池澤夏樹、芥川賞受賞(1988年)作品。
池澤さんって芥川賞向きじゃないような気がするんだけど受賞されてたんですね。
この小説、池澤作品の中では芥川賞寄り?なのかもしれませんが、
それでも先生の文章、
好きです。
理科的な描写や文章構成。
無駄な修飾がないのもいい。
で、ドライかといえば、とてつもなく叙情的で、
されど、三人称的で冷静な視点。
この作品、
内容的に賛否両論あるみたいだけど、
内容如何というより、何より情景描写がすばらしい。
特に、
崖っぷちで雪を見つめるシーン。
あんな雪の描写、読んだことない。
しっくりくるというか、波長があうというか。。。
先生のモラトリアム具合が自分の性に合ってるのかな?
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