イタリアの風に吹かれて ~con te partiro~

前世(かこ)から未来(いま)へと紡がれし時の記憶
あなたと交わした約束の欠片を辿る遥かなる愛しき旅

感動につつまれて

2010年12月19日 00時00分49秒 | Art (サインペン)

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私の好きな詩人。

葉祥明さん、谷川俊太郎さん、吉野弘さん、

星野富弘さん。

自分の心と向き合いたい時、

気持ちを整理したい時、

本棚から大切な詩集を取り出して

暫し彼らのことばの世界に浸る。

クタッとした、お花が生き返るように、

また心がシャンとして

今、こうして生かされている事を有り難く思う。

OL時代、仕事帰りに書店に立ち寄り

その時々の心情に重なる本を手に取り

パラパラと頁をめくるうちに

いつの間にか元気や勇気を貰っていた。

私が星野富弘さんの詩と出逢ったのは90年代。

不慮の事故で手足に障害を持って以来、

絵筆を口にくわえ、あたたかい詩画を描き続ける

本当に素敵な方である。努力の方である。

彼のお人柄が伝わってくるような温かみ溢れるお花の絵、

あぁ、いいなぁ、と心底思う安心感に包まれた文字、

情景がパッとそこに広がり 心がほっこりする

人生の応援歌のような 活き活きとした彼の言葉達。

群馬県の『富弘美術館』と熊本県の『星野富弘美術館』に

匿名で高額の寄付金が届いていた、という事を

数日前の テレビで知った。

封筒に描かれていた筆跡から、寄付された方は

同一人物ではないだろうか、と言われている。

封筒に描かれてあった あたたかい優しさに満ちた文字と、

名刺大の大きさの付箋に描かれていた、

「お役立て下さいましたらさいわいです。

いつも本当にありがとうございます」という

短い言葉と文字からその方の 慎ましやかなお人柄や、

名前を明かさなくても、ご自身を前に出そうとしていなくても、

その方の心の豊かさや、キラキラとした輝きを放った

その美しい魂があふれ出ていて、私はその言葉と文字を

画面を通して見ただけであったのに、そこに神我を見、

あまりにも沢山の【美しいもの】を感じ、受け取らせて頂き

感動の涙が止まらなかった。

そして心底願った。【この方に幸あらんことを】と。