2日間降り続いていた雪ですが、
なんとか収まって、きのう午後3時過ぎからは晴天。
で、表に出てみると、ご覧のような置き土産がありました(笑)。
いらないんですけど・・・。
札幌は年間積雪が6mにもなる、
日本海側湿潤寒冷気候という特徴があります。
冬期間は北西側からの風と伴って雪が降る。
建物の側では、高断熱高気密化が進み、一方社会的には、人口集積の結果、
無落雪屋根というスタイルが一般化しました。
三角屋根の「雪を落とす」屋根では、敷地の狭小化で
近隣関係に種々の問題を発生させていたのです。
で、建物の性能向上化以前には、雪を貯めておく場所の確保や
屋根の氷柱対策などが一番の問題だった。
そういった特有の問題が消えていって、
しかし、現在の問題としては、写真のような「雪庇」がクローズアップされてきた。
断熱が良くなって、屋根の雪が融雪しなくなり、
三角屋根から落ちなくなって、今度は
雪の塊が季節風にいたずらされて、軒を飛び出して大きくなる現象が発生してきた。
吹雪が収まってから、住宅街に出現するこれら雪庇群は
なにか、ユーモラスでもあるのですが、
しかし、それが南東、南側に出来ることから、
出入り口がそちらに面する場合の多い北国住宅では
落下したときの危険が高まるんですね。
今回発生した雪庇は、順調な生育状況で、
屋根の端部からのせり出しは80cmほど、長さも1mほどという状況。
玄関出入り口には庇があって、保護していますが、
このまま成長するのも困る。
ということで、「雪庇融雪」装置を工夫してあるのですが、
きのうは3時間ほど運転しても、歯が立たないと言うところ。
週が改まってから、再度融雪を働かせようと考えております。
さて、ことしはどうなりますか。