つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

さらば、母校よ。~旧・津幡小学校校舎その8。

2011年05月12日 08時49分08秒 | さらば、母校よ。
シリーズ母校への惜別。
「今日の一枚」は、体育館のステージである。

きのうは、音楽室での悪戦苦闘した思い出を投降した。
しかし、元来、僕は音楽が嫌いではない。
楽器演奏は苦手ながら、これが「歌」となると、話は別。
並はずれて上手いとは言い難いものの、人並みにはこなせる(と思う)。
あれこれ考えずとも、音程をとる事が出来る(はずだ)。
…ま、少しはマシなのである。

小学生時代、体育館は、あらゆるセレモニーの場。
白眉はやはり「卒業式」。
そこには「合唱」が付きものだった。

君が代斉唱⇒校歌斉唱⇒仰げば尊し。

式典の節目節目で登場する歌は、
進行に欠かせないイベントであり、空間に彩りを与える。
声を合わせて奏でるハーモニーは、
参加者の気持ちを盛り上げ、感情を揺り動かす。

当時の全校生徒数は1000人程度になるはず。
もしも、皆が一斉に声を上げたら、かなり五月蠅いだろう。
もしも、バラバラにしゃべり始めたら、いたたまれないだろう。
だが「歌」なら調和が取れる。
先の震災後、よく「音楽の力」という言葉を耳にするが、まったくその通り。
音楽には、人の心を1つにし癒す不思議な力が、確かにある。

…さて、ところで体育館のステージの対面、
奥の壁には「書」が飾られていた。

 

力強い筆致の「質実剛健」。
いつから掲げられているのかは分からない。
少なくとも、僕が通学していた頃には鎮座していた。
何十年もの間、体育館に響く歌声を楽しんできた古株の観客である。
コメント
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