つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

初夏の津幡の青空に。

2011年05月06日 11時07分50秒 | 日記
「今日の一枚」は、津幡町の青空を泳ぐ鯉のぼり。
晩春から初夏にかけての風物詩である。

♪やねより たかい こいのぼり
 おおきい まごいは おとうさん
 ちいさい ひごいは こどもたち
 おもしろそうに およいでる

…という唄の通り、
撮影場所の「住吉保育園(津幡町・庄)」の屋根より高い位置で、
風に棚引いている。

現在のカレンダーでは「こどもの日」は昨日だったが、
旧暦に合わせると、端午の節句はまだ先。
元々、鯉のぼりは、梅雨時期に男児の健康と出世を願って飾られたもの。
これからがオンシーズン。
それは、以下の文語調の童謡にも明らかだ。

♪甍の波と雲の波
 重なる波の中空を
 橘かおる朝風に
 高く泳ぐや、鯉のぼり

橘(タチバナ)は、日本特産の柑橘類。
5~6月に花を付け、3センチほどの小さな黄色い果実を結ぶ。
「橘の花」は「夏の季語」だ。

家紋などの図案に使われ、よく知られた植物だけに身近に思えるが、
実は、年々自生地は少なくなり、今や絶滅危惧種に登録。
歌の世界と鯉のぼりの季節感は、過去のものになりつつある。

…さて、散歩中、鯉のぼりの他に目につくのは、
津幡町の初夏の青空をバックに揺れる「八重桜」だ。
 
染井吉野よりもボリューム満点。
写真の様にピンクもあれば、より強い紅色もある。
こんもりとした様子は、咲くというより「実る」といった感じか。

…と、しばし足を止めて花を愛でていたら、
何処からともなくブーンと羽音が聞こえてきた。
花の蜜がお目当ての「クマンバチ」だ。
 
その姿もまた、初夏の青空の風物詩である。
コメント
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