イタリアの風に吹かれて ~con te partiro~

前世(かこ)から未来(いま)へと紡がれし時の記憶
あなたと交わした約束の欠片を辿る遥かなる愛しき旅

感動、そして今一番観たい映画

2012年06月11日 06時34分36秒 | デザイン画・書画

004
    6月7日放送の 『奇跡体験アンビリバボー』、
     ご覧になられた方も多いかもしれません。
   アンビリバボーは素敵な実話も多く取り上げる
        私の大好きな番組の1つです。

今回は 2006年10月20日、閉鎖されていたイギリスの
 ダートムーア野生動物公園を購入し 新たな園長となった
ベンジャミン・ミーさんにまつわる実話を取りあげていました。

          とても感動しましたので
    番組で紹介されていた内容の一部をもとに、
     私の主観や感想などもおりまぜながら
          ここに紹介させて頂きます。

        閉鎖された動物園を立て直し、
 200頭余りの動物の命を救う為に私財を投げうって

         買い取った動物園でしたが、

      彼が園長になってから僅か4日後に、   
園の敷地内ではあったものの、ジャガーが脱走したりと
【お試し】という言葉などでは決して括る事のできない、

あまりにも過酷な運命が次から次へと彼を襲いますが、
   温かな家族や人達の支えによってその困難を
  見事打ち破った、切なくも素晴らしいお話しです。
2004
年、グラフイックデザイナーをしていたキャサリンと結婚し、
2人の子供に恵まれた彼は、幸せな結婚生活を送る中、

    新聞のコラムニストとしての仕事以外にも、
動物の生態や知能についての本を出版していました。
   そんな彼にそれから間もなく転機が訪れます。
       イギリス南西部の田園地帯にある、
  動物園付きの住宅が売りに出されているという
        パンフレットを目にするのです。 

  東京ドーム2.5倍以上の敷地には200頭以上の
 野生物が飼育されているという その自然動物園は、
      数か月前から営業停止となっており、
     所有者から売りに出されていたのです。
  彼には子供の頃からの夢がありました。それは
 

    「いつか動物に関する仕事をしてみたい」
 というものでした。また、子育てをする環境としても
    動物園はもってこい、と思っていました。
   彼は堅実な妻のキャサリンに相談します。彼女は
     動物園の経営に関して素人の夫に対し
          冷静に苦言を呈しますが、
         最終的には彼女もOKしてくれ、
      動物園の購入に名乗りを上げますが、
 動物園経営に対しては 全くの素人である事に加え、
例え動物園を購入できたとしても金銭面にゆとりがなく
 動物園を維持して行くのは難しいと判断されたようで
一度は却下されるのですが、
その後、彼の純粋な心に
    見えない大きな力が後押しをするかのように
    数々の温かな支援やご縁が手繰り寄せられ、
      売りだしから一年経ったのち 彼は見事 
        動物園を買い取ることが叶います。
          動物園を買い取るまでには
      数々の素敵なエピソードがあるのですが 

      ここでは敢えて 割愛させて頂きます
  (その理由はブログの最後にお話し致しますね
    1億5千万円という大金を用立てられたのは

   動物園が売りに出された年に他界したお父様が
    残してくれた持ち家などの遺産を計算した所、
   動物園の売値の1億5千万円とほぼ同じだった、
   という事も 
素敵な必然を感じさせられますが、
 お母様やお兄様の快諾があつてこそ実現したという

    温かな家族愛に身守られていたからこその
         事実もまた あると思います

 キャサリンにおいてはデザイナーとしての才能に留まらず、
   予算管理にも長けたバリバリのキャリアウーマンだった、
  という事も、彼はどんなにか心強かつたことでしょう。

  彼が最初に名乗りを上げ、却下されてから1年余り
    動物園の買い手は現れず、あと11日の間に

  売れなければ廃園し、200頭の動物を射殺すると
     考えていたオーナーの考えを知った彼は、
 動物達の命を救う為に専門家と会い、智慧を働かせ
父の遺産と私財の全てを投じ見事 動物園を買い取り
         新たなオーナーとなりました。
 契約を結んだその日から 餌代、動物達の治療費、
     20
名の飼育スタッフの給料等、1日で12万、
       1か月では400万近くという大金が

 彼にのしかかってくる為、1日も早く動物園を再開し
入場料を得なければならなかったものの前のオーナーが
   所有していた時に、幾つかの問題があった為

         営業許可がおりませんでした。
      40年前に開園した動物園だった為、
     老朽化は激しく、動物の檻や柵は腐食し
    動物が逃げ出す可能性も危惧されると共に、
    ジャガーやオオカミなどの飼育エリアが狭く、
  拡張工事をする必要もあるなど、資金が無い中
 次から次へと早急に解決しなければならない問題が

     山積でした。そんな中、冒頭に記載した
      ジャガー脱走の緊急事態が起こります。
僅か1年の中でベンジャミンは これでもか、という程の
 多くの困難にみまわれましたが それでも1つ1つ、
 スタッフや家族や、心ある方々の恩恵を受けながら
    乗り越えてきました。しかしベンジャミンに
      更なる深い哀しみがおそいます。
 動物園を手に入れてから 僅か半年にも満たない
 2007年3月31日、彼の最大の理解者であった
最愛のパートナー、キャサリンが病の為40才で他界します。
 折り合いのつかない深い哀しみに浸る間もなく、
   残された幼い子供達の心のケア、更には、

融資された資金が底をつきかけている中あと3ヵ月で
動物園を開園しなくてはならないという重い現実・・・・
  そんな中彼は 幼い息子に逆に励まされます。
そして動物の為に身を粉にして一生懸命働いている
     飼育員達と共に 7月の再園に向けて、
  補修工事にスパートをかけました。 そして・・・・
 キャサリンの死から2カ月が経った 2007年6月4日、
  ついに、再園に向けて 政府の任命を受けた
  環境衛生監視官達による検査が行わました。
動物の保護環境の状態や安全性などが国の基準に
見合うかどうかを審査し、この検査に合格すれば
  動物園営業許可証がおりて晴れて営業でき、
   不合格ならば再検査まで更に時間を要し、
  7月の開始は絶望的となり、もしそうなれば
1年の内 最も入場者を得る事の出来る夏の開園は
 不可能となり、動物園の維持は困難となるのです。

 映像には6月4日、実際に行われた検査の様子が
  流れていました。監視官達は1日かけて細部を
  念入りに見て回り、時に苦言も呈していました。
   そして1週間後の6月11日の検査結果当日、
   検査結果を受け取りに地方事務局に赴きます。
    「厳しいですが、非常に公平な結果です。
  開けていいですよ」の言葉と共に渡された封筒を
  神妙な面持ちで開ける彼。そしてその傍らには
        結果を見守る母と兄がいます。
    「色々と施設の改善の条件はありますが

        営業を許可する」 声に出し

  その一文を読み終えた彼の顔は、漸く緊張から
    解き放たれた安堵の穏やかな表情でした。
          許可がおりたのです
   彼は当分の間 動物園を維持していく為に、
        更に融資を受けていました。

            そして・・・・・・・
 ベンジャミンが動物園を買ってから 8カ月
が経過した
   再オープンを予定していた、2007年7月7日、
   『ダートムーア動物学公園』に その名を改め、
        再オープンの日を迎えました。
 開園初日、沢山のお客さん達が並んでいました。
    お客さん達の笑顔、スタッフ達の笑顔、
  幸せそうな動物たちの様子は輝いていました。
     ベンジャミンとスタッフ達が着ている、
  濃いグリーンのスタッフTシャツ、更には看板など、
   至る所に キャサリンがデザインしたというロゴが
 素敵に輝き、お客様達を優しく出迎えていました。

 
     年間入場者数の目標が6万人の所、
   映画効果も手伝ってか 今年の入場者数は
      15万人が見込まれているそうです
短い期間の中で多くの苦しみや悲しみを体験された
    ベンジャミンさんのご家族、スタッフ、そして
    ダートムーア動物学公園の動物達が
     これからは安全に ずっと幸せで
   暮らしてゆけますよう 神様お守り下さい

営業して5年目を迎えた今年の5月、アンビリスタッフは
   ベンジャミンさんの元を訪れていました。彼は、
 感動的なストーリーを自伝として出版していました
『幸せへのキセキ~動物園をつくった家族の物語~』
  その自伝にハリウッドが注目し (さすが
  マッド・デイモン主演で映画化されたそうです。
私は自分のことのようにとっても嬉しくなりました
                          6月8日(金)より
    TOHOシネマズ、スカラ座 他 
全国ロードショー

     放送された細かなこと全てをブログに
   表さなかった理由ですが、こちらのブログを
ご覧になり『幸せへのキセキ』に興味を持たれた方が
 これからご本や映画をご覧になる場合、その詳細を
 お伝えしない方が感動も大きいと思ったからでした。

 
      書籍も是非読みたいと思います
   正直な所、音が大き過ぎると感じるので 
 映画館で観るのはあまり好きではないのですが  

  こちらの映画は是非映画館で、大きなスクリーンに

   映し出される動物達の活き活きとした表情や、
    実際のダートムーア動物学公園の様子や
  実話の持つ力そして臨場感を堪能できたら、と
             思いました。
       逆境に立ち向かう姿勢や強さ、
    命を大事に思う気持ち、家族の絆などが、
 沢山鏤められた ベンジャミンさんの素敵な自伝、
   『幸せへのキセキ』が、学校図書として
   図書室に置かれたら、とても素敵だなぁ~と
    個人的に思うと共に、子供達の柔らかで
 しなやかで ピュアで 素直で吸収する力一杯の
     心のスポンジに何か大切なものが
 齎されるのではないかしらと ふと 思いました。
アンビリバボーの更なるファンになった私です