最近、週末は東北各地で取材が入っております。
きのうは北上市内・展勝地のすぐちかくの住宅取材。
ことしは記録的な暖冬で、って言っていたら、
本格的な積雪がやってきましたね。
わたしは前日に北上に入っていたので、問題はありませんでしたが、
盛岡在住のカメラマンさんは高速が安代から花巻までストップ。
この区間は、だいたいこの時期、やられますね。
仙台から来るスタッフも、仙台がこの冬初めての本格的積雪で
これも、時間には遅れそうという状況でした。
まぁ、忙中閑、ということで。
写真は北上川添いの展勝地を対岸側から狙ったアングル。
サクラの並木で東北の3大名勝地に名を連ねる展勝地ですが、
この冬の季節もいい雰囲気ですね。
ちょうど対岸側で眺めの良さそうなロケーションにあった喫茶店前から撮影。
お店のママさんは、ご主人の実家ということで、北上に来られて5年ということ。
前は神奈川県相模原にいたそうですが、
自然の景観の素晴らしさには、毎日感動させられているというお話。
展勝地の、こちら対岸側からは、朝日が昇ってくる様子が見られるそうで、
神々しいばかりの景色が眼前一杯に広がるのだそうです。
「ことしは、ハクチョウの数が少ないのですよね・・・」
とのこと。シベリアからの飛来自体が減っている、というより、
ボランティアで餌付けしていた方が老齢で
毎朝の餌付けを断念したことが大きいのでは、
という情報をいただきました。
でも、ちょうど写真のように、車で来て餌付けをしている方がいました。
そういえば、この展勝地の桜並木自体も、地元の篤志のかたが
植樹し続けてきたものが、80 年ほどの時間の経過とともに
いまや、公共財になってきたのだ、ということも聞きました。
これから、団塊の年代がリタイアの年代を迎えるようになって、
こういうボランティアの活動が盛んになっていくものかどうか。
しかし、こういう自然の良さを理解している人が、
ふたたび地域に回帰しはじめていることは事実なので、
全国ですこしづつ、こんな展勝地のような事例が
増えてきてくれると、日本もまだまだ、まんざらでもない、と思えますね。