三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

尾道「あなごのねどこ」

2013年11月20日 06時05分29秒 | Weblog

今回の広島出張では、
休日を利用して、わたしの家系探訪をしておりました。
わたしの家は、大正年間の初年ころに広島県福山市近郊から
一家を挙げて移住してきた家系なのです。
わたしの父親はまだ3歳の時に北海道に移住したので
訛りなどはほとんどなかったのですが、
年長の叔父たちには濃厚な広島弁訛りがあって、耳に焼き付いている部分がある。
そういった幼少期の記憶が、自分の中から消えないうちに
ルーツの土地に対する肉体体験を多少は持っておきたいと考えるもの。
手掛かりは次兄が調べてくれた先祖の過去帳などの調査資料です。
そのなかに鞆の浦という古い街の福禅寺という寺に縁があったとされていて、
その手掛かりをあてに、100年を超えてなお残る空気感を感じたいと思ったのです。
そのように逍遙してみた次第。

広島というのは、県の西側にあるのですが、
福山は東側の外れのような位置で、鞆の浦はいまは福山市の一部。
西隣には尾道があります。
これらの都市集落は、いずれも瀬戸内海に面していて、
ずっと歴史年代、アジア世界と畿内地域を結ぶ大動脈の役割を担ってきた。
海運が最大の交通手段であった時代に栄華を誇った地域。
厳島とか、鞆の浦とか、尾道とか
こういった瀬戸内海岸線地域を歩いてみると、
そのような時代の雰囲気と空気感が良く理解出来る。
なかでも尾道は、海上交通によって商業が栄え、
急峻な坂道と暮らしが寄り添うように紡いできた文化を良く伝えてくれています。
坂の街で、古い住宅に手を入れて「猫の細道」という街づくりに取り組んでいる
園山春二さんという方と偶然に知り合ったりしました。

こんな猫の造形物を作ったりしている。
もと電通社員の方で、たのしくお話させていただけました。
で、そんな語らいの中で、ふと目に留めた「あなごのねどこ」の情報を聞いた次第。
わたしも実は尾道の駅周辺商店街のなかに面白い一角を発見して
写真に納めていたものだったのです。
お話では、若い年代の方が古い「町家」形式の商家を借りて
それを宿泊施設として再生利用しているのだそう。
こういった古いニッポン的な場末感を楽しませる仕掛けを行って
それがある程度、訴求力を持っているようなのです。

内部はこんな感じで、欧米系のみなさんを中心に
どうも海外からのみなさんにも、ウケているようなのであります。
まぁわたしとしては、住文化としての部分で面白みを感じる次第ですが
欧米のみなさんには、東アジア的なエキゾチシズムとして了解可能なのでしょう。
そしてニッポン人としても、こうした人間くささの積層した文化に対して
そのいごこちや性能面は度外視した部分で
いわば暮らし文化のようなものに、ある価値観を見出しつつあるように思います。
このブログの読者のみなさんはおおむねご存知のように
わたし自身も、こういった趣味傾向は持っているのですが、
さて、こういった部分が大きな住宅デザイン領域にまで表出していくモノかどうか、
店舗などの「非日常性」空間としてはおもしろさとして了解可能でしょうが、
暮らし方や、ふつうの生活デザインパターンの一種として
受け入れられていくのかどうか、
ちょっと、興味を抱かせられた次第であります。
ふ~~~む、さて。




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広島ー札幌便

2013年11月19日 05時57分49秒 | Weblog


日曜日のフライトだったのですが、広島ー札幌線って
JALもANAも1日1便しかない。ほかの航空会社は就航していない。
ということで、時間はまったく選択できない。
それがイヤなら、羽田などを経由して乗り換えていくしかない。
広島で会った北海道の人が、
その方は旭川なので、いったん千歳まで連射で移動して
そこから羽田経由で広島までを選択したそうだけれど、
今度は乗り換えその他で到着するのに十数時間かかった、と嘆いていました。
どうにもあんまり便利とは言えないですね。
こういう乗換がバカバカしいので、以前広島に来たときは、
神戸か関空を利用して、そこからレンタカーで移動した。
どうせ広島周辺に来てもレンタカーは必要になるし、
だったら、長距離にはなるけれど、
便の選択幅は比較にならないので、そっちのほうが得策だ、となるのですね。
でもその場合は、やはり神戸のほうがいいですね。
神戸からは広島まで確か300kmくらいにはなりますが、
航空会社もいろいろに選択できるので、いいかもしれません。
しかし、今回は久しぶりに国内でも長い距離のフライトを経験しました。
最近、海外にはあんまり行く機会がなく、
長時間のフライトが少なくなってきています。
というよりも、長時間の飛行機での移動がつらくなって、
なるべく敬遠している、という部分もあります。
で、比較的に空いていたこともあって、
久しぶりに、空いていた窓側の席に移動したりしておりました。
天気が良かったので、昔に返ったように機外の眺めをずっと楽しんできた次第。
一番上の写真は、たぶん金沢のアタリのようでした。
遠くには小さくですが、富士山も確認できた。

で、こちらは佐渡島から、山形県の月山周辺を遠望した様子。
佐渡って、わたしたぶん、初めて見たと思います。
っていうか、日本海側からフライトしていくという航路は
ほとんど利用機会が少ないということに気付く。

で、だんだんと高度が下がっていって、
下界が鮮明になってくるのですが、
これは下北半島の「むつ」周辺の上空からの眺めですね。
距離は比較的に遠いけれど、
乗っている時間は東京ー札幌の1時間40分と大して違いがない2時間程度。
なんといっても時間が選択できないというのがもったいないですね。
こういった写真を撮れたように、天気がいいと気分のいい旅ですが、
でも、こんな時間は本当は広島で使いたいですよね。
最低でも時間は夕方にして貰いたいと思うのですが、
JALもANAも、広島からは朝にしか時間設定していない。
やはり距離以上に遠く感じさせられるフライトでした。



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福田元総理講演~JBN総会

2013年11月18日 06時30分09秒 | Weblog



今回の広島出張は、工務店の全国組織JBNの総会出席取材のため。
JBNというのは、ジャパンビルダーズネットワークの略称のようで、
ちょうどアメリカのNAHBのように、地域で家づくりを担う工務店を主体にした組織。
これまでは「全建連」という組織が工務店の全国組織らしいものとして
代表的な存在で、国交省の前身の建設省も公認していたような組織だったのですが、
時代の変化の中で、より能動的な組織形態の必要性が高まり
現在JBNの代表者である青木宏之氏が全建連の代表であったときに
その内部組織としてJBNを創設されて今日に至っている。
いまは、より活動的な工務店組織として
国交省なども大いに支援している業界団体に成長してきています。
そのJBNが設立5周年ということで
広島で記念大会として大きな大会を仕掛けたと言うことなのです。
これまで日本では建設事業者の全国的な組織というのは活動的ではなく
国交省でも、業界の声を聞きたくてもその対象を見いだせなかった。
わたしどもが関連しているようないくつかの団体はあるのですが、
それはいずれも地域的な偏差があって、「全国的」なものとしては認定しにくかった。
そういう輿望のなかで、このJBNがそうした役割を期待されているのですね。

ただ、そういった経緯なので、
まだまだ、広がりというか、
ヨコのつながり的な、仲間意識までは到底作り出せないでいる。
情報活動でも、まだまだ手探り的な状況のようです。
全国から700名近い参加者が有ったとはいっても、
なんといっても国レベルの組織なので、名前も顔も知らない同士が
たまたま数時間の時間を共有するだけ。
数人は名刺交換できても、いっしょになにかに取り組むというような
「仲間意識」づくりまでは、なかなか到達できない。
そういった意味で、どうしてもセレモニー的な部分の多い大会と
はじめての顔合わせで数人と知り合える程度の懇親会くらいしかできない。
その後、分科会というものも開かれましたが、
やはり実践的な内容とはやや遠い印象。
このような組織は必要だし、国交省などの行政サイドの必要性も理解出来るのだけれど、
実際にそういった活動的な組織を生み出すためには、
もっと主体性論が煮詰められなければならないのではないか。
そうでないと、人数だけは集まったけれど、拡散的な空気は否めない。
もっと集中できるテーマ性が、こういった団体の成長には欠かせないのではないか。
そんな印象を持った次第です。
そういうなかではありますが、さすがに国レベルの組織と言うことで
元総理の福田康夫さんの講演を聴くことが出来ました。
「200年住宅」から「長期優良住宅」へといった国の施策の開始時点で
最大の起動力になったのは、福田さんのイニシアティブが大きかった。
そんなことを枕にして、住宅「生活」問題にはじめて国レベルで取り組んできた
その経緯と、方向性について貴重な知見を得られました。
いずれ当社メディアで、発表していきたいと考えています。

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安芸宮島厳島神社

2013年11月17日 05時36分44秒 | Weblog



やはり建築に関連した仕事をしているので
こういった機会には一度は見ておかねばと言うことで
厳島神社、謹んで見学させていただきました。
こういういかにも、という観光地化したところは、やや苦手なんですが、
喰わずに過ごすわけにも行かない(笑)、というところでしょうか。

行った時間はちょうど干潮から徐々に潮が満ちてくる時間帯。
潮が干上がって、ランドマークの海上の鳥居の根元まで露出している。
自然木の根の部分をそのままに見せている足下も確認できました。
そういった干上がった状態から、時間の経過と共に
潮がふたたび本殿に向かって満ちていく。
わかっていても、やはりなかなかに劇的。
こういう自然の摂理をそのままに建築の意匠に活かしきるという
建築文化創造における感受性が、
日本人の心性に強く訴えかけ続けてきたのでしょうね。
それはやはり永遠に継続していくことは明らかなわけで、
建築文化として、すばらしい勝利だと思います。
いまでは、このように観光地化されていますが、
平清盛の創建時、この社殿で千僧供養の読経が読み上げられる中、
御座船に天皇を乗せて社殿に船着きさせた清盛の政治的演出を想起すると、
この建築は確かに文化のひとつの極点を垣間見せたのでしょう。
建築だけで文化の核になった、そして主としてデザインの希少性が
最大の訴求ポイントになった、という意味でも
日本人にここまでなにかを刷り込んだ建築もなかったのでしょう。

観察としては、
やはり潮をデザインしているわけですから、水平ラインの強調が特徴。
満潮と干潮の間での見え方の変化に力点が置かれたのでしょう。
背景としての神体である弥山とのバランス上からも
水平ラインでデザインされるのには、調和性がありますね。
還暦を過ぎてからはじめて見させていただいたのですが、
単純にその構想力に感嘆させられていました。
写真は、祀られている神さまのひとつの御座所のようです。
こういうキッチュな色使い、それと木組みの単純で簡素な美しさの調和は
日本人的に似合っている、というか、こういう文化的建築自体が
日本人であるということに大きく影響してきたのでしょうね。
設計者・施工者のことに深く思いをいたさせられた次第です。
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ケネディ米大使着任、日韓関係前進

2013年11月16日 05時26分47秒 | Weblog


きょうは別のテーマでブログを予定していたのですが、
仕事関係のそっちのテーマは月曜日に発表します。
で、先日のブログでアメリカが日韓関係を修復するように外交姿勢を強めている
というような記事を(アメリカによる日韓「仲裁」か? 2013年11月10日)
書きましたが、どうもさっそくに動きが活発に出てきている。
キャロラインケネディさんというと、ケネディ大統領が狙撃された当時、
その名前をよく耳にした記憶がある。
アメリカでも、こういった政治家の名家という「伝統」のようなものはあるようで、
ケネディ家は、アメリカリベラルのシンボル的な存在として
いまでもかなりの影響力を持っていることを痛感させられる。
アメリカの政治外交的な社会の中で、
駐日大使というものがどんな権能と、権力を有しているのかは
不勉強でよく知らないけれど、
日本、および周辺国家群にとっては、アメリカ政権の意志を
明確にメッセージする極東最高の外交トップであるのかも知れません。
安倍晋三政権の誕生と、ネオ国粋主義的な「維新」の伸張といった
動きに対して、慎重な姿勢を示していたアメリカオバマ政権が
ひとつの意志として、アメリカリベラルのシンボルを
駐日大使に持ってきたのには、ある意味合いがあるのでしょう。
太平洋戦争において、アメリカは自国の大きな損失・犠牲を払い
原爆投下というギリギリの手段も用いてまで確保した
旧・占領国である日本に対しての国際政治上の権益は
世界戦略上の最大の権益カードとしてやはり継続していくでしょう。
で、その旧・占領国に対する支配構造というのは、
これまでやはりアンタッチャブルなものであったのだろうと思います。
日韓ともメディアと官僚という「操作世論と権力機構そのもの」が
アメリカの支配体制の構造の中にある。
本当は大手メディアはそろそろこのことを、
自分たち自身も含めてその支配体制の中にあることを
自己開示した方がいいのではないか。しかし、
それは自明であってもメディアである以上、公言はできないのでしょうか。

そのケネディさんが着任後、すぐに
安倍晋三首相が、訪日した韓国国会議員たちと異例の会談をして
日韓関係改善意欲をあきらかにし、
夜になって、さっそく韓国大統領から「未来志向の関係改善」メッセージが出た。
このことは一昨日、お話しを聞いた福田康夫元総理のスピーチでも
「もう間もなく、改善されます」というくだりがあったように、
確定した路線が、そのように動き始めていると言うことなのでしょう。
<この福田さんのスピーチについて、政治的でない部分を(笑)
月曜日以降に書きます>
一連の流れで把握すると、
アメリカの意志がどういったところにあって、どのようにアジア支配を貫徹するか
そういった手法が見えてきます。
東アジアの世界支配体制をアメリカがどのように再編しようとしているのか、
かなり不可逆的に反日で暴走したように思える韓国に対して
どうやって軌道修正させるのか、
そしてそれに対しての周辺国家の動きなど、
まだまだ大きなうねりがあるように思います。
ただ、アメリカがこうまであからさまに「介入」したということは、
より大きななにかへの対応であるのかも・・・。

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ニッポン的な開発分譲地

2013年11月15日 05時50分27秒 | Weblog


出張して歩くときには、
いろいろな情報に常に敏感になっている自分がいる。
ふと気付く、ということが大きな啓示になったりもする。
大体、人に会うということ自体、そういった契機として最大なのかも知れない。
北海道から、人口密集地域に来ると
見落としてしまうようなことだけれど、不思議を感じる光景に出くわす。
今回は仙台からの移動で、
関西空港で下りて陸路を広島まで移動する間、
どうも振り返ると写真のような光景によく出会っていると気付いた。
一見、ありえないような面白い風景だと感じる。
豊かな山の森のみどりの中に空中都市のように
ぽっかりと浮かんでいる、おとぎ話のような街が広がっている。
そんな光景の中でも格段にうつくしい背景の中に
楽しげな光景として目に飛び込んできて、思わずカメラに納めた次第。
山が美しく、川の水も美しい日本の景観のなかにあって
「ニッポンの都市的な美」というように羨望の気持ちも湧いてくる。
けれど次の瞬間に、大きく気付かされる。
「おい、こんなに土地がないのかよ・・・」

広島の事業者の知人から、ときどき「広島は土地が狭い」ということを
嘆くコトバを聞くことがあったことを想起させられる。
この山のなかの土地はたぶん、住宅地としての社会的な条件、
都市中心部・人口密集地域からの距離感、時間的利便性は
十分に満たされているのだろうと思います。
しかしそれにしても、ここまでの「開発行為」には、
相当の資金が投入されたに違いない。
それがペイする限界点あたりで価格設定されて宅地分譲されたのでしょう。
この開発行為からは、ひたすら「平坦にする」という強い意志を感じる。
もともとの地形として、このように開発することがしやすかったのかも知れない。
まぁ、そのような妄想に駆られていましたが、
しかし一方で、こういう光景、単純に面白い。
借景という美的な文化が日本にはあるけれど、
それとはまた対極として、仁徳天皇陵造成以来、
強い意志を感じるような国土改造・土木技術の積み重ねもある。
この写真を撮影していて、そんなふたつのことが想起されてきた次第です。
司馬遼太郎さんの講演記録を聞くことがあるのですが、
そのなかで、鎌倉以前から日本では、
基本的な農地開墾として田んぼが新規造成されてきたけれど、
最初は、とにかく水利の得やすい、川の流域地域を田んぼ化してきた。
が、ある時期から農業水利自体のコントロール技術が飛躍的に高まって
それまで農地化しにくかった土地もどんどん新規開発されたということを聞いた。
これって、世界的にも稀有な社会発展のかたちだそうです。
それが関東地域でいちばん活発に新規開発されて
新興農場主たちが続出したけれど、
その時代には土地の私有が認められず、やむなく「寄進地荘園」という
折衷的な制度が出来上がっていた。全国の土地の何割かが
たとえば藤原氏とか平氏のものだなどということになっていた。けれど、
やがて、そういったバカげた名目上の所有者に代わって、
実質的な開墾主たちが、権力自体も手に入れたのが鎌倉幕府だ、という。
そのようにニッポンでは、土木技術は発展していたのですから
今日、こういった光景が現出するのも、発展の自然的必然性なのかも知れない。
そのように考えると、借景という美的観念とは別に
面白きこと、というようにこうした光景を捉えるべきなのかも知れません。
でも、山崩れなどの自然災害、考えられない集中豪雨などを思うと
ふと、本当に大丈夫なのかなぁと、
不安な気分もよぎって参ります。う~~~む。

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ダイエットしながら楽しむ食

2013年11月14日 08時32分19秒 | Weblog


このブログでもふれておりますが、
わたくし、ことし6月から取り組んでいるダイエットは、いまのところ、
リバウンドもなく、約2カ月ほどでダウンした10kgの体重減少状態を維持しています。
まずは支出の拡大、カラダを動かす方では、朝の散歩は、夜明けが遅くなって
6時台半ばでなければ夜が明けなくなってきています。
わが家は夫婦で働いているので家事もシェアしているので
カミさんにばかり世話を掛けても申し訳なく
なかなか出掛けられないケースが増えてこざるをえません。
そうすると、出張になど出たときが一番の散歩のチャンスになります。
ちょうど、出張も3日目でいまは広島に来ているのですが、
いろいろな建築関係や建物の取材をするなかで
歩き回れるチャンスが増えるのですね。
一昨日は仙台市近郊でかなりの山野の中を動き回りました。
もうすぐツキノワグマにも遭遇しそうな山中でありました(笑)。
これから冬に向かって、雪かきは別にするとカラダを動かす機会、
どうやって日常的に作れるか、リバウンド対策の要です。

で、一方収入の削減の方、最近は、それほど気にせずに食事していますが、
それでも、気は使った食事を心がけてはいます。
カミさんに言われて一番心がけているのが、炭水化物の制限。
わたしはコメにしろ、麺類にしろ、大好きと来ているので、
これが一番難しいのですが、
ずっと心を鬼にして、戦っております(笑)。
まずは野菜系を一番先にある程度多めに摂取する。
それから肉や魚類。これもあんまり気にせず、それほどにはガマンしない。
で、それである程度の満足感を腹に与えてから、
ようやくごく控えめに、炭水化物に向かうのであります。
だんだんとこの「修行」になれてくると、
あれ、これでもういいや、っていうような心境にもなるから不思議。
出張に出るとカラダを動かす方はいいと書きましたが、
でも逆に、こっちのほうの誘惑は増大しても来る。
とくにヤバいのが、「朝食バイキング」がメニュー豊富で楽しげな場合。
生来の多人数兄弟育ちの食競争意識が刺激を受けて
あれもこれも、とついつい欲張ってしまうのですね(笑)。
一昨日も、そういう朝食をほぼ終えていたのですが、
写真の「葛掛け」というメニューから心が離れない。
どんなものか、大体の味の予想はつくけれど、やはり食べてみたい。
という思いもだしがたく、手が伸び、口に運んでしまった。
味付けは、その料理人さんのセンスでしょうが、
やや薄味気味でしたが、口の中でやわらかく融けていくような味わい。
くずあんの下には細めの麺類があったのですが、
そばよりも細いような麺類、秋田稲庭うどんのような食感でありました。
メニュー名には「おくずかけ」というように記載されていましたが、
仙台在住のスタッフに聞いても、誰も知らなかった。
だいたい北海道では、こんな「くずかけ」という食べ方、メニュー自体、ほとんどない。
食文化、素材頼りの北海道らしい知識レベルであります。
郷に入らば、郷に従えということで、広島出張中は
お好み焼きを食べ過ぎないように、節制を心がけたいと思います(笑)。
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LINEのスタンプ

2013年11月13日 05時22分17秒 | Weblog


ここのところ、家族のLINEが盛り上がっている(笑)。
っていうか、家族だからアキがなくて続けられる。
これって、コミュニケーションが半端ないので、
家族以外でやっていたら、かなり煮詰まっちゃうような気がする。
以前、このLINEで高校生同士が感情をコントロールできなくなって
女子高生が殺害され、死体が山中に遺棄されたという悲惨な事件があったけれど、
その蓋然性が、なんとなく理解出来るような気がします。
こういったコミュニケーション関係にいまのこどもたちの心はさらされている。
ということが理解出来ると、「ぼっち」ということへの
恐怖心や、辛さのようなこともほの見える気がします。

まぁどうしても、オヤジ的にはこんな話題からになりますが、
このLINEのひとつのウリが、「スタンプ」というヤツ。
これって、使ってみるとなかなか面白い。
というか、これはきわめて日本人的な発明なのではないかと思います。
こういった擬態表現って、コミュニケーション全般での
想像力の総量が大きいのではないかと思う次第。
自分で使ってみると、コミュニケーションを和らげるのに、
たいへん便利に活用できることにすぐに気付く。
これは、使ってみないとその使い心地がわかりにくいし、
また説明もしにくい事柄のようですが、
でも、やはり日本人的だと強く思わされる。
なぜなんだろうか?
ひとつには、敬語とか健常的表現とか、コミュニケーションにおいて、
非常に繊細な感受性を日常レベルでものすごく多用しているのが
日本人の社会である、というようなことに原因があるのか。
あるいは、マンガ文化の最先進国というようなことが
コミュニケーション手段にまで高められてきているということなのか、
どうにもまだ、自分でも不分明なところがあるのですが、
これは使えるし、面白く進化させられるのではないか、
場合によっては、異言語間でもそれを止揚するようなツールになるかも、
っていう妄想が膨らんできています。
写真に使ったのは家族間のコミュニケーションなので
お父さんである自分のキャラは、やはり無料の中ではクマさんがいちばん馴染む。
そのスタンプと、書いた話題での心象との整合性を考えながら、
表現を考えていく作業をとっさにやっているのですね。
その繰り返しが、なかなかに面白い新体験。
さてさて、みなさんはどんなLINEのスタンプを利用されていますか?

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株式会社北洲社葬参列

2013年11月12日 05時33分28秒 | Weblog


きのうは朝、寒さの強まってきた札幌を出て
仙台までの飛行機移動~レンタカー~東北道北上、
岩手県北上で、株式会社北洲創業者、片方 厚夫氏の葬儀に参列しました。
たいへん盛大な葬儀で、大きなホテルの大会場がいっぱいになるほど。
1時間ほど前に到着しましたが、
葬儀参列ということで、やや早めに会場入りして
謹んでご冥福をお祈りいたしました。
北洲さんは、東北における高断熱高気密住宅の雄として
しっかりとしたポリシーを貫かれていますが、
その契機が、故人創業の地、北上の風土の中で培われたものと知らされました。
脳卒中の死亡率が全国一高い地域が、北上近郊にあるのだそうです。
わたしどもとは、事業を大きく展開されてからのお付き合いなので、
葬儀のなかで触れられていた片方会長の個人的な部分は
はじめてお伺いするエピソードもありました。
野球少年だったこと、肺の病気で挫折を経験されたことなど、
はじめて伺った次第です。
清廉な故人のおひとがらが深く偲ばれる葬儀でした。
合掌。

さて、そこから宮城県までの帰路ですが、
駐車場も満杯で、なかなか出るに出られず、夕闇が深くなって行くにつれて
なんと、本格的な降雪状況に・・・。
レンタカーですので、タイヤがどうであるのか
借りるときに確認もしていない(!)。
恐る恐る、猛吹雪のような状況の中を、東北道南下。
家族ラインを見ていたら、札幌は積雪状況になっているではないですか!


なんとも恐ろしい、ひやひやしながらでしたが、なんとか20時前にホテル投宿できました。
あのままもう少し遅かったら、やばかったかも知れません。
しみじみと、東北は寒いと言うことを思い知らされます。
しかしそれなのに、ホテルの建物の配慮の無さは格別であります(笑)。
以前も東北のホテルの非寒冷地仕様ぶりを書いたことがありますが、
本当にどうしようもないですね。
大きな開口部を設計するのはいいけれど、
温泉の風呂に入ってもカラダが暖まらないような建物では
もてなしもなにもあったものではない。
そういった設計を東北でするのなら、窓ガラスの性能くらいは考えて欲しい。
だいたい結露と、それがもたらすカビ臭さが東北のホテルの定番。
いごこちの悪さはちょっと比類がない。
関東以南地域では顕在化はしないような室内環境の劣悪ぶりが
モロに出てしまいますね。
たぶん、アジアの観光客のみなさんは、北海道のホテルに冬に来ても
その快適ぶりを感じるでしょうが、東北では難しい。
観光地としての魅力に大きな格差が生じてくるでしょうね。
アジアの経済地位の向上の果実を受けるべき、
「寒くて、雪が降るアジアの美しさ」は、どうやら北海道のひとり勝ちが
これからも永続していくように思われます。
とにかく温暖地の設計者がわが物顔で環境性能への無知ぶりをさらけ出すのには
ほとほとへきえきさせられる次第であります。
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買い物「リア充」

2013年11月11日 05時21分58秒 | Weblog


飛行機での移動と出張の多いみなさん、
どんな旅行バッグを使っていますか?
いろいろな選択肢があって、なかなか難しいですよね。
わたしは多い年で、年に100日も出張していますが、
この問題は本当に悩ましい。
簡便には、っていうか、2~3日の出張であれば、圧倒的にリュックスタイルがいい。
移動に両手がフリーになる感覚は、発想も豊かにしてくれると思う。
出会う人とか空間から受け取る情報に、こっちの感受性が敏感に反応する気がする。
しかし、たとえば1週間とかの時間になってくると、
どうしても荷物が多くなって、リュックスタイルでは重すぎる。
東北だけであれば、移動の利便もあってクルマでフェリーという手段もあって
この場合には、ある程度、環境ごと移動できるので都合がいい。
でも、もっと遠くまで広域的な移動になると、
現地でレンタカーを借りて移動するようになる。
こうなると、飛行機や新幹線での「大移動」とレンタカーでの「小移動」の
あいだ、ある大きさの荷物をキャリーする手段が求められる。
4つの車輪の付いた、やや硬質な外皮のあるタイプで
飛行機移動で預ける必要のない大きさで、機内でもパソコン操作ができる、
なるべく軽量だけれど、一定の着替えなどが収納できるモノ。
こういった出張のときのバッグがなかなか固定できない。
どうにも、帯に短し、たすきに長し、っていう悩ましさなんですね(笑)。
で、きのうはカミさんと、ヨドバシカメラに行って品定めしました。
先日のブログで、通販対小売店舗の対比でだんだんWEBの通販の方が・・・、
っていうテーマを書きましたが、
この買い物で、小売店舗のメリットを体験させられた。
前述したような、買い物の場合、
通販では、やはり帯に短すぎるのですね(笑)。
というのは、これがいいんじゃないかと思って購入したモノが、
どうも実際に手にして使ってみたら、馴染めなかったのですね。
外形的にはよかったのですが、収納の仕方で、
わたしの旅行スタイルにはややズレがあったのです。
それは「使い勝手」のより細やかな部分なので、
やはり「実際に手にして、触れてみてみなければ」
わからないようなポイントだったのです。
具体的には、パソコンの収納方法とそのスペースの問題でした。
やはり多くの人にとってもこの問題が一番大きいようで、
この手のバッグ類は、ヨドバシカメラがいちばん人気があるようですね。
コーナーがえらく拡充されていて、大量の展示が確保されていました。
で、写真のようなキャリーバッグにしたのです。
パソコンやビジネス用途の書類とかの収納場所と、衣類の場所が
セパレートできるので使いやすそう。
ただしこのモノに至るには、あれこれ悩まされました。
これと近似したヤツで、パソコンの寸法が微妙に納まらないことを確認させられた。
「PC収納可」とあるだけで、それが13インチなのか15インチなのかが
表示されていなかったのですね。
それもわたしのMacBookPro15は、15インチだけれども長辺側がやや長い。
案の定、店頭で実際に入れてみたら入らなかった。
そこでそれに近似したタイプでかろうじて入るヤツを探したら、
写真のモノにたどり着いた次第なのです。

ということで、買い物におけるリアルとバーチャルの対比、
今回は、リアルがそのメリットを示してくれた次第。
「リアル生活の充実」というような意味で使われている「リア充」って言葉、
こんなふうに体験させられたのですが、
どうなんでしょ、やっぱり微妙にことばの感覚は違うかなぁ・・・。
まぁ、中高年オヤジの若作りコトバ借用ということでお許しください(笑)。

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