つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町に残る、謎の80’sサインボード。

2010年07月14日 08時25分48秒 | 日記
きのう、ラジオで「佐野元春」特集を聞いた。
一曲目は1980年のデビュー曲「アンジェリーナ」。
年甲斐もなく「あの頃」が蘇ってきて、思わず口ずさんでしまい、
初めてラジオからこの曲が流れてきた瞬間を思い出した。
この記憶再生能力が、音楽の持つ魅力かもしれない。
今日の一枚…津幡町の片隅に残る古い看板のように、掠れて色あせた過去が、
急に鮮やかになった感じがした。

「アンジェリーナ」が、ニューヨークから流れてきて、
愛を探して、誰かの車が来るまで、闇にくるまっていた30年前。
出来事や流行を書き連ねてみよう。

皆、何となくクリスタルな気持ちになって、ホコ天では竹の子族が踊り明かし、
新宿で放火されたバスの炎を横目で見ながら、ジョン・レノンの訃報を聞いた。
A地点からB地点まで、もみじまんじゅうを買いに行ったら、
ゲロゲーロ、ツクツクボーシ、ホーホケキョの大合唱に大爆笑した。
子供たちが空に向かって広げた両手の先には、暮れなずむ街に、ハッとしてGoodした。
ソ連がアフガニスタンを攻め、大勢のオリンピック代表選手が悲観にくれ、
僕はルーマニアの白い妖精の演技が見られず遺憾に思った1980年。
…何やら騒々しい一年だが、この年は第2次オイルショックの影響で景気も悪かった。
そして、プラザ合意から金融緩和、バブルへと進んでいく。

それにしても、時代を感じる看板は、一体いつ、誰が、何のために設置したんだろう?
有機な人の記憶と違って、時にさらされ風化した「物」は、もう元に戻らない。
コメント
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