つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町のアメリカンな夜。

2011年05月24日 00時49分03秒 | 日記
先ほど、何故かどうしても帰宅前に読書がしたくなり、
「マクドナルド津幡アルプラザ店」に立ち寄って、小一時間を過ごした。
「今日の一枚」は、店舗内のスナップである。
僕は、この店の雰囲気が好きだ。
どことなくダイナーを連想させる。

ダイナーとは、アメリカの大衆食堂。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や
「アメリカン・グラフティ」などに登場するそれは派手で華やか。
店の外には明かりを絶やさない明るい看板。
角にRが付いたカウンターに、ハイチェアー。
ネオン管で装飾されたバドワイザーの広告看板が点滅し、
ピカピカのジュークボックスからは、ポップサウンドが流れている。
…典型は、そんなイメージだろうか?!

しかし、僕が思い描くのはそうではない。
「エドワード・ホッパー」の代表作の1つ。
『Night Hawks』…『夜更かしの人々』だ。



人通りが途絶えて久しい深夜のニューヨークで、光を灯す一軒のダイナー。
カウンターに座る訳あり気な男女。
少し離れた席には一人の中年男性。
彼等の相手をしている年老いた店員。
まるで映画のワンシーン。
絵の中には様々な解釈が成り立つドラマが内包され、
観る者の想像力を掻き立ててくれる。

そして、写真を見て欲しい。
人影のない深夜。
スピーカーから流れるBGMはゴスペル風のR&B。
天井から下がった細長い照明。
画面右、斜めに建て付けられた大きな窓。
外は闇。
出勤前の客が詰めかける朝ではない。
忙しいランチ時でも、夕食時とも違う。
増してや週末でもない。
24時間営業のためか、うっすらと倦怠感が漂うエアポケットのような時間帯。
…いい。
実にアメリカンな丑三つ時だ。
コメント
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