つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

可憐な花が彩る、早朝の津幡町。

2010年07月26日 07時07分27秒 | 草花
前回投降した花の画像…大輪で力強い「向日葵」とは違って、
「今日の一枚」は、板塀を背景に花開いた「朝顔」。
散歩をしているとあちこちの軒下で、こんな景色を見かける今日この頃である。

「朝顔」栽培は、義務教育の一環になっていることもあり、
数ある花の中でも馴染み深い品種だ。
僕も小学生時代…たぶん3~4年生頃だったか、
夏休みに「朝顔観察日記」を書いた。

「朝顔」の中国での呼び名は、「牽牛」。
中国では朝顔の種が高価な漢方薬として珍重され、
牛の手綱を牽いて、トレードされる事もあった貴重品だそうだ。
やがて平安時代に日本へ伝わり、江戸時代から全国に普及。
中国名の「牽牛」が、七夕伝説の主役の1人・牛飼いの青年と同じ名前であり、
ちょうど旧暦の七夕の頃(つまり今頃)に花が開くことから、
「彦星」と「織姫星」が年に一度出会えた縁起物として、
江戸時代には「朝顔園芸ブーム」が発生した。

そんな「朝顔」を題材にした有名な一句は、石川県で生まれている。
「朝顔や つるべ取られて もらい水」
最近は「釣瓶(つるべ)」のある井戸も、
釣瓶にからむ朝顔も見かけなくなったが、
代わって「朝顔のグリーンカーテン」を目にする機会も増えてきた。

つる性植物を利用した緑のカーテンは、
赤外線を反射し、夏の強い日差しを和らげてくれる。
また、葉から水分を蒸発しているため、
そこ通り抜けてくる涼しい風が、室内の温度が上がるのを抑制。
省エネ効果。 CO2排出量の削減。 電気代も節約。
地球にも、財布にも優しいという訳だ。

小さく可憐な「朝顔」。
“エコ世紀”と言われる21世紀になり、その存在感は大きくなっている。
コメント
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