いとうせいこう『親愛なる』
小説の文中、突然自分の名前が出てきたらどんな気分だろう。
そんな気分を味わえる。
それは偶然ではなくて、あらかじめ、こちらから名前やメールアドレスの情報を送っておいたもの。
知っていても、思わず後ろを振り返ってしまう、背後から見られている感覚になる。
そんな仕掛けが施されている。
オンデマンド印刷、簡単にいうとプリンターで印刷した本。だから、こんなことができる。
カバーはない。
表紙には、郵便物のごとく自分の住所と名前が印刷されている。
知らない人からの手紙?
印刷の精度のため、文字のふちがギザギザしていることさえ、手紙らしさを演出しているように思える。
ネット限定4000部の本。
現在書店で売っているものは違うはず。仕掛けはどう変わったのだろう。(2015)
小説の文中、突然自分の名前が出てきたらどんな気分だろう。
そんな気分を味わえる。
それは偶然ではなくて、あらかじめ、こちらから名前やメールアドレスの情報を送っておいたもの。
知っていても、思わず後ろを振り返ってしまう、背後から見られている感覚になる。
そんな仕掛けが施されている。
オンデマンド印刷、簡単にいうとプリンターで印刷した本。だから、こんなことができる。
カバーはない。
表紙には、郵便物のごとく自分の住所と名前が印刷されている。
知らない人からの手紙?
印刷の精度のため、文字のふちがギザギザしていることさえ、手紙らしさを演出しているように思える。
ネット限定4000部の本。
現在書店で売っているものは違うはず。仕掛けはどう変わったのだろう。(2015)