つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

在りし日のスカールメモリー~津幡の寿がきやラーメン~

2010年07月11日 10時43分51秒 | 日記
今日の一枚は、昨日画像を掲載した「KFC」と同じ
「アルプラザ津幡」の一角にある和のFast Food…「スガキヤ」。
ペット連れでは店内に入れないため、自動ドアが開いた瞬間に、看板を撮影した。

本社は名古屋。 価格設定は全体的にリーズナブルで、庶民に嬉しいチェーンである。
力を入れているメニューは、メインキャラクターの「スーちゃん」を見れば一目瞭然。
お下げ髪の女の子は、右手にラーメン、左手にソフトクリーム。
麺類と甘味が充実している。
また、食器にレンゲとフォークを合わせたような、
独特の「ラーメンフォーク」でも知られている。
ラーメンスープは、魚介の香りが立つ、あっさりした豚骨風味。
細麺は、やや伸び気味だったりする。
そりゃあ、本格的なラーメン店に比べれば、チープかもしれない。
しかし、コストパフォーマンスを考えれば、満足の味。
そして、僕個人にとっては、今は無き「ショッピングセンター・スカール」の思い出と共に
忘れ難いノスタルジックな味わいでもある。

このブログでも度々名前が登場する「スカール」は、
2001年1月28日に閉鎖された大規模小売店舗である。
ここの1階には、カタカナ表記になる以前の「寿がきや」があった。
確か僕が小学生頃の値段は…ラーメン140円、肉入りラーメン200円、特製ラーメン250円。
よく、学校が終わり一旦帰宅してから、一人で食べに出かけたものだ。
スカールまで自転車を走らせ、店の前へ着くとポケットの中を探る。
出てきた小銭を数え、今後の小遣いの使い道を思案しながら、悩みに悩んで食券を買う。
もっぱら一番安い「ラーメン」だったが、たまにチャーシューが5枚入った「肉入り」や、
半熟玉子付きの「特製」を奮発出来た時は嬉しかったっけ…。
運ばれてきた丼から立ち昇る湯気に顔を近づけ、まずは、和風豚骨の香りを楽しむ。
次に、ラーメンフォークでスープを一口味わって舌鼓。
続いて、卓上に常備された粉末状のホワイトペッパーをたっぷり振りかけていただくのだ!

当時はラーメンと言うと醤油味ばかり。
しかも、小学生がインスタント以外のラーメンを口にできる機会なんて滅多にない。
それが、自分の金で食べられるんだから、嬉しい事この上ない。
一心不乱に麺をすすり、スープも飲みきった後、僕はこう言って席を立つのが常だった。
…「あぁぁぁぁ~美味かったぁ…」。

食事途中も食後も、水は飲まない。
なるべく長い時間、ラーメンの余韻に浸っていたかったからだ。
コメント
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