ジョゼフ・ミッチェル『マクソーリーの素敵な酒場』
濃い緑色の表紙に、白抜きで英語のタイトルが入っている。
帯を取ると、酒場の入口、扉が開いていて店内が見える構図だとわかる。
手描きのタイトルは看板なのだ。
白と黒と緑の単純な線が、古い雰囲気を作り、1940年頃の酒場へ誘ってくれる。
てっきり、この表紙は、元の英語版を流用していると思っていた。
では、日本語タイトルが入っている、中央の白い部分には何が描かれていたのだろう。
酒場のカウンターの奥にあたるところだ。
アマゾンで調べると、英語版の表紙にはセピア調の写真が使われ、まったく違う雰囲気。
ノンフィクションらしさが漂う。
ということは、日本語版は、あらたに描いたものなのだろう。
書店で最初に手にしたとき、酒場を舞台にした小説だと思った。
しかしそれは、最初の一文を読んだ瞬間に誤解だったと気づく。
それでも、読めば読むほど、これは本当の話なのだろうかと疑いたくなる。
それほど、変わった人たちが登場する。
古きよきニューヨーク。
失われた街の、失われた場所。
そんな郷愁にひたりながら、ネットで検索してみると、「マクソーリーズ・オールド・エール・ハウス」は、現在も営業しているのだった。
装丁は重実生哉氏。(2017)
濃い緑色の表紙に、白抜きで英語のタイトルが入っている。
帯を取ると、酒場の入口、扉が開いていて店内が見える構図だとわかる。
手描きのタイトルは看板なのだ。
白と黒と緑の単純な線が、古い雰囲気を作り、1940年頃の酒場へ誘ってくれる。
てっきり、この表紙は、元の英語版を流用していると思っていた。
では、日本語タイトルが入っている、中央の白い部分には何が描かれていたのだろう。
酒場のカウンターの奥にあたるところだ。
アマゾンで調べると、英語版の表紙にはセピア調の写真が使われ、まったく違う雰囲気。
ノンフィクションらしさが漂う。
ということは、日本語版は、あらたに描いたものなのだろう。
書店で最初に手にしたとき、酒場を舞台にした小説だと思った。
しかしそれは、最初の一文を読んだ瞬間に誤解だったと気づく。
それでも、読めば読むほど、これは本当の話なのだろうかと疑いたくなる。
それほど、変わった人たちが登場する。
古きよきニューヨーク。
失われた街の、失われた場所。
そんな郷愁にひたりながら、ネットで検索してみると、「マクソーリーズ・オールド・エール・ハウス」は、現在も営業しているのだった。
装丁は重実生哉氏。(2017)
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