三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

メカメカZEHへの多様な意見表出

2016年02月22日 06時49分39秒 | Weblog
さて、一昨日の濃い取材を終えて
そのデータをさっそく、いろいろに整理整頓をはじめております。
で、なんといっても岐阜県恵那への出張でしたので
可能な限りで、その周辺も見学日程に入れておりました。
駆け足でしたが、あちこち住宅雑誌編集長としての目で
取材見学して来た次第であります。好奇心が強い方なので(笑)。
そこから、ようやくきのう夜に札幌に帰還いたしました。
ということなので、きのう1日は移動に費やしていたところ、
ブログ・Facebook投稿への反響がさまざまに寄せられていました。

さすがに鎌田先生・前先生の発言への反響は大きいものがある。
わたしのブログでは、わたしの興味の割合に応じて
ZEHのことをひとつの大きな視点にしてまとめてみた次第ですが、
それこそ堰を切ったように多様なご意見がうかがえました。
そういったご意見の中に、「メカメカZEH」というネーミングが印象的。

「多少断熱性能が悪くても太陽光発電パネルやコージェネを採用すると
容易に基準をクリアしてしまう今の基準には「?」を感じています。
設備ありき、の基本姿勢を変える必要があるのでは。」
「イニシャルエネルギーコストも含めてZEHの評価をすればよい。
大変難しい作業ですが、建築材料のエネルギーコストからみた
公的評価基準がないとフェアな評価ができないのでは。」
「寒いZEHとは(~_~;)」
「設備開発側から家の空調負荷を考えれば高断熱高気密は必修な条件、
結果的に寒さや暑さを感じる箇所のない住宅。最小のエネルギーで
ZEを実現するのが技術屋の仕事」
「ZEHは外皮性能が基本です。UA値をとにかく、突き詰めて、
そのうえで、省エネ設備があると認識しています。
太陽光をたくさん載せたメカ的なZEHは寒いと思います。」
「エネルギーを10GJ減らす為の躯体にかかるコストと、
10GJ創る為の設備のコストとの比較。寒い地域と暖かい地域では
考え方が違ってくるのでしょうね。」
「都内で木造三階建て、屋根も小さくビル影などの影響。
更に道路づけ次第で、太陽光発電に向かない場合も多々ある。
太陽光で調整(キャンセル)にならない。
メカメカZEHは目指さないとの考え方に賛成。
まるでメーカーの姿が透けて見える政策には抵抗を感じます。
本当に住んでる人々にとって快適な住宅を、提供したいです。」

どうやら、行政主導のいろいろな動きというか独走に対して
民間・工務店の立場側からは必ずしも、同意ではない。
みなさんのご意見は、それぞれにすばらしく、
今後の方向性を考える上で、非常に貴重なご意見と承りました。
大変ありがとうございました。
また、整理整頓して情報をお届けしたいと思います。

<写真は前先生のプレゼンより>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする