上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

大団円

2006-03-07 | トリノ五輪
さて、大ちゃんですがお馴染みの「ノクターン@シークレット・ガーデン」。
バレエジャンプ連発のオープニングといい(バレエジャンプ出来るんだね…)、今日はジャンプミスは1個ステップアウトだけで(すぐに跳びなおす)素晴しいスピード。滑らか。リンク狭そうです。ほんまに「ポーン」と軽く高く上がるルッツは、ナマで見ると病みつきどす。この滑りが五輪本番で出来ていたら~。スピンもランビ並みの速さで一杯拍手が来ました。レイバックの頭がすごいんだけど、脳しんとう起こさんかと心配だ。
欲を言えば、プルさんが「トスカ」だったから、対抗して「ムーランルージュ」やって欲しかった…って調整が難しいか。それとこれからはトップスケーターとして、趣向の変わったEXナンバーを2~3曲用意して欲しいのよ。衣装も、男子全員が黒シャツだったので、ユニクロでいーんだから違う色のシャツを買うとか(?)工夫をせねば。「今季、EX滑れる機会あるのかなー?」なんて言うとる場合とちゃうぞ。でも初めて見る人は、多分大満足して頂けたと思います。
プロ転向してしまうトト&マリ。この二人は本当に昨年辺りから「大きな華」が出てきました。特にマリニンが…以前は縁の下の力持ち的でしたが、体型も締まってすっかり男前オーラをまとうように。二人の愛の物語を紡ぐナンバーでしっとりと魅せてくれました。でも、私生活では恋人同士ではないのよね。なんだか、しっかりしたイメージのタチアナ=ディーバ(女神)に導かれて「男」に成長したマクシムって感じです。ペア競技って女性主導の方が上手くいくのかな~。

静香ちゃんが出てくると大歓声です。まさに「時分の花」です。オーラってこういう事を言うのかなー。全てが輝く印象でした。ジャンプは2アクセル一個だけなのに魅了出来るワザを一杯持っている。それに冒頭は片手ビールマン!終盤のイナバウアーで会場は更に「ドワーッ」です。フラッシュがすごい。カメラ撮影NGなのに深刻にとらえていない、フィギュアファン初心者が大半だったかと思われます。冗談じゃなく、フラッシュが視界に入ると選手にとってたいへん危険なので会場入口でカメラが禁止されている時は、絶対絶対やめましょう。もう10年以上前から言われているのに、まだ止めません。それが結局「国内での試合は撮影禁止」という事態を招いたのです(たぶん)。私は元々、携帯やカメラが嫌いなんで、心情がわかりまへん。

最終幕で「小芝居」があるのですが、なかなか美味しかった!
禁酒法時代?みたいなバーのテーブルに座る男女たち(この公演では、ボナリー&ペトレンコ、渡辺&木戸選手、アニシナ&ペーゼラの3組)。土曜日はプルさんが演じたという、マフィアのボス?は今日は本田君。でも白いサスペンダーつけてた…あれは幅広のゴムにも思えたが。貫禄が無くて可愛い(笑)。誘惑するセクシーなお嬢さんが美姫ちゃん。ハマッてるわ。静香ちゃんが白い羽のふわふわマフをつけて、ヘソ出しの黒パンツルックで踊る。なんてプロポーションが良いんだろか。ウエストがキュッ!
んで大ちゃんが大笑いだ。あちこちでレポされていた様に「ドロボーさん」の役でした。懐中電灯を持ってスピンしてたりして…K嬢と爆笑したのだが、キョトキョト挙動不審なトコロがもう「地(じ)」やんって(笑)。大輔泥棒は、白いトレンチを着た「お菓子なゴンチャロフ刑事」にあえなく捕まり、ドキューン!とピストルで撃ち抜かれました。バタリ…と崩れ落ちて氷に寝転ぶも、その後お尻でズルズルと移動しリンク際にハケるのでした(ここも笑いが起こっていた)。
しかし、急遽「小芝居」を練習したであろうに、皆頑張ってました(笑)。こういうの、全日本選手でも見たいよね。DOIとかで。アイスダンス選手が沢山いると助かるのだが…やはり演技が上手いものね。

フィナーレはBSフジではまあまあ放映あったのですが、ここは解説で盛り上げないといけないのに、何故か無言が多い(?)。カメラアングル=編集も変なとこばっか映してる。どうしたもんか。ナマで見られて大満足だったけど、地上波TVはダメダメだったそうで。また罪を犯したか、フジTV。
ここまで「アイス・ショー」とは思いませんでした。120%「ショー」!気張らずに楽しめました~(^^)。チケット獲った甲斐はあります。
金メダルは勿論素晴しいけれど、マスコミの扱いは「凱旋・荒川選手のイナバウアーに1万人が釘付け!」で「号泣!」した事になっている(笑)。ズレるな~ズレるわ~。プルシェンコ来てんのよ…。アニ&ペー来てんのよ。ペトレンコよ!でも「この人誰?」ってお客さんが大半だった模様。
5月のプリンス・アイス・ワールドも指定席完売だそうで、金メダル効果は絶大だ。でもプリンスはとにかく、あのショー企画構成をなんとかせにゃね。「寅さん」…は駄目だよ。ほんと。
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トリノ~エピローグ~「シアター・オン・アイス」

2006-03-07 | トリノ五輪
♪ゆ~れいずみぃあ~~っ~ほにゃららら~♪
この曲、ホントに良いね。今年の洋盤カラオケで人気№1になりそう。私の中で「五輪テーマソング」は、完全に平原綾香からこれに移行した…。
静香フィーバーのせいなのか、3月5日(日)有明はスゴイ人でした。あれでは絶対、女子トイレは入れない。無料で貰ったアセロラドリンク、飲んでる場合じゃないよ。

とにかくリンクが狭い!(ノービスの選手が頑張って特別出演してくれましたが、サイズ合ってる…)。楽屋へ入る赤いカーテンがわびしいぞ。PIWより狭くないか。プルさんが滑りにくそうで「ごめん」。フェンスの「アイフル」の文字で現実にひき戻されるのも悲しい。
とかなんとかいって充分楽しめました。夢をありがとう。
今回は花束・プレゼントの投げ込み禁止。各選手の名前がうやうやしく貼ってあるダンボール箱が入口に設置してあるので、私も某選手に入れてきました。やはり静香人気がダントツ。
プロ選手はエンターティメントに徹したプログラム。アマ選手は、トリノの空気をそのまま持ち帰ってきました~、ってな構成でした。やっぱりプロは練り上げた出しモノを持ってくるので見応え充分。フラフープあり。アクロバティックあり。プリンスアイスワールド的な群舞スケーターあり。ラテンなお兄ちゃんが、「あ~ち~ち~」とばかりに、客席に出没して歌う踊る。GAORAのアイスショ-みたい。ナマのボーカルがついてるのはいいね。

欠場した村主さんのかわりに?本田君が登場。プロデビューを飾りましたがちょっとお太りになったような。ペトレンコ御大に「ようこそプロの世界へ!」と励まされ、リンク上で花束贈呈。これでもうホントに終わって…しまうのかな。選手として。とか言いつつ、次の五輪でカムバックして欲しかったりする私。元気なナンバーで、タケシらしいバレエジャンプやらを見せてくれました。
プルさんは「プーチン大統領主催のパーティがあるので、後半は出られない~。ごみんね。」と挨拶して、飛行機に乗っていってしまいました(トト&マリも後半、そういや姿が無かったので一緒に帰ったんだね)。SPの「トスカ」です。私が見たこの3回目公演では、3回転と2アクセルかな?ちょっとサスガにお疲れ感が。でも、トリノよりもずっと楽しんで滑っている感じでした。やはりやはり、プルシェンコはもうプロっぽいよね。魅せ方が。アピールの仕方が。存在感そのものがでかい。世界選手権はとりあえずパスするけど、今後の事は「ほにゃらら」。
ボナリーは、32歳にしてバックフリップもトリプルも!スゴイ人です。脱帽。ぜ~んぜんあの頃と変わりまへん。
36歳、テクニカルコントローラー・ペトレンコは、ステッキと帽子を持って、小粋なナンバー。さすがにもう3回転は無理なのね…。でも楽しませてくれました。私は昔のスリムな貴公子、ビクトールを思い出していました。はあ~。オナカがかなり「おっさん」化しましたが…太い太い。ジョニーもこうなるのかな。
アニシナ&ペーゼラは、アニシナがむちむちっと重量級になっておられますが、相変わらず妖艶で美しいです。日本の渡辺&木戸組も頑張ってはるのだけど、やっぱこうムードの出し方が違う。アチラの方は。大人~なんだよね…。
アクロバットの男二人組、ベセディン&ポリシュークはすっかりお馴染み。受ける受ける。私の後ろの女性客がずっと「ひ~ひ~」と絶叫して笑っておられました。初見参の方は卒倒したかもね。
「瀕死の白鳥」…有名なプリセツカヤのエンディングのポーズで始まり終わるのですが、ほとんどリンク中央から動かない緩慢な動き。その「間(ま)」の取り方、魅せ方が素晴しい。笑わせる「間」なのだ。中国雑技団の「スケート靴はいた版」みたいな演技ですが、テイストはトロカデロ・バレエのあの感じ。ごっつい男がチュチュつけて。大喝采でした。
グレゴリアン嬢という方は初めて見ましたが、フラフープ・スケーターでした。いや、オナカでフープ回しながらジャンプ跳べるって。すごいねー。1本、2本…と増やしていって、最後はぶ厚い束になった重い重いフラフープを「エイヤッ」と回すのでした。脱帽。

美姫ちゃんはちょっと元気がなかったかなー。ジャンプや最後のポーズでかなりフラつく場面が。でもコケティッシュでやはり可愛いです。私は彼女がなぜ人気アイドルなのか解ったような気がしました。「男の人が好きそうな可愛さ・セクシーさ」なんだよね。今後はこの「ちょっぴりセクシー」で試合プログラム作るのもいいかも。お疲れ様でした。また復活してくだされ。
長いのでいったんここまで★
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トリノ雑感(3)

2006-03-01 | トリノ五輪
五輪ウツ続行。
でもどんどん行かねばなりません。男子です。男子。
ゆっくりビデオを見返していても思います。とにかく…とにかく…
男子は忙しすぎる。
男子シングルはぶっちゃけ女子より「have to」が多いのです。「~ねばならない」。まるで「ねばーらんど」。「ねばぎばっ!」と叫びたくなります。どういうことかとゆうと。
「4回転を跳ばねばならない」
「4回転をコンビネーションで跳ばねばならない」
「3回転半も跳ばねばならない」
「3回転半も2度跳ばねばならない」
「その他、5種類の3回転も跳ばねばならない」
「スピンは速くて変化してエッジチェンジせねばならない」
「ステップは2種類、難しいものを踏まねばならない」
「コンビネーションジャンプも3度ぎりぎり跳ばねばならない」
…に加えて「踊ったり」「笑ったり」「怒ったり」「愛を告白したり」「苦悩したり」「色目を流したり(?)」「がっつぽーずしたり」「ジャッジ睨んだり」「足がつってますー!」と叫んだり(誰ですか、それ)…イロイロせなアカンのです。
4分半で(40秒だっけ)こんだけやるって、そりゃ忙しいに決まっとるではないですか!!関西弁で言うトコロの「せわしない」。どちらさまの選手も「過密スケジュール感」がぬぐえません。
旧採点法時代の男子フリーを見てても明らかな感じです。確かにひと昔前のトップは、4回転を2度入れなくては勝てない!という暗黙の了解(?)がありましたが、その分、スピンやMoves in the fieldなんかで「ひと休み」出来る間(ま)があったのです。そしてその部分で、見る側の私も「しみじみ」「ふう~っ」と休憩する事が出来ました。でも今は休むトコないんだもん。疲れるよ。チンクワンタ氏のせいで疲れるんだよ!(どんどん)

…その中で男子は頑張りました。讃えたいです。たとえ転倒してもそれは「ファイト」と受け止めます(アルペンスキーで余りにも転倒者(失格者)が多いのですっかり感化されてます)。
ジェフも頑張った。「サムソンとデリラ」はバレエで古典作品があるのですが、私はバレエ版の振付を見た事が無いのです。だから、D・ウィルソンがどっから振付のヒントを得ているのか。知りたいです。でもとても美しい。
冒頭の素晴しいイーグル(「クック~ッ」ね)もですが、ジェフはイーグル、イナバウアー(はい有名になりました)など、はっきり言って男子では世界一ではないでしょうか。これぞ「美」。スケートってこんなに美しいんだよ!と体現してくれている。「心技体の一致」がかなりの沸点まで来ているような気がする。
この、過密スケジュールなフリーの中で、自分に出来うるギリギリの選択をしながら妥協せず、力を出し切る事に没頭している。決して「俺様を見よ!」ではなく、モクモクと自分の内側に没頭している。
この五輪、ジェフは「必死」だったと思います。
SPもFSも転倒してしまったけど、それが演技の流れを損なう事はなかった。何位でも受け止める覚悟はしていましたが…というか、ジェフに関しては余り順位に汲々とはしていなかった。「何色かはしらないけどメダルは取れる予感」ぐらいでした。それよりも、美しく豊かに滑ってほしかったから。
結果的に表彰台に乗ってしまいました。カートは「うらやまし~」と思っているのかな…。イロイロ批判もされてしまうジェフですが、私はやはりジェフの滑りは、
これぞフィギュアスケート。うん。
正直、「~ねばならない」項目が少なかったら、もっともっとジェフのフリーは輝くと思うのですが。要するに「ジャンプなくてもいいのでは」と思うのですが。
でも、ギリギリのところで闘うジェフも大好きです。ヘタレ君でも好きです。なんかそれが丸ごと「どうしようもなくジェフ」なの(わからん)。
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トリノ雑感(2)

2006-02-28 | トリノ五輪
友人知人に「五輪ウツに陥ってる…」とボヤいたら大抵「どはは」と爆笑される。でもね。ソルトレイクから4年の思いが凝縮されてんだもの。当たり前さ。こっからまた4年か…と思うと気が遠くなる(でもこれがあっちゅう間に時間が経つ)。私の残された人生であと何回、五輪フィギュアが見られるのだろうか…って思っただけでもシワが増える。気分はおばあさんじゃとて。

女子フィギュアは静香ちゃんの金メダルで幕を閉じましたが、「若いお嬢さん」の台頭が楽しく頼もしかったです。フリーは流石に崩れてしまったけど、「健闘」という言葉がぴったり。
キミーちゃんやグルジアのエレナちゃん、エミリー・ヒューズ。私はキミー・マイズナーが特にお気に入り。エレナちゃんと並ぶ御推奨です。「シバの女王」がホントに好きなんですよ。個人的趣味(笑)。昨年は真央ちゃんの陰に隠れてか、やや伸び悩みの感があったのだけど、今年はグンと大人のスケーターになってるな~と、NHK杯でまずキミーちゃんに感心しました。音楽を体に入れて滑る事が出来る。振付を「こなしている」のではなく。ジャンプとのバランスもいいし、人の心を動かす演技が出来る人になると思います。細かい所の技術精度が上がったら、一気にトップに上がってくるのでは。あとはスタミナをつけることかな。爽やか~なキャラクターも好き。
ゲデバニシビリ嬢、フリーはミスが多かったけど「アルメニアン」でしたね~(余談ですが、アブトのSPは素晴しかった…最高だったわ)。
衣装もマッチしてるし、彼女の魅力を良く解ってるスタッフがPGを作ってる、という感じ。ジャンプが高く小気味いい。スピンもステップもいい。踊る踊る。何よりこのエキゾチチックな魅力・美貌をず~っと大事にして成長して欲しいわ。グルジアという国は経済的にも大変だと思うのですが、裕福なお家のお嬢さんなのかしらん。イメージが(前にも書いたけど)グルジア出身の大バレリーナ、ニーナ・アナニアシビリのちっちゃい頃ソックリ。
エミリーは派手に転んじゃいましたが、すっかりアナウンサーも大ファンになったのか。なんかご贔屓だったぞ(笑)。元気一杯で明るいスケーティングが今回、好印象でした。代役で出てきてここまでやるとは~アメリカってすごい。しかしどうしても、お姉さんのあの可憐な少女だった4年前を思い出してしまう。なぜアメリカ人は、思春期を過ぎると太るのか?皆、ハンで押したように太るのか?ポテトとコーラがいけないのか?じゃあ何故、サーシャ・コーエンの体型はずっと変わらないのか?
少女達の活躍とは対照的に、リアシェンコやセバスチャンや「お馴染みの人たち」ベテラン勢の点が思うように伸びないのは、なぜなんでしょうか。寂しいです。リアシェンコは良かったですよ。あの年齢で!功労賞を贈呈したいですよ。それに彼女は、毎年密度の濃い意欲的なプログラムを滑ってるので、これはスゴイ事かと。

女子の衣装が、全身タイツOK(=スカートでなくてもOK)になりましたが、これどーなんだ?皆、五輪イヤーだから気合はわかるんだけど。特にサラ・マイヤーの「ボレロ」は…。いや抜群のプロポーションだからよろしいんですけど。アレをもし静香ちゃんが着てたら、国民的大ブーイングだよ…。スルツカヤのSPのタイツ姿はカッコイイ。足元がブーツカットだし、キラキラの模様の中心部が胸にあるので、キリッとしてバランスが良いです。
全身タイツ、難しいね。私もチャコット(バレエ衣装専門店)の試着室でトライした経験がありますが…3秒で脱ぎました(笑)。「己を知れ」という事です。それ程までに見苦しい…ってオナカとお尻がね。TVで見て「美しいな~」と思える選手は、実際にはトンでもない美プロポーションなのだ、という事を思い知りましょう(女子の話から衣装の話に)★
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トリノ雑感(1)

2006-02-28 | トリノ五輪
センパイのOさんと電話で五輪フィギュアのお話。
彼女は家にTVがあるのに、ずっと早朝ラジオでナマ中継を聞いていたそうな。そしたら荒川さんの次の村主さんの番になって、「ラジオ体操1、2!」が入り、中断されたらしい。
「オリンピックの時ぐらいラジオ体操休めばいいのにねえ!もう~」
…私もそう思う。NHKラジオよ。考えよう。1回くらい体操休んでもバチ当たらんって。
しかし、私はしっかりOさんからお叱りを受けた。
「荒川さんの金メダルは良かったけど、安藤さんの発言はいただけないわ。ずーっと、“五輪で4回転を跳べて楽しかった。良かった”でしょ。国のお金で行ってるんだからもう少し考えたらどうなのかしら。自覚が足りないわ。どうなってるの?」
Oさんはバレエ通だが、フィギュアスケートには詳しくない。私が「かくかくしかじか」と弁明しても、やはり一般の方々には傲慢発言に映るのかも。そうやねえ。すみません(なぜ私が謝るのか)。
良い演技が出来ず悔しい!と言って欲しいのが人情。でも人の感じ方は様々だし…。「国の代表なんだから、言葉に気をつけないといけないわよ」Oさんとしばらく談義。ごもっともでございます。はい。すみません(なぜ私が…)。

「五輪を楽しむ」って事に関しては、女子の解説者、佐藤有香さんがピシャリと言ってくれたけど、アレはまさしくツボでした。「溜飲が下がる」というヤツでした。今回、刈屋アナは名セリフが無かったけど(例:「栄光への架け橋だ!」)有香ちゃんのお陰で何かすっとした感じ。
「アハハ」と楽しむのではないのね…。そうだよな。うん。
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チョコレートの街よさようなら

2006-02-27 | トリノ五輪
閉会式はナマ中継見られず。無理だって。録画で見たい。静香ちゃんの肩車写真だけ見たわ。
なんだかんだ言ってトリノの街のイメージは「チョコレート」だった(NHKの影響強し)。ただひたすらに美味しそう。丁度、バレンタインとトリノ五輪がカブるというのも御愛嬌だったけど、私の記憶の中ではきっと永久に「チョコレート五輪」のイメージで残るわ。静香ちゃんの金メダルがね…あれも金の紙に包まれた特大チョコに見えて仕方ない…。
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美姫ちゃんの復調を祈る

2006-02-27 | トリノ五輪
ああ、トリノが行ってしまう…で、その前に書いておかなくては(いやそんな義務は無いけど)。3人娘(?)一番若い安藤さんの感想も。

美姫ちゃん、SPもFSもジャンプミスが続きましたが、今回は私のシロート目でも、コンディションそのものが良くなかったように見えました。勿論、大緊張もあるだろうけど、女子の公式練習レポをずっと読んでても不安いっぱい。4回転の確率はトリノ入りしてから2割くらいではなかったか。
フリーは、冒頭の転倒でかなりのダメージを受けてその後の演技に影響が…と思いました。やはり「4回転」って軽く言ってるけど大変な事。男子でもオープニングの大技で転倒したら「ガクーッ」って谷底へ落ちるくらいのショックらしい。それを考えたらこの頑張りはスゴイと思います。
回転不足気味とはいえ、軸はしっかり速く大きく「あともうちょっと」惜しいところでした。私は全日本ジュニアで、美姫ちゃんの成功した4回転をナマで見たのですが、本当に男子並みの(いや、それ以上)素晴しい大ジャンプでした。なんというかもう助走からオーラが違っていた(?)。だから今後はきっと成功すると思います。というか成功して欲しい。
今回も、SPで決めたステップからの3フリップなどは素晴しかった。やっぱり美姫ちゃんのジャンプは他の女子とは違う、ズバ抜けている。調子が悪い中でもあれだけ跳んでくるのだから。
変更後の「蝶々夫人」は明るく伸びやかで美しい~と思いました。でもツメ不足…1ヶ月ではやはり無理が。「世界」を作る段階まではいきませんでした。シーズン当初からこれで滑ってたら…と思わなくもないけど、誰が「マイ・ファニー~」を採用したのでしょうか。あれはやはりEX用という感じがする。来季も「蝶々夫人」続行だそうなので、密度を濃いものにしてぜひ完成させてほしいです。
衣装の件やら五輪前のマスコミの扱いやら…なんだか今の美姫ちゃんは、周囲の思惑に翻弄されて気の毒だと思う。少なくともそう見える。
美姫ちゃんは出てきた時、もっと素朴でシンプルな「スケートが大好きないち女の子」だったと思うんだけど、トリノ五輪用?のカリスマアイドルにまつり上げられて、今、自分がどこにいて何をしたいのか、解らなくなってるような気がします。なんだか今季はずっとそんな迷いを演技から感じっぱなしでした。
新しいコーチと環境ですぐに結果を出せ、という方が元々おかしい。ジェンキンスコーチも絶対「1年で結果は出ない」と思ってるはず。周囲のスタッフも万全のサポートをしてあげて欲しい(それは、ブランドコーチ、ブランド振付家、ブランド衣装、をあてがえばそれで良いという事でなく)。同じアイドル的な存在のイタリアのコストナーは、ジュニア時代からスタッフにがっちり守られて大事に大事に育てられてる感じがします(ランビエールもそんな印象が~)。
私は実は、美姫ちゃんと同期の太田由希奈さんみたいなスケーティング・個性が大好きなのです。芸術性が豊かで味わい深い。でも、美姫ちゃんのスポーティなジャンプもやはり好き。個性を生かしつつ、じっくり時間をかけて上っていってほしい…切に願います。
★(世界選手権にも出ることになったのかな?でもまず休養では…)
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光と影

2006-02-26 | トリノ五輪
毎日新聞は確かにフィギュア記事の扱いが多いと思います。でもヘンなところも一杯。伊藤みどりちゃんの時も思ったけど、とにかく「勝てば官軍」やりすぎ。負ければ批判だらけ(か無視)。ここ数年「手のひら返し」が、ちょっとひどすぎるような気がします。

女子が始まる前の朝刊コラムに「現地トリノでは、24時間体制で記者が待機。安藤美姫選手が4回転を決めたら“それっ!”と号外を出します!」…景気づけの為に書いてるのかなー。4回転は素晴しい挑戦ではあるけれど、「号外」を出すってのはちょっと意味合いが違うぞ。結局数日後、号外の見出しは「荒川、金メダル!」と変わったわけですが。
毎日はシーズン初めから、美姫ちゃんの「メダルへの道」に大きく紙面を割いており、新コーチ、新振付、新生活…を連載して追っかけてました。アイドル的な書き方ではなかったけど「日本の期待は彼女しかいない!」的なイメージ付けではありました。今回、美姫ちゃんは順位上はふるわなかったけど、彼女には彼女のドラマがあったのだから、あれだけ密着した以上はきちんと着地させてほしい。良いことも悪いことも含めて、綿密に書かないと。無視と批判で終わる気なのだろうか。

勝った時は「精神的に成長した。怪我があっても耐えたのは素晴しい」で、負けた時は「精神的弱さを克服できず。怪我をするのは自己管理の甘さ」など、一夜にしてゴロッと執筆口調が変わるのですよ。人間って身勝手ではあるけど、毎度毎度このパターンは「芸がない」というものではないだろか。大手の新聞って、大衆を大きくイメージ操作するものなので、その責任は大きいと思うが。
前にも書きましたが、フィギュアスケートという競技は「一番速くゴールした人が勝ち」という明快さで順位が決まるわけではないし、どんな一流選手でも転倒する時はするので、もっと多角的にとらえて欲しい。あ、「女子フィギュア」だけ集中するのも止めてねー。競技は男子もペアもダンスもあるのですよ。

村主さんの涙は、メダルが獲れなかった悔しさなのかな…。インタビューはつらかった。隣で荒川さんが金メダルを獲って祝福されているのだから。見ていて胸を締め付けられるような気がしてしまいました。
静香ちゃんにだけ巨大なスポットライトが当たっているので、書きたい。章枝ちゃんも素晴しかったのだ、と。
今季はもう序盤の怪我で、五輪どころか全日本も出られないのでは…と危惧してました。でもきっちり、シーズン後半に合わせてくる。その仕上げっぷりにいたく感動してしまうのでした。
SPは特に「哀愁と情熱」のコントラストが素晴しく、踊りのキレが際立ちました。目線の使い方や首の表情や、長い長い間の研究(?)の蓄積を見るかのようでした。ソルトレイク五輪の時は、心はこもっているのだけど、それをお客さんに伝えようとしているのは解るのだけど、動きがまだひと回り小さいような気がしました。そこから1年1年、振付家のニコルと共に歩んできた成果が、あの短いSPに籠められているような。そんな気がしました。
フリーは、ちょっと彼女にしては8割?くらいの出来ではなかったかと。終盤のステップで盛り上げていく所が、どうしても大ちゃんのラフマニノフとカブるので、「強く!もっと強く!」と願ってしまうのでした。全日本の時のほうが後半のスピードがあったように思います。
でも、ドラマチックで美しいフリーでした。ラフマニノフのあの陰鬱~さと神経過敏的な繊細さ(ちょっと病的な)、ピアノの細かい音符のすみずみまで、章枝ちゃんの速いスピンに刻み込まれているかのようでした。紫のアフロディーテ的な?衣装もイメージに合ってるし(前の茶色の衣装も好き)…しかし章枝ちゃん、衣装持ちね。
上位3人のような「これが女王だ!」的な威厳というか、迫力は無いのかもしれない。でも私はこの、人の心の琴線に触れるかのような村主さんのスケートが好きです。タイプとしては荒川さんより好きなんですわ。
静香ちゃんが「気品と様式美のフォンティーン」だとしたら、章枝ちゃんは「繊細なリリシズムのマカロワ」…バレリーナに例えるとこうなるか(あ、時代が古い?)。いいの。私の勝手な解釈なの。しかし対照的な日本の二人ですよね。
章枝ちゃんには、世界選手権でぜひまたメダルを取ってほしい。願わくば一度、優勝して欲しい。
私は今季のプログラムには、彼女自身がテーマに掲げた「光と影」を充分に感じています。そして以前にTVで語っていた「私はピカソにはなれないけれど、クレーにはなれる」という言葉が、すごくすごく解る気がするのです。
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シナトラなジョニーを拝む

2006-02-26 | トリノ五輪
エキシビって空席目立ちまへんか(泣)。
イタリアのお客さんの嗜好ってどう考えても「氷」より「雪」だ。それともテレビアングルのせいかな。ソルトレイクに比べたらガラガラ。
イタリア君ことカレル・ゼレンカ。ブロンドがなびいて素敵でしたわ。でも「不在」と思ってたら、フリーに進めなかったんやね…。サフリ・デュオ、ヤグディン版に酷似してるんですが。それはマズイのでは。いやいや。
コストナーちゃんが華麗でした。プレッシャーから解放されて、ほっとしてるのかな?私は彼女の滑りがとても好きなので、ぜひ次回は頑張ってください!

ジョニーの「まい・うぇい」。
素敵な衣装。素敵な滑り。素敵な笑顔。素敵な振付。素敵なジャンプ。
素敵な♪まあ~~~~~~~~~~~いうえ~~~~~♪
五十嵐さんもベタ褒め(EXは全ての選手を讃えるもんだ)。
出来るんやんか…こんなに美しい滑りを…出来るんやんか。
なのにあのフリーはいったい。
いえ、試合じゃけんね。緊迫してるけんね。上手くいかない事もあるのだわ。
来季のフリーは「まい・うぇい」如何でしょう。
つうか、今の時期のEXがこれっちゅうことは、今年のCOIツアーもずっとコレかな。ジョニー、首がスッと長いから似合うよね。シナトラ衣装。肩のあたりが蜘蛛の巣っぽいけどキラキラが綺麗。

先ほど、BS1のほうで男子FSの再放送をやってくれてましたが、ジョニーの「Otonal」の衣装はやっぱあれ改訂版ですよね。「トリノ版」。
うちの母が「まあ!この子の衣装、ウロコみたいであかんでー」と、容赦なく言い放ちます。…ウロコ…増えたかなあ。増えたかも。そしてヒラヒラ部分に、今季のテーマカラー(の筈だった)、水あさぎ色がプラスされているかも。
何より、髪型が「04年N杯」バージョンに近かったわ。急に少年に(少女に?)戻ってしまった感じで驚いたわ。
いろいろあった五輪ですが、「シナトラなジョニー」を拝めただけでも有り難いとしなくては(世界選手権、どうするのかなー)。
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流転の女王

2006-02-25 | トリノ五輪
帰宅してM新聞を開けたら、「モロゾフとキス」の静香ちゃん大アップの写真が。モロゾフは振付師兼コーチの方です。恋人ではありませんよ(笑)。すっかり、チームの一員におさまっとるがな。日本のお茶の間にモロゾフが浸透するなんて!
4年前の五輪、号泣するヤグディンの傍らにいた若いあんちゃんが、日本の金メダルに貢献しまくるとは…誰が思ったことでしょう。そして今、タラソワさんは何を思うのでしょう。

「トゥーランドット」は結局、4種類あることになりますよね。
01-02年の、佐藤久美子コーチバージョン(解説してた佐藤有香さんのお母上ですね)。私、実はこれ余り覚えてない。でも衣装が素敵で、体もシェイプされてて「静香ちゃん綺麗になったな~」と思った事は覚えてます。この年は調整が出遅れて、ソルトレイク五輪と世界選手権の女子2枠は、恩田さんと章枝ちゃんが出場。
翌02-03年、コーチをアメリカのキャラハン氏にスイッチ。長野金メダルのリピンスキーを育てた名コーチですよね。
たしか、SP「白鳥の湖」の振付依頼でモロゾフとのお付き合いが始まったと思いますが、この選択はナイスでした。ヤグの五輪優勝で急激に株の上がった(?)モロゾフに依頼が殺到してた頃ですが、この「白鳥」が大成功したので、翌年もお付き合い続行。FSは「タイタニック」でしたが、SPが衝撃的だった分、FSはやや印象が薄かった(私には)。でも確かユニバーシアードや冬季アジア大会など、4週連続出場とかやってのけてたはず。「ハードな下積み」感がありました。
03ー04年、フリーで「トゥーランドット」を再び。これが2つめ・モロゾフ振付バージョン。私は、いかにも東洋の美女的な静香ちゃんにぴったんこやんか~、と黒いタイトな衣装を見ながら思ってました。
この年は良い演技を続けながらも、GPシリーズでどうしてもコーエンに勝てない。SPが最初「シェルプールの雨傘」だったのですが、モロゾフにしては平凡な振付で、シーズン後半にもう一度「白鳥の湖」に戻すという賭け。でもここで戻して良かったと思います(「シェルプール…」では世界選手権のSP2位は取れなかった!絶対!)。
そしてもう世界選手権の直前に、コーチをキャラハン氏からタラソワさんへスイッチ。この賭けは…無謀にも思えますが、結果的に功を奏して、見事金メダル(ただ、キャラハン氏には失礼であったと思います)。
3つ目の「トゥーランドット」は、「振付のベースはモロゾフが作って、仕上げ・アレンジはタラソワさん」という事になりますが、このパターンは、まさにヤグディンの金メダルへの道…でしたよね。
やっぱり何だろね。ドラマチックでメリハリが凄いんですよ。タラソワさんのは。前半は激しく冷たいトゥーランドット姫が、中盤の転調するところからガラッと変わって、後半、愛に目覚めていく。この「スケーターが俳優になっちゃう」演劇性は、まさにタラソワ真骨頂でした。この年が旧採点法のラストの年になり、静香ちゃんは「最後の6.0=満点を貰った女王」になります。
この時のイナ・バウアーが、一直線ですごく長く、スパイラル、スピン、とたたみかけて行くところ。涙があふれます。最後の「やり切った!」という歓喜の表情が、私は忘れられません。
そして04-05年がスランプの年になり、今年は再スタートを切ってタラソワさんの指導に従ってきたわけですが、まさかそれを振り切って、またモロゾフに戻るとは!
でも…この4つめ「トゥーランドット・モロゾフ改訂版」、前項でも書きましたが、静かな情念と穏やかさに満ちていました。なんだろ。
プログラムが…ジャンプが…どうのこうの言う前に、静香ちゃんのスケート人生の紆余曲折、全てがここにあるような気がしたのかな。自分の頭の中で、今までの彼女の姿がぐるぐる~と駆け巡っていた。
なんだか「優しい」トゥーランドットでした。静香ちゃんのプログラムを見て、感動したりすごいって思う事はあっても、こういう優しい気持ちに浸れたことはなかった。だからすご~く不思議です。
コーチを変え、振付師を変え…まさしく「流転の女王」ではないでしょか。
言うのは簡単ですが、本当に長い長い道のりが、あの4分10秒に詰まってるんだなあ~と、見返しては感嘆してます(多分、五輪の最年長女王では?)。

エキシビション!
みんな何を滑るのかな?プルさんはバイオリニストつき?
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SP後の3人

2006-02-24 | トリノ五輪
イリナとサーシャですが、転倒が響きましたよね…もし、この2人がパーフェクトだったら、最終順位は変わっていたのかも。でもこれが五輪。それが五輪。

SPが終わった段階で、3人がほぼ横一線に並んだこと。これで精神状態が微妙に狂ったのもしれません(うぐいす推測)。静香ちゃんは追う立場で、守るのはスルツカヤとコーエン。
スルツカヤがもし、SPで大きく他を点数的に引き離していたら、フリーに向けて気持ちの余裕が出来て伸び伸び滑れていたのでは。僅差だったため焦ったのではないでしょうか。絶対失敗できない、と。そしてPCSで「いつもの8点台」が出てなかった事も、動揺につながったのでは。
フリーは、出だしはスピードがあると思ったのですが、冒頭で昨年(世選)みたいに3ルッツー3ループで攻めてこなかったのが、まず驚き。次の3-2-2はまとめてたけど、フリップが2回転になり更に一番得意な3ループで転倒してしまったのが、また驚き。ストレートラインに入る前の音楽の切り替えのところも、何か噛み合ってなくて焦っているようでした。いつもなら「さあ!ステップよ!」って得意気にたたみかけていく場面だから。
思えば10月の東伏見で「なんて鮮やかなスルちゃん。はー!」と感心し、グランプリシリーズでは「誰も勝てない」圧倒的な勢い。とにかく「不動のPCS」でした。もはや、永久にプルさんとスルちゃんには勝てないのでは…と思わせるジャッジ評価でした(真央ちゃんがファイナルで勝利しましたが、あれは時差ボケによるスルツカヤの不調も大きかったと思います)。
だからね~。今回もフリーでは「強い強い」と思っていたのですよ…。なぜ転倒なのか、見た目にはわからんのですが…。本当に五輪はコワイですよ。
唯一の救いは、キス&クラで4年前みたいに悲愴な表情でなかったこと。今回は「あー、これじゃ点は出ないわねー」と苦笑しているかのようでした。2度、世界女王に輝いた事で、ある程度の満足感というかあきらめというか「五輪は運が無かったな」と気持ちを切り替える事が出来たのでしょうか。自病と闘いながら私は良くやったわ、という事でしょうか。
いずれにしろ、ちょっと気の毒でした…ちょっとどころではないかも。静香ちゃんの「昨年の惨敗からのリベンジ」は勿論嬉しいのですが、勝つ人がいれば負ける人がいる~。切ないわ。切ないよー。

サーシャは…アレクサンドラ・ポーリン・コーエン嬢ですが、もう、アップの6分で既に気が動転していたような。足の怪我とはホンマかな?だったらこれもツライです(うう…ここにきて)。静香ちゃんとぶつかりそうになってたし、明らかにおかしい感じでしたよね。
「ロミオ&ジュリエット」リンクに出ていく時、既にもう異常に固まっているし。不安だな~と思って息を詰めて見てました(でも信頼もしてました)。
もともとジャンプは低い人なのですが、やはり高さが…。でもまさかオープニングで転倒とは。続けてとは。その後、後半は固さが取れていったようですが、全米で見られたような「ひとつの物語世界」は紡ぎ出せてなかったような。サーキュラーもステップのシャープさに欠けていました。ほんともう、「あれ?あれ?あれ?」って感じでした。私は、作夜のSPの延長線上にある様なフリーを魅せてくれる、と思ってましたから。
コーエンも、もう終わった後はサバサバしてるような感じでしたね(元々、泣き崩れるようなタイプじゃないし)。金ではないけど、五輪初メダルで、それはそれでグーだったのでしょうか(?)

なんだかフリーのあの緊張感の中で、3人の女王が各自どんな心境だったのか、想像するだにおとろしい。誰かマンガで描いてくれ。こんな場面(あ、「ブリザードアクセル」?)。
結局、最も平常心を保てた静香ちゃんに軍配が上がった、という事になりますが、だからといってコーエンとスルちゃんが精神的に弱かった…とは言い難いですよ。そんなにアッサリ片付けられるもんとちゃうわ。2人とも強いのだから。じゃあなんだ。と、すかさず傍らの母が言い放ちました。
「オリンピックは“運”もあるでー。」

…そうね。切ないわ。日本優勝で嬉しいんだけど。二人の女王にも拍手を。
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シズカなるトゥーランドット

2006-02-24 | トリノ五輪
★静香ちゃん、金メダルおめでとう★
見ました。いやー。いやー。いやー。いやー。いやー。
私の「ホンネ」は実現し、荒川静香ちゃん優勝なさいました。いやー。
本当におめでとうございます。あの金のドーナッツに「8年の重み」をズッシリと感じました(にしてはシンプルなデザインだが)。
私が静香ちゃんに着目し始めたのが、長野五輪の国内選考会あたりからだったので「8年の重み」なの。その間、低迷あり優勝あり…本当に短いようで長いような。いや、なんか軽々しく言っちゃいかんですね。

今日のニューバージョン「トゥーランドット」は、04年ドルトムント世界選手権の時の「タラソワ総仕上げバージョン」のような、攻撃性とストーリー性は感じられませんでした。あの時はモロゾフが振付けて、結局、直前の土壇場でタラソワさんに駆け込み、バージョンアップしてもらって金メダルでしたよね。私はその時はそれがベストだと思いました。モロゾフ版は良く出来ていたけど、端正すぎて味がやや薄かったのです。「あともう一押し」をタラソワさんがやってくれました。それに見事にこたえた静香ちゃんも、凄かったのですが。
今回のトリノ版は、曲のつなぎを変えてますよね。使う素材と編集も違う。だから全く別の作品に思えました。
でもその分、膨らみが出たというか、バイオリンの音色が繊細でこの上なく美しく、静かに水上を滑っていくかのようでした。とにかく雄大です。これきっと、TVより会場で見るほうが10倍、迫力を感じられたのでしょうね。もともとスケールの大きさでは女子随一の持ち味の静香ちゃん。モロゾフもその辺りを上手く考えて作ってあって、無理に攻撃性を持たせるより、ゆったりと作品の「美しさ」を前面に押し出した。それが功を奏したのかな、と。ゆとりがある分、ジャンプも余裕が感じられました。無理に3-3でなくて正解。それに、なんといっても本場イタリアで「トゥーランドット」ですけんね。盛り上がります!
イナバウアー(すっかり有名になりました)から、3-2-2も成功、ここが後半のポイントでした。決まって嬉しかった!最後のストレートラインステップが、左右の大きなターンで、ググーッと盛り上がりましたね。

「攻撃のドルトムント」から「静かに燃えるトゥーランドット」に変わったか、と。「点数よりも“美しく”滑って終わりたい」という、静香ちゃんの最後の究極の願いが叶ったように思います。そしてあの衣装も良かったよね。
なんだか…いや、本当におめでとうございます。言葉がない!
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あっぱれ!の女たち

2006-02-23 | トリノ五輪
…ってか、スゴかったですねえ。女子SP。男子で燃え尽きたはずの私でしたが、何度も女子SPを見返しちゃってます(目覚ましつけて起きたら、イドラ・ヘーゲルでした)。
日本女子のベテランさん二人は素晴しかった。気迫が。クオリティが。
静香ちゃん、ショパンをSPに据えて正解でしたね。この曲、2分半で終えるほうが丁度タイトで、ピシッと締まって見える。もうもう「トゥーランドット」が楽しみすぎますわ。TESが高く出てびっくりでした。
章枝ちゃん、なんと素晴しいステップとキレ。特に、中盤の2アクセルで「じゃーん」と情熱的なテンポに変わるところなんて、ゾクゾクします。やはり緩急のつけ方が上手い。最高の出来だと思います。
美姫ちゃんは、ちょっと固くなってた?ジャンプ前のスピードが余りなく心配してました。新衣装はちょっと…十字軍的というか、ジャンヌ・ダルク的というか「戦闘モード」なんですが。前のうす水色のほうがはるかに素敵だったのに。繊細ではかなく「戦メリ」にぴったりだったのにな~。でも、初の五輪であれだけ出来たらOKかな?それに、メダル争いを気にしないでいい第3グループで滑った方が、思い切って4回転に挑めるしね。かえって良かったのかもしれない。跳んでください!4回転!

日本勢も勿論良かった。しかしどうよ!「少女達」の炸裂っぷり(!)
うぐいす推奨のグルジアの美少女、ゲデバニシビリ。やってくれました!この人、アンドレイと同じコーチなのかな。でも今回はタラソワさんいないね。最終グループ…3-3も跳んできました(私は回りきってると思うけどなー。ぶー。いじわるー)。たった一人で国を背負ってやってくるなんて。パーフェクトなんて。どういう度胸よ。あのちっちゃい体でスゴイわ。
キミー・マイスナー。はあ。真央ちゃんより1年お姉さんだけあって、表現がやっぱ大人モードです。正直言って(これ、前に書いた?)あのクワンが、世界頂点へガーッと上がっていった時のような「ほとばしる勢い」を感じます。あのおぼこい表情の下には、トンでもない根性が居座っているのね。2番滑走でこの位置。3-3も果敢に攻めてきた。臆するところがないわ。すごい。
そしてエミリーちゃんですが、キミーよりは技術は劣ります。まだ荒っぽい。でも体重を絞ってきたせいかキレが良くなってる。何より、刈屋アナもブッとんでた(笑)あの迫力。どうよ。少々のミスでも強引に丸めこんでしまう。「どうだー!」「私を見ろー!」どうよ。あの舞台度胸。補欠で乗り込んできた選手とは思えまへん。お姉さんに似てないなあ、と思ってたけど、段々「性格そっくりやん…」と悟るようになってきました…おそろし。

少女達の気迫の演技を見てますと、さすがの女王スルツカヤが、やや平凡に思えた(!?)いや、いつものパーフェクトなスルちゃんだけど。スパイラルでやや足元がぐらついた以外は、8割くらいかな。緊張してましたね。でも、きっちりまとめる所は素晴しいです。
コーエンは最終滑走でもしっかり集中。エレメンツの精密度と演技力のバランスが素晴しい。一番「何度も見たくなる演技」です。新採点法にしっかと対応してるんだけど、旧採点法時代の良いエッセンスも残したまま、という理想的なプログラムでは。点がどうなるか、と思ったけど1位。嬉しそうでしたね。あっぱれの度胸です。

僅差で3人の女王が並びました。横一線。互角。これほど面白い展開があるでしょうか。正直言って、試合前はスルちゃんの独走かと思ってました。いや、すごいことになりましたね~。ゾクゾクします。うわっうわっ。
私の予想では、キミーちゃんくらいまではメダル争いに絡むと思います。若手はとにかく「失うものは何もない!」状態。3-3も持っている。キミーちゃんの全米のフリー見てたらソラ恐ろしかったので、ここは「一発」も…。若手のバクハツをベテラン勢がどう振り切るのか。そういう意味では「怖いもんなし」のエミリーのバクハツっぷりも必見です。もう5回転くらい跳んでくるんではないでしょうか(笑)。
コーエンから美姫ちゃんまでが11点差なので、私はドンデン返しも充分にのぞめると思う。でも、本音では「静香ちゃんに金メダルを!」かな。コーエンに初の優勝をあげたい気もするし。スルツカヤに有終の美を…とも思うし。コストナーとソコロワちゃんの転倒はちょっと予想外でしたが…(あ、「バクハツしそうな少女たち」に、コストナーと美姫ちゃんも入れたい)。

あっぱれオンナたち。どうよ。この強さ。肝の据わり方!
男たちよ…しっかりせえ。
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「でんすた」無念…だけど良かったよ

2006-02-21 | トリノ五輪
こないだの毎日新聞に、田村岳斗君の男子フリー解説が掲載されてましたが、「高橋選手の重複ジャンプのミス」に関しての説明は、おかしいな~と思ってました。専門家のヤマト君でもそう言うのかな?と。と、すかさずやまとくんのブログに、訂正補足が載ってました。やっぱ、新聞ってアテになんないね(笑)。
このブログ、大好きです。現役選手にもっとも近い位置にいる田村君だけあって目線が暖かい。一般の人にも解りやすいし。ホンマに良い先輩です。自分もサンザ苦労したもんね…やまとくん、あなたにスタミナさえあれば…いやいや。

アイスダンス、フリーも終わりました。ODで激しく腰を打ちつけたデュブリュイユ組は棄権。泣きたい。あの素敵なフリー…正直、メダル獲れるかも、と期待してました。最後の五輪であのようなことになって残念です。世界選手権は地元カナダ(来月)ですが、回復が間に合うのでしょうか?今から大声援が聞こえてきそうです。
なんだか、ODの大波乱のあとは意外とすんなりと(?)大きな変動もなく最終順位が決まりました。3位→嬉しい。4位→悔しい。うーん。これなんとかならんのかな。4位のフランス組と、3位のウクライナ組の差って言われても…。ショーエンフェルダーが「4位」の掲示板を見て、怒ったようにキス&クラを立ち去ったのが印象的でした。うーーーん。
個人的には、「どうにか五輪に間に合った」デンコワ&スタビスキーが好き。欧州を休んで正解?復調してくれて有り難いです。モダンダンスみたいな独特の味は、健在。スタビスキー踊りまくり!ああ、ODのスピンのミスさえなければ…もったいない。ところで、女子のエレーナ・ソコロワちゃんと、このスタビスキーは「親戚みたいに似ている」ともっぱらの噂です。確かめてみましょう。
コストマロフの「ずぼん」のルミナリエ紋様は、ひときわ映えましたね(東京的にはミレナリオだっけ?)。ナフカも女王様にふさわしい貫禄でした。でも、あと1年猶予があったら、ベルビン組が抜いていたかも…。それほど迫ってきてます。ロシア組も「…追いつかれなかった…セーフ」と、アメリカ組の猛追に戦々恐々だった事と思います。
渡辺&木戸組は、今までで一番素晴しいダンスでした。リフトやツイヅル、昔と比べて格段に上手くなってるのが解る。この調子であと2年くらい続けていけばもう、10位以内に入れるのでは?30歳を過ぎて競技生活を続行するのは大変でしょうが、ぜひ頑張って頂きたいです。二人への応援の声も嬉しかった。
私が今回、気に入ったナンバーは、ウィング&ロウの「タンゴ・バリエーション」(「コッペリア」でいく筈が変更したのか?)。これです!これぞ「タンゴ」っちゅうもんです!大人の、ブラックなセクシ~な味わいがムンムンで、流石はベテラン、と唸りました(これ見ちゃうと、やっぱ大ちゃんのタンゴは「若すぎる~」と痛切に感じるのだった)。
もう一組、イギリスのカー兄弟。注目してましたが、これフリーは「スコティッシュ・メドレー」というのですか。素晴しい。これぞ「ダンス」!パワフルで切れ味良く、決める所はバシッと決まりかつ緻密。姉弟のせいか、女性と男性の力量と音楽的感性がぴったんこと合ってる。そして斬新な振付。もーたまりません。この組にぜひ今後、上に上がって欲しい。なんだかデュシネイ兄妹を思い出しますね。
10~15位の選手(組)のほうが、メダル争いと無縁でいられるせいか、思い切った芸術性豊かなナンバーが多かったような気がします。無条件に楽しい。ロシアの若手の組の「ボレロ・フラメンコバージョン」も面白かったわ。実に創造的でした。ダンス全般の総括はまた後日かこかな(疲れた~)。
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凍りつくOD

2006-02-21 | トリノ五輪
ここで「やっこらしょ」と目覚ましで起き上がり、アイスダンスのフリーを…と思いきや、ジャンプ団体をまだやってます(日本は今6位だが)。
男子でもう死にそうになったので、ダンスで休憩…と思ったら、とんでもない。一昨日のコンパルソリで、御贔屓のチャイトが転倒した時も「ひえー」でしたが(泣)、昨日のOD(オリジナルダンス)も「ひえー」「きゃー」「ぎゃっ」「とあー」の連続。心臓凍る…。
他の種目と比べたら、滅多に転倒しないアイスダンス。なのになんですか。ありゃ。
マッシモ・スカリ(伊)は相変わらずの(ジョニー似の)オトコマエなのに、悲しいODになってしまった。まさかあそこで転ぶとは。それにしても、女性のフェイエラには全然目が行かず、単体のスカリばっか堪能してしまう私。いいわあ。素敵やわあ。持って帰りたいわあ。
デュブリュイユ&ローソン(加)、最後が…痛かったでしょうね。フリーへの影響はどうなのか。あれは、女性の手が離れてしまったのかなあ?ショック、ショックです…。
ドロビアツコ&バナガス(リトアニア…って漢字でどう現すの?)、前回五輪5位で引退。そこから復帰してきたナイスカップル。マルガリータの粘着力のある美貌は、以前と全く変わらない?NHK杯で毎年のように来日してたので、日本にもファンが多いですよね。★長野の世界選手権での一連の事件は、正直言って後味が悪かったけど…。良く滑ってたのに、意外なところで何故に転倒。氷が悪いのか?
さて、コンパルソリで大喝采を浴びたフザール=ポリ&マルガリオ組。地元、1位発進…、これ以上無い至福の状況です。私は実はソルトレイクのあたり、余りこのカップル注目してなかった。でも改めてこう見ると、女性の表情がイキイキしていて、体のキレも良く、なんとも素晴しいねえ。「これぞダンスだ!」って感じです。…と堪能していたら、最後が(!)しばらく二人で睨みあってたじゃないですか。あれは「アンタが悪いのよ」「いや、お前だろ」っていう、怒りの睨みあいなのでしょうか…かなり見物ではありましたが。この二人は夫婦でなく他人同士ってことで、フリーに向けて精神的な影響ってどうなんでしょう。

御贔屓カップル、チャイト組は素晴しかった!スタート前のサフさんの顔がおかしくてたまらん(笑)。本当に「ダンス」が上手いなあ~。チャイトのあのフワフワのスカート(=ドナルドダックみたいなやつ)も好きなんよね。でも、挽回しても11位という位置はツライ。あとはベルビン&アゴスト組が、プレッシャーにめげず頑張っていたね。素晴しいテンションでした。しかし、ベルビンの美貌ってどうよ、いったい。上位グループでアメリカは、完全アウェイって感じなので、是非とも頑張ってほしいです。
怖かった…転倒怖かった…。フリーも転倒ありそな予感。。。

★02年長野の世界選手権で、ドロビアツコ&バナガスの組は、フリー演技でイスラエルのチャイト&サフノスキー組に逆転を許し、総合4位。メダルが取れませんでした。「この判定はおかしい、ドロビアツコ組の方が優れた演技をしたのに…」ということで、選手(今回も五輪に出ているプルガリアのデンコワ&スタビスキーなど多数)やコーチなどから署名運動が起こりました。「チャイト組が審判を買収してメダルを取った」という、真偽の定かでない噂が流れましたが、チャイト側は激怒。「我々はメダルに相応しい演技をした」と反論。ドロビアツコ組は「我々リトアニアは小国で損をしている。大国のような後ろ盾が無く、採点で不利をこうむっている」という意味の発言もしていたようですが…。結局、判定はくつがえる事なく、ドロビアツコ組は現役の最後の舞台を、笑顔で去ることが出来ませんでした。
私はこの事件は良~く覚えてますが、個人的にチャイト組の方が好きなので、忸怩たるものがありました。この時のフリー、ドロビアツコ組も情熱的な演技で良かったけど、ちょいと荒い+一本調子なPGに思えました。でもどちらが上でも別におかしくはなかった。微妙でした。判定に不服…なのはある程度、どの選手にもある事で、どうしてこの時、署名運動まで起こる程の騒動になったのか。よっぽどハラに据えかねる事が、以前からの蓄積であったのかなあと思いますが。でも、私的にはチャイト組が可哀相に思えました。実際、良い演技だったので。
今回、ドロビアツコ組とチャイト組は、4年ぶりに顔を合わせる事と思いますが、互いにどういう感情が渦巻いているのでしょうね・・・。
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