackson
Smile/Charles Chaplin
ラブ・チャップリン