ロビンソン本を読む

本とデザイン。読んだ本、読んでいない本、素敵なデザインの本。

ファイト・クラブ

2019-01-11 19:20:54 | 読書
チャック・パラニューク『ファイト・クラブ』





 「本? 本があったのか?」

 そうさ、本があったんだ。

 映画になる前に。

 (『ファイト・クラブ』著者あとがき)


 映画の原作本は、しばしばその存在を知られず、知られたとしても、映画のイメージにまとわりつかれてしまう。

 その要因のひとつに、映画のポスターを流用したような装丁をされてしまうこともあるだろう。

 チャック・パラニュークの「ファイト・クラブ」(ハヤカワ文庫)は新版になり、ようやくブラット・ピットの顔写真から解放された。


 不快、絶望、嫌悪、混沌、禍々しさ。

 スタイリッシュというより、気持ちの奥深いところを突かれる不安定さを感じる表紙。

 読みたくなる、知りたくなる。


 カバーデザインはコードデザインスタジオ。(2015)