三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

企業再生~2

2009年09月13日 07時03分55秒 | Weblog




きのうの続きです。
写真は再稼働を開始したラインの様子。

大阪が基盤の会社、創建さんという会社は、
「外断熱」(正しくは外張り)がウリで
本州地域で戸建て住宅を年間500~600棟程度販売しているそうです。
木の城というイメージ通り、ふんだんに地元産材を構造として使い、
断熱手法としては外側断熱を採用するのは、
確かに、相性がいいかも知れない取り合わせ。
北海道の標準的な高断熱手法には背を向けてきたのが
かつての「たいせつ」さんであり、
その意味では、デザイン云々よりもそういう断熱手法の変更の方が、
大きい部分になるかも知れないと考えます。

セレモニーでは、
かつて訪問したという北海道知事さんから
「斬新なデザインに変更してください」と言われたことを
新しいデザインパネルを寄贈して、お返ししておりました(笑)。
高橋知事さん、本音で言ってしまったのかどうか、
あんまりストレートな意見の見えにくい知事さんにしては、似合わない発言があったと
変に感心させられた次第(笑)。
いろいろな意見はあると思いますが、
あのスタイルで、しかし19000棟もの実績が上がっていたのですから、
簡単に、そう決めつけられないのではないかとも思います。
デザインだけ、中身の作り方と関係なく変更することが
それほどいいことか、どうか、
好みの問題は別にして、やや疑問とも思っています。
ユーザーは案外、総体としてのイメージで企業姿勢をとらえるものであり、
単純に外観デザインを、その中身と切り離して考えるのは、
企業イメージを希薄化させることになるのではないかと
ちょっと、疑問を感じた次第です。
まぁ、そうはいってもこれまでのデザインからチェンジしたいというのは
ごく自然な方向ではあると思います。

いずれにせよ、そうことは簡単にはいかないだろうと思います。
新築マーケットも「回復」というような状況になるかどうか、
むしろ現状程度で固定化して、
まったく別のマーケットに住宅建築自体が向かうような予感もあります。
一方で、地域の願いというのも痛いほどに感じることができました。





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コメント
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