昨日、パトリック・デュポンの事をブログに書いたら、なんと夢で会ってしまった!
パーティ会場みたいな所で、タキシードでキメたデュポンを、遠くからドキドキ眺めている私でした。
さあ、パトリックがこれから壇上でスピーチだよ!ってところで目が醒めて。。。悔しい。もう一度会いたい。
そんなこんなで本棚の奥を探したら出てきました。昔買った写真集。
写真集といっても伝記本なので、ヴァルナ国際コンクールで金賞を獲った17歳頃から、エトワールになった20代半ばまでのドキュメンタリーです。
17歳の頃のパトリック可愛い。コンクールはママと一緒です。
「幼い頃、お祭りで危険なパフォーマンスをやる役に選ばれなかったらどうしよう!と悩むぐらい、目立つことが好きだった」
という述懐が全てを物語る、運動神経抜群の「学校一の人気者」タイプ。
いたずらっ子のまま大きくなって、厳格なパリオペラ座の「放蕩息子」とも呼ばれました。
とにかく、「顔」が大っきかったですね。バレエダンサーにしては(笑)。
でも大きいから余計にハンサムさが際立って、舞台では映えに映えました。タッキー(滝沢秀明)みたい。
デュポンが活躍した時代のオペラ座の監督は、まだ元気だったルドルフ・ヌレエフでした。
ヌレエフは振り付けもやっていましたが団員や評論家からは大ブーイングで、ストライキを起こしたエトワールもいました(^_^;)
確かに。。。名選手必ずしも名コーチならず。みたいな。
でも、才能ある若手ダンサーを次々と大役に抜擢して、デュポン、ギエム、ルグリ、ルディエール、モラン、イレール、と、パリオペラ座黄金時代を築き上げました。
デュポンもかなりの無茶をしたけど、ヌレエフには気に入られていたと思います。天才は天才が好きですから。
パリオペラ座で踊りまくりながら、ナンシーバレエ団やローラン・プティバレエ団、世界各国のバレエ団でも客演として踊り、日本には特に頻繁に来てくれました。
写真集を真面目に見返したら、バケツ一杯ぐらいは泣きそうなんで今は見ません。
私が一番好きだった舞台はなんだろう?
ヴァスラフ、サロメ、ドンキホーテに海賊(ギエムとは海賊のパドドゥを踊りました@「デュポンと仲間たち」大阪公演)。
でも一番好きなのは以前にも書いた「長靴をはいた猫」ですね。ローラン・プティにも気に入られ、キュートでダイナミックな猫役の「唯一無二」感は凄かった。
デュポン以外に猫役は考えられないぐらい。
プティの「小粋なエスプリ」がまた彼にピッタリでした。
とにかく大阪では土壌的にも良かったのか?「長靴をはいた猫」は、吉本新喜劇並みにウケました。爆笑でした。
バレエでも笑っていいんですよ!デュポンも客席が沸くと、ノリまくって跳んでましたから。
ベジャールの「ボレロ」も見ました。これは東京バレエ団客演。
クールで現代的で、ジョルジュ・ドンみたいな野性味や色気は感じなかったです。ちょっと合ってなかったのかな?でも今、動画で見ると素晴らしいなあ。
代表作の「サロメ」もベジャールですが、これは踊りというよりパフォーマンスで、正直よくわからなかった(笑)。彼の、役者としての存在感だけで成立するような作品でした。
デュポンはやっぱり明るいコミカルな踊りがいいよね~。ドンキのバジルなんかドスンドスン足音立てまくってたわ。
あ、でも「ヴァスラフ」は良かったですね。ノイマイヤー振り付け。
出世作だけあって、はりつめた孤独な世界に惹き付けられました。
デュポンは「磁場が強い」ダンサーで、誰と踊っても彼の踊りに吸い寄せられてしまう。
だから同じように強力な磁場を持ったギエムみたいなダンサーとのパドドゥは、微妙に合ってなかったと思います。
どっちも凄いから、見てて楽しかったけど「二人でひとつの踊りを作る」ではなく、それぞれが別の踊りを踊ってる感じがしました。
ギエムにはやっぱり「一歩下がってお姫さまに仕えるナイト」みたいな、ルグリやルリッシュがパートナーとして最適でした(個人的意見です笑)。
そんな「どの女性ともベストカップルになれない」感は、裏返せば「どの女性とも親友になれる」とも言えて、彼が踊ると男女の愛でなく「人類愛」を感じました。
空間が温かく、踊りへの愛で満たされている。
私はデュポンの「今、ここに生きている」踊りが、本当に好きだった。
なので、亡くなってしまったことが、当分受け入れ難い。
「やすらかに眠ってください」ではなく。
「天を自由に翔けてください」と言いたい。
病気も老いもなく、若く輝くような身体で。
素晴らしい踊りを沢山沢山与えてくれて、ありがとう。パトリック★
パーティ会場みたいな所で、タキシードでキメたデュポンを、遠くからドキドキ眺めている私でした。
さあ、パトリックがこれから壇上でスピーチだよ!ってところで目が醒めて。。。悔しい。もう一度会いたい。
そんなこんなで本棚の奥を探したら出てきました。昔買った写真集。
写真集といっても伝記本なので、ヴァルナ国際コンクールで金賞を獲った17歳頃から、エトワールになった20代半ばまでのドキュメンタリーです。
17歳の頃のパトリック可愛い。コンクールはママと一緒です。
「幼い頃、お祭りで危険なパフォーマンスをやる役に選ばれなかったらどうしよう!と悩むぐらい、目立つことが好きだった」
という述懐が全てを物語る、運動神経抜群の「学校一の人気者」タイプ。
いたずらっ子のまま大きくなって、厳格なパリオペラ座の「放蕩息子」とも呼ばれました。
とにかく、「顔」が大っきかったですね。バレエダンサーにしては(笑)。
でも大きいから余計にハンサムさが際立って、舞台では映えに映えました。タッキー(滝沢秀明)みたい。
デュポンが活躍した時代のオペラ座の監督は、まだ元気だったルドルフ・ヌレエフでした。
ヌレエフは振り付けもやっていましたが団員や評論家からは大ブーイングで、ストライキを起こしたエトワールもいました(^_^;)
確かに。。。名選手必ずしも名コーチならず。みたいな。
でも、才能ある若手ダンサーを次々と大役に抜擢して、デュポン、ギエム、ルグリ、ルディエール、モラン、イレール、と、パリオペラ座黄金時代を築き上げました。
デュポンもかなりの無茶をしたけど、ヌレエフには気に入られていたと思います。天才は天才が好きですから。
パリオペラ座で踊りまくりながら、ナンシーバレエ団やローラン・プティバレエ団、世界各国のバレエ団でも客演として踊り、日本には特に頻繁に来てくれました。
写真集を真面目に見返したら、バケツ一杯ぐらいは泣きそうなんで今は見ません。
私が一番好きだった舞台はなんだろう?
ヴァスラフ、サロメ、ドンキホーテに海賊(ギエムとは海賊のパドドゥを踊りました@「デュポンと仲間たち」大阪公演)。
でも一番好きなのは以前にも書いた「長靴をはいた猫」ですね。ローラン・プティにも気に入られ、キュートでダイナミックな猫役の「唯一無二」感は凄かった。
デュポン以外に猫役は考えられないぐらい。
プティの「小粋なエスプリ」がまた彼にピッタリでした。
とにかく大阪では土壌的にも良かったのか?「長靴をはいた猫」は、吉本新喜劇並みにウケました。爆笑でした。
バレエでも笑っていいんですよ!デュポンも客席が沸くと、ノリまくって跳んでましたから。
ベジャールの「ボレロ」も見ました。これは東京バレエ団客演。
クールで現代的で、ジョルジュ・ドンみたいな野性味や色気は感じなかったです。ちょっと合ってなかったのかな?でも今、動画で見ると素晴らしいなあ。
代表作の「サロメ」もベジャールですが、これは踊りというよりパフォーマンスで、正直よくわからなかった(笑)。彼の、役者としての存在感だけで成立するような作品でした。
デュポンはやっぱり明るいコミカルな踊りがいいよね~。ドンキのバジルなんかドスンドスン足音立てまくってたわ。
あ、でも「ヴァスラフ」は良かったですね。ノイマイヤー振り付け。
出世作だけあって、はりつめた孤独な世界に惹き付けられました。
デュポンは「磁場が強い」ダンサーで、誰と踊っても彼の踊りに吸い寄せられてしまう。
だから同じように強力な磁場を持ったギエムみたいなダンサーとのパドドゥは、微妙に合ってなかったと思います。
どっちも凄いから、見てて楽しかったけど「二人でひとつの踊りを作る」ではなく、それぞれが別の踊りを踊ってる感じがしました。
ギエムにはやっぱり「一歩下がってお姫さまに仕えるナイト」みたいな、ルグリやルリッシュがパートナーとして最適でした(個人的意見です笑)。
そんな「どの女性ともベストカップルになれない」感は、裏返せば「どの女性とも親友になれる」とも言えて、彼が踊ると男女の愛でなく「人類愛」を感じました。
空間が温かく、踊りへの愛で満たされている。
私はデュポンの「今、ここに生きている」踊りが、本当に好きだった。
なので、亡くなってしまったことが、当分受け入れ難い。
「やすらかに眠ってください」ではなく。
「天を自由に翔けてください」と言いたい。
病気も老いもなく、若く輝くような身体で。
素晴らしい踊りを沢山沢山与えてくれて、ありがとう。パトリック★
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