三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

動線計画~環境総合展

2008年06月21日 06時33分23秒 | Weblog



おとといの雨模様も去って、曇天ながら
気温も上昇して、屋外でも快適に過ごせるようになって
札幌ドームでのイベントも盛り上がっています。
きのうも結局、次々と来られるお客様と対しているうちに
終日会場におりまして、忙しい思いをしておりました。
今回の環境総合展、どうやらこの手のイベントとしては
国内でも久しぶりの大ヒットになったようですね。
タイミングが、洞爺湖サミットに合わせられて、
「環境」ということがひとや企業の閉塞感を
こじ開けるキーワードとして機能した感じがします。
確かに経済的な状況は厳しいけれど、
それ以上に、「閉塞感」が重苦しくのしかかってきているのが実態。
そういう意味では、イベントのようなお祭りが経済効果が期待できるのかも知れません。
きっと、仕切った電通でも「どうせ、企業ユースで動員は期待できないし・・・」
というような半身のような関わりだったと思うのですが、
どうも、そういう企業ユース、経済状況へのインパクトとしては
こういうイベントは効果があったのではないかと思いますね。
実際、多くの来場者が押し寄せてきていて、
ドーム内は押すな押すな状態のようだったですし、
わたしどもの屋外会場にも、ほとんど途切れずに来場者が来られました。
既知の方、初めてお会いする方、
建築関係の方、住宅に興味のある方、などなど様々ですが、
けっこう興味深そうに質問などをかけられるものですから、
一日中、お話ししているような状態でした。

で、きのうは設営の配置計画を変更して見た次第。
動画をじっくり見てもらうために椅子を多く配置していたのですが、
会場の出展小間が多いので、そこまで滞留的にはならない、
という判断で、椅子を止めて、会場配置に動線重視のレイアウト変更。
これが当たりまして、なんとなく入りづらかった来場者のみなさんの流れが格段に向上。
手分けして、来場者に説明する流れもできて
生き生きとしたブースになっております。
それがまた逆に、じっくり説明を聞くというみなさんの効果も呼んでいます。
同じスペースだけれど、活かして使うというのはやり方次第ですね。
今更ながら、動線計画って大切だなぁと思い至った次第です。

さて、本日が最終日。
流れ的にきょうも張り付いて運営することになりそうですが、
まぁ、実に多くのみなさんにお会いできるので、
大変有意義に過ごせております。
こういう機会、活かして使うのが大切ですので(笑)、
がんばってきたいと思います。
お近くのみなさん、ぜひ会場、札幌ドームにお越しください。
このブログ、見ていただいている方もいまして、声を掛けてもいただいています。
まぁ、すごくうれしいものですね(笑)、ではでは。


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環境総合展・初日

2008年06月20日 05時57分37秒 | Weblog



やっぱり「屋外会場」には無理があった、かなぁ?
きのうから「環境総合展」が札幌ドームで開催されています。
ドーム内では、大変華やかに一流企業の展示が行われ、人数も2万数千という動員とか。
北海道のひとの「新しもの好き」が刺激されるのでしょうか?
大変な賑わいになっておりました。

で、屋外テント設営でがんばっているわれわれNPO3団体なのですが、
やはり、かなりドーム内からは遠く、
会場内の案内もほとんどないので、
一般のみなさんには、どうしても足が遠くなっているようです。
きのうはそのうえ、午後からは雨も降ってきて、
ぱったりと客足も途絶えてしまいました。
展示の格差、というのはやはり感じざるを得ないというのが実感ではあります。
まぁ納得しての展示なので、しょうがないのですが。

それでも、多くのみなさんがわざわざ、訪ねてくれています。
屋外にも展示があるということで、
律儀に全部見ようと考えていただける方もいるのですね。
ありがたいことです。
そのうえ、知り合いのみなさんも何人も来ていただけました。
応援の気持ちもたいへん心強く感じられました。深く感謝いたします。
今日からも2日間、がんばっていますのでぜひ、お立ち寄りくださいね。
めげずに(笑)、がんばりますよ!

屋外には面白い乗り物の実演、体験コーナーもありました。
ひとが途切れた頃合いを見計らって当方のスタッフも挑戦しておりました。
体の動きで2輪の乗り物が自在に操れる。
あんまり体、動かすのが得意ではないほうなのですが、
見ていると、挑戦している中でいちばん上手に乗っているではありませんか!
つり込まれて、大笑いして見ておりました。
天気が良くなると、こういうのが人気になるかも知れませんね(笑)。
期待していたいと思います。


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本日から環境総合展・出展

2008年06月19日 06時11分37秒 | Weblog


ことしはいろいろな取り組みをしてきているのですが、
そのひとつとして、イベントへの出展があります。
本日からは環境総合展ということで、札幌ドームの野外なんですが、
出展してきます。
きのう、設営確認で行ってきましたが、
想像以上に位置関係はきびしい条件で、
ドームの中の方は華やかに展示されていましたが、
そういう熱気が屋外会場まで到達するものかどうか、不安です。

当初は参加企業数も少なく、申し込みが足りないということで
お誘いもあって、気軽に申し込んだのですが、
その後、たいへんなオーバーブッキングが判明し、
わたしたちNPO関係は基本的に屋外会場になったということのようです。
まぁ、参加フィーも低く抑えられているので
しょうがないかなぁ、というところなんですが、
実際にその展示場所・テントに行ってみて、
「こりゃぁ、ここまで来てもらうのは・・・」っていう感じではありますね。

しかし、企画した動画もようやく完成し、
テストも済ませられて、なんとか展示の方は出来上がりました。
屋外だけれど動画によるプレゼンテーションが中心なので
映写効果を高めるために、テント内側に屋根下地に使用する黒いフェルト紙を張っています。
これが想像以上に効果的で、テント内部とは思えないほど
映写効果が高くなっています。
さてさて、どういうことになっていきますか。
9時過ぎには会場で最終準備も必要なので早めに行ってきます。
もし会場にお見えの際には、ドームからはちょっと離れているのですが
ぜひ、「屋外会場」の方にも、脚を伸ばしていただけると幸いです。
たぶん脚が棒になるかも知れませんが(笑)、
首を長くして(笑)、お待ちしています。ではでは。


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達谷の窟

2008年06月18日 07時08分44秒 | Weblog


岩手宮城内陸地震、山間地での被害の甚大さに驚愕の思いです。
土石流のすさまじさの前には無力なもの。

地震の前日、見に行ったのがこの「達谷の窟」。
被害が大きかった山間地に向かう国道からほど近い位置にあり、
1日違ったら、なんらかの被害に遭っていたかも知れないと思われます。
東北の歴史探訪をしてきて、
やはりこの達谷の窟は、欠かすことが出来ない体験ゾーンだと
だんだんと確信してきていたのですが
行ってみて、そういう思いが一層募ってきた次第です。
建物は自然の岩石を利用した洞穴に対して軒先を木造で継ぎ足した形。
創建者と伝えられる坂上田村麻呂が京都に残した清水寺と同様に
高く高楼を組み上げて造作されています。
歴史時間の前後はわかりませんが、
場合によっては、清水寺となんらかのつながりがあるのかも知れません。
作り手が同一人物、集団かもしれないと想像が湧きます。
この達谷の窟は、東北の征服戦争勝利者・坂上田村麻呂が
敗者・アテルイとその一統の鎮魂のために建てたと言うこと。
かれ自身の思いがどうであったかは別として、
状況としては、停戦合意のために京都に行ったのに
ヤマト朝廷権力にだまし討ちされたに等しいアテルイの
無念と恨みの心情を共有する現地住民に対して
こういうかたちの懐柔をしなければ、
たぶん現地に脚を入れられなかったのではないかと思われます。

そのように考えると、この場所はアテルイの根拠地であった気がします。
平泉までも5km程度とほど近く、
古代東北地方にとっての枢要の位置といえる地理環境。
後の藤原清衡の中尊寺創建時の「願文」に戦死者への鎮魂が語られていますが、
ふしぎと同じように、坂上田村麻呂によって
「神域・境内での殺傷禁止」の布令が敷かれています。
古代の東北で展開されたヤマト朝廷の側からの侵略戦争が
どのような思いを人の心に残したかを知らせてくれる気がします。
侵略と戦った側にしてみれば、その侵略に対して
その根拠になった中央集権的な国家意識というものは理解を超えていたと思われます。

建築としてのその異様さもあるのですが、
その背景に思いをいたすとき、深く鎮魂の思いを抱く次第です。


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犬走り

2008年06月17日 07時05分29秒 | Weblog



ふつう建物の外周部には一定間隔の「結界」状に
砂利などが敷き込まれます。
「犬走り」と呼ばれるのですが、語源としては
「犬が走れる程度の細長い空隙スペース」というようなことではないかと思います。
用途、といってもそれほどの意味があるとも思えませんが、
建物を雨だれのハネから守る程度ではないかと思われます。
最近はこの土中に断熱材を建物外周をぐるっと回るように板状断熱材を敷き込んで
「スカート断熱」という手法をとる場合もあります。

というものなのですが、
先日のアース21見学会で、ちょっと変わった犬走りを発見。
一般的には砂利を使用するところを、火山灰土を入れていたのですね。
色合いはなかなか面白い色で、
建物とのコントラストは美しくなっていました。
そうですね、機能的な部分ではそうたいした意味があるものでもないので
意匠的にちょっと変化を付けて
建物を引き立てる背景として利用しようと考えたようなんです。
そのように考えると、この色合いというのはなかなかにいい。
自然な風合いだけれど、スキッとしたオレンジで
建物に対して「地灯り」的な反映を与えてくれる気がします。

なんですが、この火山灰土、やや歩くと土が靴の下につく。
けれども、普段ここを積極的に利用するケースはないから
まぁ、いいっか、ともおもえる。
困るのは泥棒さんくらいかも知れない(笑)。
怪しいひとが建物内部を伺っていれば、すぐに「足がつきやすい」。
っていうようなことで、やや微妙なんですが、
こういう実験的な作り手の姿勢って、すばらしいと思いますね。
色々な素材を試して使ってみようと考える精神的な探求心は
いいモノを作っていきたいという根源的な部分。
どんな経過になっていくモノか、また聞いてみたいなと思った次第。


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わが家の天井仕上げ

2008年06月16日 06時20分22秒 | Weblog


先日は内装・天井仕上げについて触れましたが、
一般的にはクロス仕上げというのが圧倒的な部分ですが、
それだけじゃ面白くない、ということで、
わが家では、挑戦してみたという写真なんですね。
わが家は鉄筋補強コンクリートブロック+木造ツーバイフォーという混構造。
いまの基準からすると、確認申請がきびしいだろうなぁという建物です。
で、ここは2階居間の天井でして、見上げると
コンクリートのスラブが表れている。
バッテン印にコンクリート梁が交差しています。
ここに、下地を黒く縫った上に、木組みで「格子」を造作しています。
コンクリートスラブの鉄筋からアンカーをぶら下げて
それに格子組を吊り下げている、ということなんですね。
施工に当たった大工さんは、だいぶん苦労していたものでした。
それで、コンクリートの面と、面をあわせて天井を構成している次第。

いま考えてみると、いやはや、大変な施工手間をかけさせたものと
深く反省させられる仕上げ方法ですね(冷や汗)。
竣工当時は、使用していた木材が収縮乾燥することで音鳴りはするは、
松ヤニが垂れてくるは、で、メンテナンスさせられました。
(まぁ、とは言っても松ヤニを拭き取るだけです)
そのうえ、細かいホコリは木材上に積もっているはずですから、
健康面ではどうなのか、というような問題点もありそうです。
なんですが、17年以上も経ってくると
こういう光景を日常風景として楽しんできた時間も感じます。
陰影感はやはり素晴らしく、独特のリズム感が落ち着きも見せてくれていますね。
一時期、北海道の設計事務所の関与住宅で流行していたスタイルです。
その後、見ているとあまり見かけなくなってきたので、
やはり、施工的に無理があり、だんだん、施工手間が増えてきて
断念せざるを得なくなってきているものと思われます。
しかし、RCの質感と木質の調和と言うことで、
独特の味わいもある仕上げ方法だと思います。
このまま、お蔵入り、というのも寂しいものがあるかなぁと・・・。


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岩手宮城大地震と建物被害

2008年06月15日 06時54分49秒 | 住宅性能・設備


今回の地震で被害に遭われたみなさんに、お見舞い申し上げます。

きのうは1日、地震の様子が気がかりでした。
新潟の建築会社さんからは丁重なお見舞いのメールまで頂いていました。
おかげさまで、青森に向かっていたスタッフが
途中、東北道 北上金ヶ崎PAで休憩中、震源地に近い場所で遭遇したのですが
大きな揺れは感じましたが、特段の影響はなく
その後、無事青森県で取材を遂行している状況です。
また、福島県で取材していたスタッフたちは、夕方仙台事務所に帰り着き、
事務所内部も大きな被害はない、ということでした。
当方としては、大きな影響はなく、ホッと一安心できたところです。
しかし、地震の様子のすさまじさにはただただ、びっくりします。
まるで、隕石が衝突したような広範囲の地滑り状況には
まさに自然災害の猛威を感じる次第です。
そういうなか、今回の地震では今のところ、建物への被害は限定的と報じられています。

短い揺れ周期、雪に強い構造…地震の建物被害目立たず
 岩手・宮城内陸地震は、阪神大震災に匹敵する揺れの強さにもかかわらず、14日午後10時現在、判明している建物の全半壊は13棟にとどまり、昨年7月の新潟県中越沖地震(6940棟)などに比べはるかに少ない。専門家らは、建物被害につながりにくい地震波の特徴や、地震に強い東北地方の住宅構造を指摘している。
 建築基準法は震度6強でも倒壊しないような建物の強度を求めている。国の推計では、この耐震基準を満たす住宅は2003年時点で全国平均が75%。宮城、岩手両県はそれぞれ74%(03年)、65%(07年)で全国平均を下回る。震源に近い岩手県奥州市も65%だったが、壁のひびやブロック塀の倒壊など軽微な被害が中心だった。
 建物被害が少なかった理由について、境有紀・筑波大准教授(地震防災工学)は、今回の地震の地震波が、建物に被害を与えにくい特徴を持っていた可能性を指摘している。
 境准教授の解析の結果、今回の地震では揺れの周期が1秒以下と極めて短かった。中低層の一般的な建物に被害を与えるのは周期が1~2秒の「キラーパルス」と呼ばれる地震波だが、今回は強く見られなかった。中越沖地震や能登半島地震ではキラーパルスが強かったという。
 一方、国土交通省の担当者は〈1〉雪が積もりにくい鉄板製の屋根が多く、かわらなどに比べて建物が軽い〈2〉寒さ対策として窓や扉など開口部が小さい――など、東北地方独特の建物の構造が影響した可能性を指摘する。和田章・東京工業大教授(建築構造・耐震工学)も「現地を見ないと分からないが、積雪時を考慮した設計は、雪のない春夏は壊れにくいと言える」と話す。
(2008年6月14日23時42分 読売新聞)

ということのようですね。
北海道での地震でも、地震の強さに比較して
建物への直接的な被害はそう大きくはないケースが多い。
よく、凍結深度の深さが頑丈な基礎となって耐震性にも寄与しているのではないか、
という声も聞くことができます。
積雪への対策として軽い屋根にしていること、
寒さ対策として、開口部面積が小さく、壁量が大きいこと、
それに基礎の造りが比較的に堅牢性が高いことなど、
複合的な要因とも思われます。
まだ、余震はしばらく続きそうです。
みなさん、十分に気をつけてください。
<写真は岩手県の古民家軸組と壁の様子>

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地震発生

2008年06月14日 10時10分01秒 | Weblog

きのう、仙台から帰還して、
夕方には中学校時代の同窓会に出席。
さすがに疲れが出て、あさ、ゆったりしていましたが、
カミさんとテレビをなにげに見ていたら、
地震発生のニュース。

さっそく東北のスタッフに連絡確認を取り始めましたが、
すでにケータイも電話がつながりにくくなってしまっている。
なんど試みてもつながらない。
やむなくメールなどを送ったりしていたのですが、
そうこうするうちにスタッフのひとりから電話が着信。
本日は、スタッフ、東北の南北に別れての取材日程。
連絡が入ったのは、福島県郡山に向かっていた3人からで
こっちは、ラジオのニュースで地震を知って
連絡を入れてくれたと言うことでした。
とりあえず、3人の状況が確認できてひと安心。
しかし、依然としてもうひとり、青森県に向かっているスタッフとは音信不通。
そっちにはライターさんも同行しています。

と心配していたら、ようやくメールを確認してくれたようで
ケータイに留守電で、無事を知らせてくれました。
現在移動中で、予定通り取材先に向かっているという知らせ。
ふ~~~、やれやれ。

震源地に近いところには「達谷窟」という史跡があり、
以前から行ってみたかったので、きのう、写真を撮影してきたところだったんです!
「達谷窟」は東北古代のヤマト朝廷の侵略戦争と戦った
アテルイの根拠地と擬定されている史跡。
その異様な建築の容貌に強く惹かれて、行ってみた次第だったのです。
そのほぼ近くで、翌朝、こういう大きな地震が起こるとは
偶然とはいえ、びっくりした次第。
というところなんですが、さてこれから、
どういう状況が見えてくるのか、不安でもあります。
写真は、これから整理してから
ブログにも紹介しようと考えていたその「達谷窟」の様子です。
本日は、ちょっと速報版のようなブログです。


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美しい天井仕上げ

2008年06月13日 06時11分26秒 | 住宅取材&ウラ話


写真は旭川での見学住宅の内装の様子。
下地に構造合板、まぁ、ベニヤを張って、
その上に押縁を押さえて、そのうえから塗装を施したという仕上げです。
単純な構成ですが
このように見せられると、なんともリズム感があって、
そう高くはない素材の組み合わせなのに、
高級感もしてくるような工夫のある仕上げだなぁと感心します。
色合いも馴染む絶妙な感じがあって
こういうディテールだと、毎日見上げていても
微妙な陰影とかが、陽のまわり方に連れて変化を見せてくれると思います。

屋根面なりの天井で、この部分は平屋ですが、
天井の高さがここだけは少し高くなっていました。
別に吹き抜けでなくても、
非常に心地よい空間が出来上がります。
屋根の傾斜も緩やかでいて、変化にも富んでいて落ち着いている。
まぁ、たぶん、そういう要素すべてで調和することが
内装の「似合い方」で大きな部分なのでしょうね。

おとといは白金温泉から一度札幌に戻って
いろいろ仕事の段取りを付けてから
仙台へ移動。スタッフとの打合せをすませて
JIA宮城支部のみなさんへ講演プレゼンテーション。
最近はたくさんのプレゼンデータを作成しているので
とっかえひっかえ、お見せいたしておりました。
北海道での動き、最近はたいへん多いので、
何からお話しすべきなのか、迷うところですね。
他の地域に来るとやはり、200年住宅への地方自治体としての応募、が
高い関心を持って受け取られるような気がします。
「北海道のビルダーさんはいいですね」と、
うらやましがる人たちが多いと思います。
来週は環境総合展がいよいよ、開催されるのですが、
その準備がいろいろに時間的に迫ってきて、
きょうも寸暇を惜しんでのパソコン作業が続きます。がんばらねば、ふ~~~っ。


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好きな花・ルピナス

2008年06月12日 05時47分59秒 | 出張&旅先にて

ことしは、余裕を持てなくて
ひたすらこもって作業するような仕事が多く、
外を楽しむようなことがなかなかできません。
ということですが、2日間ほど会議参加で車で遠出したもので、
車窓から、初夏の北海道の季節感を感じて参りました。
出かけたのは、旭川・美瑛・白金温泉。
きのうは帰り、富良野に下りて、そこから林間道路を走って
高速道路は三笠に抜けるコースを取りました。
白金温泉から札幌まで、約3時間の時間ですが、
この林間コース、この時期に人気が出てきているのか、
以前からは考えられない車列が続いておりました。
ふだんは、というか、わたしも5~6度くらいしか走っていませんが、
まぁ、ほとんど人家もまばらで、途中町もありませんから、
かなり走れる(笑)、道なのですが
あまりスピードは出せませんでして、助かりました(笑)。
ありがとう、たくさんの観光バスのみなさん!

で、道端のあちこちに
咲いているんですよね、この時期、ルピナス。
和名では「昇り藤」という呼び名。

ルピナス属(-ぞく、Lupinus、英 lupin)はマメ科の属の一つ。ルピナスの名はオオカミに由来し、吸肥力が非常に強い特徴を貪欲な狼にたとえたものである。和名はハウチワマメ属(葉団扇豆属)。根生葉が掌状複葉であることから付けられた。また、花の様子がフジに似ており、花が下から咲き上がるため、ノボリフジ(昇藤)とも呼ばれる。
耐寒性または半耐寒性の一年草または多年草、一部灌木状になるものもある。地中海沿岸地方と南北アメリカ、南アフリカなどに200種以上が分布している。葉には長い柄があり、草丈は50cm~180cmくらいになる。春から初夏にかけて、雄大な総状花序をなし、蝶形花を多数咲かせる。宿根ルピナスの大きな物では、花穂が60cmにもなる見事な花になるが、暑さに弱く、暖地の気候にはあまり合わない。この属は、アメリカ、地中海沿岸地域などに分布し300種類以上ある。古代には食用、飼料用として利用された。日本では、明治期に緑肥用作物として導入されたが、現在はもっぱら園芸植物として栽培されている。
(以上、wikipediaからの抜粋です)

という花なんですが、
わたしなど、北海道の生まれの人間には、
野の花の代表っぽい感じを抱く花。
小さい頃、ようやく温暖な季節が到来するこの時期に
そのよろこびを表現するかのような花ぶりが印象に残っているのです。
3歳まで暮らした田舎でも、その後、札幌市内でも北大の広大な構内で野遊びしていて
巨大な夕焼けが空を染めるまで過ごすこどもの時間、
この花が記憶の背景を成していて、
ひとりで、車を走らせている時間、そういう想念で満たされておりました。
わたしだけなのでしょうか、
そうした幼い頃の記憶を呼び覚ませてくれるような花、
というのは、なんとも甘美な、いとおしさが募ってくるものです。

wikipediaでの記述を見ると、
日本在来種ではなく、北海道の土壌改良を目指して
欧米から輸入され、それが気候風土にマッチして
いまでは野生化したようにどこにでも咲き誇っている、ということなのでしょうか?
いっとき、楽しい時間を取り戻すことができた気がしました。


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