三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

政権交代、改革と忍耐力

2009年09月24日 05時39分34秒 | Weblog



みなさん今回の初めての「秋の連休」はいかがだったのでしょうか?
札幌周辺では、きのうは高速渋滞はそれほどでもなく、
早めに帰宅して、きょうからの仕事に備えているというところでしょうか?

さて、本日から取材出張であります。
本当はきのうのうちに出発したかったのですが、
シルバーウィークというのをまったく知らなくて飛行機チケットが
まったく取れなかったのですね。
やむなく本日は、結構な強行軍日程であります。
朝1番の便で仙台に飛んで、そこからクルマで郡山の隣町まで行って
カメラマンと合流。
その後、常陸太田という茨城県北部まで移動という行程。
仙台からでも350kmくらいの走行距離になる予定。
これから年末に向けて、さまざまな仕事が団子になって進行します。
ことしは住宅関係、工事進行がベタ遅れ。
高性能住宅を建てられるビルダーさんも
国交省が進める「長期優良住宅」の認定作業の現場での審査遅れで
工事着工が進まず、「半年で1年分、仕事しなければならない」
(ある工務店経営者の言葉)というような状態になっています。
そういった状況が、わたしのような住宅メディアにも影響があって
なかなかこちら側の進行の都合がいいようには行ってくれません。
まぁ、やむをえない。

新政権発足以来、さまざまな改革の方向性が明確に示されてきています。
新政権発足で手続きがすべて変わってくるものかどうか、
政権側の考えは大体わかってきましたが、
一方で、官僚機構側はこれからどう動いていくのか。
国交省も、八ッ場ダム問題からして、どう収斂できるのかどうか。
ヘタをすると、成田空港問題とは違うけれど、
まったく逆の問題に発展していく可能性も出てきています。
政権交代と個別案件の摩擦って、避けられない部分はあると思うけれど、
具体的にこういう形で明確になっていくものかも知れません。
なかなか調整は難しい部分があると思います。
住宅関係でも、これまでの施策に合わせて進行していたプロジェクトもあり、
同じ国交省所管の政策なので、不透明になっていく部分がありますね。
本来であれば、民間の方に活発な経済活動があれば、
こういう国の施策云々はあまり実体経済に影響が少ないのですが、
いまは、経済的には大変厳しい状況の中、政府支出の影響力は大きい。
まぁ、みんなで知恵を絞って、どうやっていくべきか、
試行錯誤はやむを得ないので、未来を見据えて頑張っていくしかありませんね。
八ッ場ダム問題は象徴的ですが、
基本的には政府の決めた建設中止の方向性は正しいと思います。
ただ、それを実現していくのは、大変な勇気と忍耐力がいる。
こういうことを先送りしてきたのがこれまでの政治だったとも言える。
改革には、時間がかかるものだと思います。
明治維新もいろいろな混乱期を経て、実質的に動き始めるまでには時間がかかった。
民主党マニフェストという改革エンジン、
本当に実現するためには、政治家のみなさん、正念場と見定めて
正面から取り組んでいただきたいと思います。
前原さん、いまが与党政治家としての最初の試練だと思います。
で、これは民主党にとっても、かなり大きな問題になりそうです。
<写真は最近、道路脇で目に付く野の花。種類、わかんない~>





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