三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

無断熱ファッションビルでのオシャレな夕食in札幌

2016年01月06日 06時28分50秒 | Weblog
きのうは夕方、あるお店にて会食・会合。
お話しはいろいろに盛り上がったのですが、
なんともいえない空気感に襲われておりました(笑)。
そうです、写真の通りの結露状況であります。
オシャレなファッションビルの2階のお店なのですが、
コンクリート打ち放しの素地表しで、嵌め込まれたガラス窓、
っていうか、巨大な面積のガラス面は単板ガラス。
その「開放的な」2面採光部分に面した仕切部分でした。
必死の開放型石油ストーブ暖房で、まぁ、腰掛けることはできるというくらいの
温熱環境の「特等席」でありました・・・。

ことしは札幌は記録的な暖冬だとはいえ、
日中も零下の気温ではあり、道路はツルツル路面であり、
夜になると、ダウンジャケットでも身震いするような寒さ。
そういった寒冷に対して、まことに無防備な,残念ビルでありました。
その上、暖房設備として開放型の石油ストーブが無惨に置かれている(ひや汗)。
暖気はそこはかとなくは感じるけれど、
ご存知のように、開放型のストーブでは燃焼することで、
必然的に「結露水」が発生せざるを得ない。
当然CO2濃度も上昇することで、空気を密閉すると、
二酸化炭素中毒を発生させてしまうし、
ここでは密閉もされていないので、室温上昇も得られるハズもなく、
ただただ、地球温暖化を助長するに過ぎない。

いやはや、ここまで札幌のビルで,寒さに無防備な建物があるのだと
むしろ、驚くばかりの状況でありました。
こういう状況では、いごこちの悪さばかりに気が行ってしまって
食べるものに喜ぶというような心理にはとてもなれない。
どんな贅を尽くした食べ物にも、「楽しむ」というゆとりを持てない。
飲食店店主には、こういったいごこち環境に顧客を放置していることへの
「鈍感さ」を感じるほかはなくなってくる。
まぁ、悪い人でないのは伝わってくるので、こちらもどうした顔をしたものか。
お店の選択は、わたしには関わりの無い状況だったのではありますが、
北海道でここまで熱環境に無自覚な設計者・施工者がいまだにいる、
そういった建築がまだまだ行われているということに、
無惨な残念感が強く迫ってきた次第であります。
そんなことでお酒も少し飲んでいたわけですが、
けさは夢見もよろしくなく、ややアタマの痛い朝を迎えております。
軽快なテーマソングの「あさが来た」でも見て、
せめても、元気を与えてもらおうと思っております(笑)。


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