三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

北上展勝地冬景色

2007年02月05日 10時07分20秒 | Weblog

最近、週末は東北各地で取材が入っております。
きのうは北上市内・展勝地のすぐちかくの住宅取材。
ことしは記録的な暖冬で、って言っていたら、
本格的な積雪がやってきましたね。
わたしは前日に北上に入っていたので、問題はありませんでしたが、
盛岡在住のカメラマンさんは高速が安代から花巻までストップ。
この区間は、だいたいこの時期、やられますね。
仙台から来るスタッフも、仙台がこの冬初めての本格的積雪で
これも、時間には遅れそうという状況でした。

まぁ、忙中閑、ということで。
写真は北上川添いの展勝地を対岸側から狙ったアングル。
サクラの並木で東北の3大名勝地に名を連ねる展勝地ですが、
この冬の季節もいい雰囲気ですね。
ちょうど対岸側で眺めの良さそうなロケーションにあった喫茶店前から撮影。
お店のママさんは、ご主人の実家ということで、北上に来られて5年ということ。
前は神奈川県相模原にいたそうですが、
自然の景観の素晴らしさには、毎日感動させられているというお話。
展勝地の、こちら対岸側からは、朝日が昇ってくる様子が見られるそうで、
神々しいばかりの景色が眼前一杯に広がるのだそうです。
「ことしは、ハクチョウの数が少ないのですよね・・・」
とのこと。シベリアからの飛来自体が減っている、というより、
ボランティアで餌付けしていた方が老齢で
毎朝の餌付けを断念したことが大きいのでは、
という情報をいただきました。
でも、ちょうど写真のように、車で来て餌付けをしている方がいました。
そういえば、この展勝地の桜並木自体も、地元の篤志のかたが
植樹し続けてきたものが、80 年ほどの時間の経過とともに
いまや、公共財になってきたのだ、ということも聞きました。

これから、団塊の年代がリタイアの年代を迎えるようになって、
こういうボランティアの活動が盛んになっていくものかどうか。
しかし、こういう自然の良さを理解している人が、
ふたたび地域に回帰しはじめていることは事実なので、
全国ですこしづつ、こんな展勝地のような事例が
増えてきてくれると、日本もまだまだ、まんざらでもない、と思えますね。
コメント
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