名古屋するめクラブ

~名古屋発くうみるあそぶ~

NHK特集「シリーズ マネー資本主義」@NHK総合

2009年06月21日 22時37分37秒 | 観る(映画・TV)

4月から月1回全5回シリーズで放映されている、

NHKスペシャル「シリーズ・マネー資本主義」。

見た?

金融危機はなぜ起きたのか、巨大マネーはどのように膨張していったのか、

アメリカ経済、ひいては世界経済を牽引し、数々のヘッジファンドを産み、

歴代アメリカ財務長官を輩出し、最後は業界ごと転落していった、

「投資銀行」の劇的な攻防を描く。


NHKスペシャル「マネー資本主義」オープニング映像



ナレーションは、松平アナ。

現在、自分が働く会社や自分自身が置かれてる状況、

徐々に目減りしていくわずかながらの金融資産(トホホ)

なんかを思い浮かべながら見てると、

実際、多少他人事とは思えないところもあって、

ときに凹んじゃったりするけど、

そんな番組の内容とは別に、

NHKやるな~

と思ったことがひとつありまして。


それは、番組のテーマ曲。

原曲はチャップリンの映画「Modern Times」挿入歌、『SMILE』

編曲は細野晴臣さん、歌はアン・サリー。


このドキュメンタリーが描く、

ある一つの資本主義モデルが破綻していく時代の明暗と、

SMILEの甘く切ないメロディーとのどこか物悲しいコントラストは、

番組に漂うアンニュイな雰囲気に溶け込んで

それはそれだけですばらしいんだけど、

ポイントは、その曲が、

「Modern Times」の挿入歌ってとこで。



「Modern Times」は、1936年のアメリカ映画、

チャップリンが、監督・製作・脚本・作曲を担当した喜劇映画で、

資本主義社会の行き過ぎたあり方を痛烈に風刺した作品。

生産・消費システムが、その本質を脱して巨大化し、

人間性を奪う制御不能な歯車になる、、、

その恐ろしさを、チャップリンは笑いのうちに描きます。


その「Modern Times」の挿入歌を

この番組のテーマ曲にセレクトするとは!

NHKスペシャル音楽担当の人に、ちょっとあっぱれ。

やるよね~
 
そう思わない?

♪ Smile - Charlie Chaplin/Michael Jackson


Smile/Charles Chaplin
 
ラブ・チャップリン