つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

遅かった?津幡町のFast Food。

2010年07月10日 21時01分20秒 | 日記
僕が生まれたころ、まだ日本にFast Foodはなかった。

1970年、海を越えアメリカから最初にやってきたのが
「ケンタッキー・フライド・チキン」。
続いて、「マクドナルド」「ミスター・ドーナツ」
「ロッテリア」「モスバーガー」などが後を追って上陸。

僕が中学生になったころ、まだ津幡にはFast Foodはなかった。
しかし、既に金沢には「ケンタ」と「ミスド」があった。
「ケンタ」は武蔵ヶ辻の交差点角「名鉄丸越」の裏。
「ミスド」は香林坊・広坂交差点の角。
たまに訪れると、どちらの店内も人でいっぱい。大人気だった。
店員がお揃いの制服姿。 マニュアルに沿ったそつのない接客。
待ち時間が少なく素早い提供。 何よりアメリカンな店内の雰囲気と味わい。
「新しい食」の在り方に驚いたのは、ついこの前のように思える。

そして、21世紀…津幡にもFast Foodがやってきた。
今日の一枚、アルプラザ津幡店の中に参入した「ケンタ」である。
だが、ようやく登場した時、既に世の中の価値観は変わってしまっていた。

90年代の終盤辺りからSlow Foodなる言葉が浸透し始め、
早い、うまい、安いが身上の食品に警鐘が鳴らされるようになった。
また「ヘルシー」という曖昧なカタカナ・キャッチコピーが幅を利かせ始め、
ノンオイル、オフカロリーが持てはやされる様になってきた。
きのう、東京・渋谷には“次世代店舗”とやらの第一号店がオープン。
何と、チキンを揚げずに、オーブンで焼いたメニューがメインになるそうだ。
…それでは、「ケンタッキー“グリルド”チキン」じゃないか?!
これは個人的な好みだが、僕はケンタの「オリジナルチキン」が好きだ。
何より、創業者の「カーネル・サンダース」の伝説が好きだ。
様々な職業を渡り歩いた苦労人が40歳の時に、
11種類のハーブとスパイスを使ったレシピを開発したというアメリカンな浪花節…
カントリー&ウエスタンのようなサクセスストーリーが、たまらなく好きだ。

こってりしていても、いいじゃないか。
カロリーが高くたって、いいじゃないか。
看板で、あるいは人形になって福々しく笑う「カーネルおじさん」に敬意を表し、
僕は必ずオリジナルチキンを注文することにしている。
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津幡町 瓜の実りが 夏を告げる。

2010年07月10日 15時26分14秒 | 自然
散歩中、見覚えのある形の葉に目が止まり、近づいてみると…
それは「瓢箪(ヒョウタン)」だった。

雄花と雌花…男と女の役割を分担した花が咲き、
「生殖」の仕組みを学ぶ教材だったヒョウタン。
小学生の時、理科の授業の一環で栽培した記憶が、
強い日差しと結びついているからだろう、
ヒョウタンの青い実りは、僕に夏の訪れを実感させてくれる。

棚を這い上った蔓からは青々と葉が茂り、地面を影で覆う。
風が吹くと、輝く木漏れ日の下で、沢山の実が揺れていた。 
その様子は、まさに「千成」。 植物の逞しさが感じられた。
この猛暑を跳ね返す逞しさは、同じウリ科の植物に共通しているように思う。
例えば、「胡瓜」、「西瓜」、「冬瓜」、「南瓜」、「夕顔」など、
皆、夏の盛りから秋口にかけて実りを結ぶ。
そうしたウリ科の植物の中で、ヒョウタン同様に思い出深いのは、
やはり学習教材になった「糸瓜(ヘチマ)」である。

ヒョウタンは外の固い殻を活かして「器」に。 
ヘチマは中の強い繊維を利用して「タワシ」に。
どちらも成熟した実を水に漬けて、ワタを腐らせて加工するのだが、
この過程で発する匂いはなかなか強烈なのである。

目の前の青くまだ小さな実を見ていたら、その匂いを思い出した。
おそるおそる鼻を近づけてみると…
ウリ科に特有の爽やかな青い香りがした。
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