三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

家の中が外より寒い 関東の住まい

2009年11月10日 06時41分43秒 | Weblog



写真は11月3日の東京都町田市のホテルからの写真。
今回の関東取材中は結構、寒い日が多かったのですが、
って、あとで聞いたら、11月でこんなに寒かったのは記録的とか。
まぁ、こちらは北海道から、なのでそれほどとは感じなかったのですが、
厳しい冷え込みだったことは間違いがないそうです。
で、町田というのは神奈川県と隣接する地域で
周囲にはごらんのような山が迫っていますが、
よく見たら、山の頂には白いものがあったのですね。

へえ~、って、札幌から30日に出てきたのですが、
その時点では札幌近郊の手稲山にも雪はなかったのですね。
なので、今シーズン、一番最初に見た雪が町田だったわけです(笑)。
寒いじゃん、関東だって。
っていうのが、率直な感想であります。
住宅性能に着目しての取材だったので、注意深く、
関東圏の気候条件、地域風土というような部分に注目していたのですが、
取材させていただいたみなさんから、
独特な関東の「底冷え」について、お話しを聞くことができました。
晴天率がきわめて高い、というのは良く理解できましたが、
「温暖だ」というのは、そういう太陽日射からの輻射が大きい部分。
気温条件はまぁ、そこそこの状況で、
広い平野部で、日中の太陽光輻射で暖められる地面が
夜間には放射冷却で冷え上がり、その上、
山が少なく、遮るもののない乾いた寒風が吹き付ける。
そういう結果、断熱の配慮のない住宅では
床面から輻射的に冷気が伝わってくる寒さが襲ってくる。
基本的には、そのような気候条件、寒さの体感状況なのだと思いました。

家の中の方が、外よりも寒い。
変な話ですが、関東の冬場の日中であれば、
このような体感が理解できるなぁ、っていう印象を持つことができました。
逆に言うと、断熱気密の住宅性能が大変重要である、
ということを表してもいると思います。

さて、きのう、長期にわたった取材を終えて
札幌に帰って参りました。
晴天が続く関東から帰ってくると、こちらの曇天がうらめしい。
まぁ、それでも家に帰れば暖かい(笑)。
家族の笑顔がいちばんの暖房装置だと再認識できますね(笑)。





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日立の街取材記

2009年11月09日 05時56分50秒 | Weblog




さてきのうは、今回のツアーの最終撮影である日立へ。
前日に入りましたが、さすが日立。
企業名が地名そのものということで、
駅前にいきなりごらんのような、
CMで見かけたような建築がモダンアートのように建っていまして、
なんと、夜景に対してもこのような照明サービスをしていました。

企業城下町ということで、
いろんなところで企業名が冠になっているところが多い。
茨城県は、分散的な都市人口構成になっていますが、
そのなかで、JRの特急名にもひたちが使われているように、
大きな存在感を占めています。
しかし、一方では中心街区のショッピング機能は
大変さみしいものになっておりました。
取材が終わったあと、カメラマンと打合せも兼ねて
食事をしようとしたのですが、中心街を探してみても、
日曜日の午後というのに、食べ物屋さんが軒並みシャッターを下ろしている。
まぁ、郊外型の店舗などに客足は向いていることが想像できます。
こっちは、そのあと、JRでの移動になるので、
やむなく中心街で探し当てたのはスーパーの中の食堂街。
日立だけど、なぜか、「飛騨高山ラーメン」という店があり(笑)
だまされたと思って食べてみましたら、なかなか美味。
日立では飛騨ラーメン、と決めました(笑)。

ちょっとした空き時間に、海岸線を覗いてみたら、
この時期でもサーフィンに興じているみなさんがたくさんいました。
テントも張られていて、なにかの大会だったのかも知れません。
つい先日、記録的な寒気、という話題だったはずですが、
やはりまぁ、気候が温暖な地域ですね。
しかし、建物の冬場・夏場の室内環境はたいへん劣悪だということも事実。
住宅性能の普及啓発は、やはり多くのユーザーからも求められていると思います。
そういった思いを強くした取材でした。






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あぁ、北関東道

2009年11月08日 04時25分03秒 | Weblog




あぁ、疲れた・・・。

いやぁ、危なかったのです。
きのうは、午前中に前橋市の北方の吉岡町で取材。
その後、餃子のお祭りをやっている宇都宮に戻って取材。
という2本の取材であります。
カーナビのデータは若干古いのですが、
まぁ、2度くらいは走っているし、
なんとか記憶をたどれるだろうし、高速も延びているだろうし、
っていうような、気軽に考えておりました。
それでも、念のため日程は早めに設定して時間には充分ゆとりを持たせていたつもり。
宇都宮を出発したのは、午前7時半くらい。
ひとつ南の鹿沼ICから東北道に乗って、
佐野のインターで下りる。
そこからしばらくは国道50号線を前橋方向へ。
っていうところまでは、順調に推移。
で、そこから、目指すのは「北関東道」。
栃木インターから水戸方面には昨年と違って全面開通しています。
ところが、こっちの方面は情報を確認していなかった・・・。
でもまぁ、たぶん、道路標識で指示が出てくるだろうと、
常識的に考えたのです。
ところが・・・。
まず、佐野を出てからしばらくして、ややデータの古いカーナビは国道50号を離れて
もっと辺鄙な道を指示してくる。
あとでわかったのですがこれは、
「伊勢崎」インターを目指しての最短距離を指示しているのですね。
ご存知のように北関東道は、いまどんどん伸びている。
去年は栃木から水戸までは開通していなかったけれど
もう開通したという情報は、おととい確認していた。
でも、こっち方面は確認していなかったのです。
写真は、JHのこの区間の地図ですが、これを事前に確認すべきでした(笑)。
カーナビは、古いので、「伊勢崎」インターへの近道を表示して、
まぁ、そっちへ行ってもいずれ、
標識で最新の北関東道インター案内が出ると信じてしまっていた。
で、そのとおり、案内は出ては来るのです。
ところが不思議と、「北関東道」という名前がごく小さい。
でもまさかウソとは思わないで、言われるとおりに、信じて行くけれど、
全部ウソなんですね。これが。
ちょっと信じられない。
ないんですよ、なかなか。もっと事前に出せるところで出していないので、
結局、超大回りになったりしている。
まぁ善意に解釈すれば、延伸に道路標識が追いついていないのでしょうか。
まぁ、国道50号から離れることを想定していないのか、
標識がすべていいかげん。
結局、佐野から太田桐生までに1時間以上は迷子にさせられたのです。
なんとか、太田桐生入り口にたどりついて、
目的地にたどりついたのは、午前10時ジャスト。
都合、128kmほどの距離を、2時間半かかった次第。
こういう道路標識は、まず疑わないのだけれど、
この区間の一般道に掲げられているものは、絶対におかしい。

で、帰りは学習効果で、
最短距離を通って、1時間半程度と、
まるで北海道内の高速利用のように時間距離が正確にたどりつきました。
一刻も早く太田桐生から栃木都賀までの延伸を希望いたします。
頑張れ国交省。って、応援してしまいますね(笑)。
日頃の公共事業批判は一気にトーンダウンであります(笑)。
みなさんもこの区間、お気を付けください。
そういうこともあってか、日ハムは負けてしまうし(泣)・・・。
あ、関係ないか(笑)。でも、あ~~~、疲れた。




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宇都宮の街

2009年11月07日 05時30分25秒 | Weblog




さて、関東住宅取材が続いていますが、
きのうは小休止であります。
まぁ、それはそれでいろいろな仕事の片付けなどあったのですが
さすがにスケジュールを見てみると10月19日以降、休みがない。
ちょっとは骨休めしないと、持たない。
きょうからは再び取材が入っていて、9日に札幌に帰還予定。

で、宇都宮におりまして、
移動がずっと続いていたので、もう動きたくない心境。
連泊するのも今回が初めて、ということで
ホテルでひたすら骨休めであります。
部屋でパソコン仕事を片付ける合間に、ちょっと散歩も。
餃子の街、宇都宮の年に一度の感謝祭が7-8両日行われると言うこと。
二荒神社という古社がありますが、そこでも仮設店舗を建てて
4個入り餃子が100円で食べられるのだそうです。
いろいろな名店の味を食べ歩きできるという趣向。
いいなぁ、それ。
って、食いしん坊を刺激されるのでありますが、
土日は取材でもうここにはいない。
一日だけ早めてください、っていう切実な願いですが、
また昨日に続いて、きょうも餃子を食べてしまいました(笑)、
完全に宇都宮の作戦勝ちですね。
まだ、お祭りではないので通常価格であります。
あしたからは2割引なんだろうが、ううむ。悔しい。

でもなぜ、宇都宮と餃子なんでしょうか?
写真のように「宇都宮城」跡にも行ってみましたが、解説はもちろん、ない。
Wikkipediaを覗いてみたら、

栃木県宇都宮市の餃子の始まりは補充担任を宇都宮師管区とする陸軍第14師団が、1940年(昭和15年)8月以降、衛戍地を満州としたことから宇都宮出身の将兵が帰国に際して本場の餃子の製法を持ち込んだのが始まりといわれる。市内には餃子専門店と餃子を扱う料理店が合わせて約200軒あり、一般的な販売価格は1人前150 - 200円程度と低廉で学生がおやつ代わりに食べることが出来る価格帯である。タレは酢だけで食するのが宇都宮スタイルといわれることもあるが、水餃子・揚餃子・焼餃子・スープ餃子など、店舗によりさまざまなスタイルの食べ方が存在する。
1990年(平成2年)、町興しに繋げられるキーワードを探していた市の職員が、総務庁統計局の「家計調査年報」において「餃子購入額」で同市は常に上位に挙がっている[3]ことに注目し、餃子による町興しを提案したのがきっかけで、観光PRに力を入れてきた。

っていうような解説。
餃子を街のシンボルにするという作戦はなかなかの慧眼。
ここまで一般的な食品を、よくぞ名物に仕立てたものですね。
でもなぁ、どう考えて、食べてみても
あんまり違いがわからない、凡人の舌を持つわが身であります。
どうなんでしょうか、宇都宮の独特な味って、どういうの?





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田園調布の街並み

2009年11月06日 11時13分24秒 | Weblog



関東大震災のあと、
密集的に建てられていた町家的な住宅街では
大火にきわめて弱いのではないか、
という認識が広がっていったと言われます。
そういうなかで、当時欧米で主張されていた、
「田園住宅」という考え方が、日本にも導入されたと言うこと。
主導的な存在だったのが、日本の資本主義の産みの親と言われる
渋沢栄一子爵だったといいます。
住宅の敷地をたっぷりと広めにとって
また、街区が閉鎖的にならないように、塀を回さず、
生け垣や植栽などでの街区形成を心がけようという考え方だったのですね。
そういうなかから、日本で初めて取り組まれたのが、
この田園調布の街並み形成だったということ。

いまでこそ、高級住宅街の代名詞になっているワケですが、
本来的には東京の高級住宅街は明治神宮周辺の地域であり、
この田園調布は、あまりにも都心からは離れている存在だったのだろうと思います。
考え方はいいけど、遠いよね、っていうことだったのではないでしょうか?
それが、東急資本が電車を通して、渋谷と結んだというあたりで
利便性も著しく向上し、
それと、街路植栽の充実時期が重なって、
日本有数の高級住宅地として、定着していったものと思います。
街路は放射線状の形成になっていて、
この写真の木造駅舎と、その周辺広場が中心になります。
現在では、いわゆる中心街機能としてはやや面積が狭く、
鉄道をはさんだ反対側の方に、碁盤の目のような一般的街区が広がっています。
まぁ、現代都市機能としては、そういう推移にはなるでしょうね。
取材がてら、街区を散策してみましたが、
現状では、街路樹や庭木の繁茂が盛んで、
欧米の住宅地を訪れた感覚、一見すると森の中に家が点在する、
っていうような様子になっております。

現代に至る、住宅地形成という
住宅というものを考えていくときに基本的な部分の
ひとつの象徴として、この田園調布の土地ブランドとしての成功体験が
大きな位置を占めていることは間違いありません。
まぁ、ほとんど商店などはないのですが、
その多くが金融関係の企業の店舗だったことをご報告しておきます(笑)。






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関東の住宅の結露

2009年11月05日 07時38分24秒 | Weblog




写真は町田市で宿泊したホテルでの窓の様子。
おとといになるのですが、朝はけっこう冷え込んでいて
近隣の山には、朝方降雪しているのが確認できました。
というようなことになると、即座にこんな結露が発生しています。
取材先のお宅のご夫婦がそろって話されていましたが、
「とにかく結露が凄いんですよ」
ということ。それまではマンションに住まわれていたのですね。
本州地域の住宅では、家ってこんなものと考えているのか、
みなさん、結露の問題に対してたいへん鈍感です。
っていうか、それほど不具合なのだと考えない、ように馴らされている。
宿泊したホテルは、地元資本のホテルで
ほかのインテリアであるとか、調度であるとかは、
まぁまぁ、と思えるのですが、窓は酷い。
外にいるのかと思えるくらい、音が響き渡ってくる。
いわゆる「気密性」ということへの配慮は全然ない。
アルミサッシで、なおかつ気密の悪いタイプを使っている。
したがって、外気温が低下すると途端に、窓面結露を起こす。
日中は気温上昇するので、空気中の絶対湿度も多いのだと思う。
それが夜間に急激な温度低下で、家の中の一番弱い位置、窓面で
結露を起こす。
まぁ、程度がそうでもなければ、吸い取りゾウさんみたいな
おもちゃで、結露水を受ければいい、ということでしょうが、
こういう状態が続けば、必然的にカビが発生し、ダニも室内空気に浮遊する。
健康被害をもたらすような室内環境になる。

北海道が基本的に克服してきた常識が、通用しない。
冬場の北海道の室内は、たぶん全国一健康的な環境なのだ、という常識も通用しない。
まぁ、冬に北海道からほかの地域に行くと、
あまりの寒さに震え上がるというのが北海道人なんですね(笑)。
こういう基本的な知識が、
やたら権威的な、有名建築家というようなひとほど持っていない。
「そんなことは、設備的なことですから・・・」
というのがこういうみなさんの決まり文句なんですね。
もっといえば、そういうひとでありながら、とくとくと
エコロジーとか、自然派みたいな言葉をもてあそぶ。
もうちょっと、小学生理科レベルでいいから、
科学的な姿勢で住宅に向き合っていただきたいと思う次第です。
北海道からこちらの方に来ると、
ずいぶん「懐かしい」光景に出会うことがあります。
昔の北海道で、よくあったようなことが、こっちには残っている・・・。
それと、もう少し寒い時期になってくると、
家の外にいた方が、中にいるよりも暖かい、っていうのが始まる。
別に冗談ではなく、輻射熱のあるなし、ということなんですが、
そんな体験もさせられることがあるのです。
暮らしが快適になって、しかも省エネになる、
そんな住宅づくり、日本全体に広がって欲しいと思う次第です。





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耐震等級2問題・続編

2009年11月04日 05時41分48秒 | Weblog



いやぁ、すごい話に展開しているようです。
先日取り上げた、木造3階建ての「耐震等級2」クリア物件が倒壊し、
それよりもルーズに作った建物が「倒壊しなかった」件について、
「いや、実は倒壊しなかった方が、先に倒壊していました」
という発表が、行われたと言うことだ。
この実験を担当した学者先生たちの意見なのだそうです。

「構造としては」ルーズな建築の方は10秒で破断しており、
それに対して「倒壊した」耐震等級2物件は、20秒間持っていた、
というのが論旨の発表だと言うこと。
なにやら、戦争中の「大本営発表」に似てきたような・・・。
素人目ににも明らかに倒壊していないものが「実は倒壊していた」
それに対して、素人目に明らかに倒壊したものの方が「長く時間が持った」
だから、・・・とまでは言っていないようだけれど、
要するに自分たちの考え方は正しいのだけれど、
現実は、もうちょっと、精査する必要がある、っていうこと。
なんとも歯切れの悪い、往生際の悪い言いぐさだと思わないのだろうか。
科学者なんだから、現実に起こったことを正視して欲しい。

この問題の発生後、どのような反応が起こってくるか、
いまは、しっかりとウォッチしている状況なのですが、
この問題に対して、学者さんたちの反応がまずはどうなるのか、
その段階だと思います。
とりあえず、当事者たちの見解の方向性は見えてきたのでしょうか。
しかしまだまだ、学者さんたちの間で、論議が盛んになって欲しいと思います。
そのうえで、つぎの段階で行政機構の側がどう動くのか?
っていう段階になると思います。
かれらは、民主党政権の考え方もあって、
学者さんたちとはまた違った反応になる可能性があります。
ただ、こういう行政意志は、学者先生の選択段階である程度、反映しているものなので、
常識的には、学者グループの意見を反映した方向に流れる可能性が高い。
一方で、行政機構とその使用者である民主党大臣グループの見解にも
違いが出る可能性があります。
いまのところ、国交省大臣・副大臣・政務官ともこの問題では
発言がないように思います。
かれらが、いったいどのように発言するのか。
政治家としてのかれらの方が、より自然人に近い反応はするだろうと考えます。
また、このような事態について多くのマスコミが
行政側の大失態、っていうように報道してきている以上、
一般のユーザーの反応というものがどうであるか、
これは、誰が考えても明らかな方向を向いていくと考えます。

このような大状況の中で、この問題は
今後、大きく論議されていくことになるでしょう。
まずは、いろいろな学者さんたちの活発な論戦が巻き起こって欲しいと思います。
<写真は、東名高速から新宿ビル群方向を見る>




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八ッ場ダム周辺地域大渋滞

2009年11月03日 06時33分54秒 | Weblog



別に野次馬根性で見に行ったわけではないのですが(笑)
住宅取材でどうしてもこの通りを通過しなければ行けない(泣)。
ということで、行ったのですが、
聞きしにまさる大渋滞が発生しておりました(笑)。
まぁ、紅葉の名所ではあるようなので、
そういった見物の方もいるとは思うのですが・・・。
北海道から行っている人間からすると、
これはいったいなんのお祭りなんだろう、というか、
一体どこにこれだけの人間がいるの?
というような状態であります(笑)。

まぁ、やむなく川原湯という駅周辺で停車して
その周囲の様子をカメラで構えてしまいました。
っていうことは、外形的にはわたしもそのような野次馬の
立派な一員、というように言われても返す言葉はないのであります(笑)。
まぁ、連日のようにあの橋脚映像を見せられれば、
「まぁ、ものの話で、行ってみるか」
となるのは、やはり人情なのでしょうか。
まぁ、ダム工事についてどうするこうする、っていうことについては
あんまり意見のない方で、
どちらかといえば、こういうマスメディアの集中洪水型情報垂れ流し
それ自体の社会的影響のほうが考えるべきだと思っているほうなのであります。
まぁ、実際に行ってみると、
鄙びた温泉街が山間にひっそりとたたずんでいるような地域。
そこに一気にマスコミが押し寄せ、
温泉街は連日の大景気。
週末には、生活道路もノロノロ運転の大渋滞、という
光景が展開されていると言うことだそうです。
駅も突然の活気が呈していて
乗降客も増えているのでしょうね。

まぁ、通過していくだけのわたしたちにしてみると、
ただただ、都心部同様の渋滞経験をさせられただけ、
というのが実態であります。
やれやれ、ふ~~~。





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耐震等級2住宅、実験震度6で倒壊

2009年11月02日 05時08分40秒 | Weblog



けさの日経の建築ニュースメルマガなどでも
情報が流されているけれど、
このブログでも何度か取り上げてきた「耐震等級2」の問題。
どうもとんでもない方向になってきています。
以下は、当社スタッフからの情報です。

ことは10月27日、
国土交通省の補助を受けて防災研が行った3階建て住宅での耐震実験です。

長期優良住宅仕様で耐震等級2をクリアしている住宅と、甘めに施工された一般仕様の住宅だそうです
大勢の関係者を招いての実験のようでしたが
本来倒れるはずの一般仕様が耐震金具が外れこそすれ倒壊は免れ、
逆に耐えうるだろうと想定された長期優良住宅があっけなく倒壊したというものです
震度は宮城沖地震に匹敵する「震度6」設定だったそうです。
映像は、いまインターネットで「E-ディフェンス公開実験」と
検索すると、いろいろ見ることができます。

基礎と土台をはじめ、柱の接合部分をしっかり金具で固定したがため、まともに地震の揺れを受け止めたようです。

このことは翌日の日経新聞(10月29日付)で掲載されたようで
 タイトルは「長期優良でも倒壊 震度6にも耐えず」だそうです

大勢の関係者が見守る中での大失態で、その衝撃は大きいようです
これを受けて、国交省も「長期優良住宅」の見直しがかかるのではとのことです。

きのうは、実は八ツ場ダムも見てきた(笑)のですが、
どうもそれ以上に住宅業界にとっては
より衝撃的なニュースなので、こちらのほうをきょうはお知らせすることにしました。
まぁ、業界を施策指導してきた結果が、
このような大失態ということで、
いったい国交省はこれからどうしていくのか、
現場に対する影響は相当大きいのではないかと思われます。
いやはや、この耐震等級2クリアさせるのに、
どれだけの労力と手間が費やされてきたか、
そしてそれが、根本的に疑問符が付けられるとは。
この問題、国の政策のあり方まで含めて、大問題に発展しそうです。






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住まいの防犯性能

2009年11月01日 06時34分33秒 | Weblog



きのうは、埼玉県内の住宅取材が2件でした。
埼玉県って、表情の違う2つの側面があるようです。
ひとつは東京近接地域の、集約的都市環境であり、
もうひとつは、牧歌的な関東平野的環境。
ちょうど、取材もその両方のようなイメージの住宅でした。
で、この写真はどちらかといえば、都市化した地域での住宅のもの。
シンプルな若い世代の方の住宅なのですが、
玄関を入るとすぐにリビングルームがあるという間取り。
で、そのリビングルームには大きな掃き出し窓があるのですが、
その窓には、外部上部に収納装置のようなものが見えていました。
さて、なんだろうと確認してみると、
どうもスライドシャッターの収納部分のような感じがいたしました。
でも、ここは一般住宅で居間の窓なので
どうも場違いではないかという感じがしまして、
おそるおそる確認してみると、
「え、シャッターですよ。何かおかしいですか?」というお答え。
大きな窓にわざわざシャッターをつける積極的な理由が思い浮かばなかった・・・。
「防犯用ですよ、だってここは1階だし、当然でしょう?」
っていうことなんですね。

うかつでしたね。
そうなのか、こういう配慮が一般的だと言うことに
うっかり気付いていませんでした。
「いやぁ、防犯を考えないっていうほうが、不思議な感じがします(笑)」
という感覚が、関東地域では一般的なのですね。
確かにわが社屋でもSECOM契約はしていますが、
一般住宅の開放感を求めて開ける掃き出し窓に、防犯シャッターなんですね。
まぁ、通常は朝、シャッターを開けるということなので、
採光を最優先していることには変わりはないのですが、
そういうのが常識なんですね。
しかし、カーテンを掛ける習慣がなくて
窓辺の明るさの変化で目覚める、っていうような自然な生活習慣は
こういう場合、諦めざるを得ない、ということなのでしょうか?
まぁ、北海道や、仙台とか東北地域でも
あまりこうした防犯配慮は見られないのが一般的だと思いますが、
人口密集地帯では、このような配慮が重要なファクターになるのですね。
はじめて聞かされて再認識いたしました次第です。
いやぁ、郷に入らば、郷に従え、一種カルチャーショックでありますね。
ふ~む。





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