今回出張は浅草周辺におりました。
一定の時間いると、様子が分かってきて面白さが増してくる。
朝の散歩でも、あれ、あの辺にはどんな風景があるんだろうか
っていうような興味が湧いてきます。
そんななか、見つけたのがご覧のような料理店。
どうも「ねぎま鍋」を商っているようなのですが、
ランドマークとして、大きな木製樽を店の入り口上部に据え付けている。
表側は、真壁の木造構造の柱と梁が表されていて
壁は漆喰とおぼしき塗り壁。
1階部分は防犯とデザインを両立させた木格子窓。
こういう伝統的なデザインの中に、木製樽は、
ひときわ目立つように半分は通りにはみ出させている。
下町風情を表現するような玄関前の植栽も、らしくて味がある。
どうもこういう風情に弱い。
2階建てなのか、まさか3階建てではないでしょうが、
白壁の中にある窓が独立的で
なかで、どういうふうな空間演出になっているのか、
やや興味をそそられます。
きっと、江戸期から明治大正昭和と、
変遷を経ながら、生き残ってきたようなデザインの重厚さが感じられます。
先日の駒形どぜうではないけれど、
こういう江戸情緒を感じさせてくれる店構え、
なかなかに渋くて、強く興味をそそられた次第であります。
「ねぎまかぁ・・・」
と、食欲も刺激されて、またの機会を探っているところです。