「カルメン」なライサチェクですが、冒頭の踊りがやや固めに思えました。あれれ…と思う間もまく4回転。でもスピードあり。オーバーターンが入っていたので、「んー。シークエンス扱いか?」と思いましたが、やはり緊張から来るものか。
アクセルが彼は苦手なのですが、踏み切りが問題なんだろーか。でも踏ん張って降りました。大きな拍手。ところが次の3ループが2回転になってしまい、微妙な空気に。アクセルのコンボも成功したとはいえ、やはりオーバーターン入り。
大技のジャンプに力が入り過ぎている~。
このPGはどんどんどんどん、炎の如く燃えていかねばならないのですが、ジャンプに象徴される様に、何か歯車が噛み合わないものを感じました。最後のステップもやや迫力を欠く。でも会場は大きな拍手。アメリカ応援団、大歓声。
1番滑走の重圧を乗り越え、まとめ上げたエバンですが、やっぱり「SPで大きなミスをして第三グループに後退。FSで“火事場パワー炸裂”!」という、いつもの立場とは違いました…全米で「パーフェクト!」をやってのけて、もしかしてFSにもう1個、4回転を入れてくるのでは?と予想していたのですが。
ワールド直前の四大陸でも好調を維持していたので、俄然「銅メダル候補」でなく「優勝候補」として注目を浴びた事で、相当なプレッシャーになっていたのかなあ。
キャロルコーチは点を見てシブイ表情をしていましたが、私はこれは来季につながるFSだなーと実感していました。
SPで4回転を入れてくる勇気があるエバンなら、来季は来るよ。もう。
長い手足(特に足)をさばくのが大変そうでしたが、プログラムに恵まれたら、充分チャンピオンの可能性はあるなあ~と思いました。しかし、世界Jrの頃の「可愛いエバン」の方がやっぱり好きだなあ、私(笑)。
ライサが完璧な演技ではなかった…点も伸び悩んで金メダル争いからは脱落。ということで、次のジョニーには精神的に楽になった…かな。全米の再現だけは嫌だったので、ライサには悪いけど、私は正直なところ少し安堵しました。
「ジョニー、いつも通りよ!いつも通り!余計な事を考えないのよ!」と、ひたすら「ジャンプ全て降りろ~」の念を送る。2番滑走というのは、いいポジションなんですよね。
大歓声というか、異常な程の日本でのジョニー人気。ジャッジ側は特にジョニーバナーがずらり勢揃い。同行のT嬢も自家製バナーをフェンスにくくりつけて「念」を送る。皆の期待が、リンク上のジョニーの細い体に一心に注がれます。
「ナザレの子」の冒頭の踊りが特に好きだな~。耽溺してる間に、お約束の3A+3T。見事な成功で大歓声。ここまではいいのよ…次が4Tよ。
助走もOKだし「跳べる!」と思ったんですが、瞬時に体をゆるめて降りてきてしまったので、明らかに3回転トゥ。少し「残念」な空気になりました。でもまだまだ!こっから!
順調だったのですが、ターンで入る難しい3ループ。踏み切りは悪くなかったのになあ~。ほんの一瞬の気の迷いなのか2回転に。こうなるとジョニーの悪い時のパターンになってしまう。心配していた2個目の3アクセルも、思い切りが足りなかったのかパンク。場内「あああー」とタメ息が。
しかし、いつもだとこの後のジャンプを全てダブッたりしてしまうのですが、今日は3回転きっちり。最後までPGは手を抜かなかった。ステップも体力が要る難しいものだけど踏ん張る。私は「ああ、初めてこのプロの(一応の)完成形を見たなあ~」と、感慨深いものがりました。
リンクから去る時、ジャッジ反対側のお客さんに何度も手を振るジョニー。自分のバナーを見つめていたのでしょうか。「また来るよー」という意味だったのか。私はちょっと泣いてしまいました。
ジャンプはミスしてしまったけど、今季では一番良いFSだった。そして、何より私は「世界選手権で戦うジョニー」を初ナマ観戦して、やっぱり感動しているのでした。やや上から俯瞰で見ているせいか、ジョニーはその「軌跡」が美しいのです。流れるように滑っていくスケート。氷を削る音も最小限しかしない。どこを切り取っても美しいポジション。
私が最初に02年四大陸で見た「ひゃー。なんて美しいんだろ!この子の滑りは!」という感慨が、脳裏に蘇ってくるのでした。キス&クラでやや気落ちしているジョニーに、17歳の「おぼこい」男の子がダブる。あれから歳月が経ったけど、やはりジョニーの滑りは美しくてたまらないのだわ…と。短い時間にボーッとそんな事を考えていました。
TESが伸びず、PCSも抑えられ気味。会場はやや落胆ムードでしたが、みんな「ジョニーの味方」なので(^^;)、最後には温かい拍手で終わりました。
結果的にはここでメダル争いからは脱落したワケですが、SP3位の大ちゃんと4位のジョニーは持ち点の差が殆ど無く、技術的に互角としたら、あとはもう気力の勝負だったのかも。
4回転は練習では綺麗に入っているけれど、「ここ一番」で成功出来なかったのは残念です。挑んで回ってミス、ならわかるけど。でもシーズン初めの出遅れから考慮したら、ここまでよく上げてきたなあ、と、私的には拍手でした。
競技的には敗北でしたが、私には、何度も書くように、
「ジョニーの滑りはなんて美しいんだろ」
という「再認識」の方が強く強く残りました。滑りそのものが悪かったら、もっとショックで立ち直れなかったと思う。
最後まで滑りきった事で「次につながるワールドになったよ」とも感じました。
「次につなげる」か否かは、ジョニー本人の決意と取組み次第なんですが、まずは休んでから(ツアーがあるかあ)、満を持して再スタートして欲しいな。
アクセルが彼は苦手なのですが、踏み切りが問題なんだろーか。でも踏ん張って降りました。大きな拍手。ところが次の3ループが2回転になってしまい、微妙な空気に。アクセルのコンボも成功したとはいえ、やはりオーバーターン入り。
大技のジャンプに力が入り過ぎている~。
このPGはどんどんどんどん、炎の如く燃えていかねばならないのですが、ジャンプに象徴される様に、何か歯車が噛み合わないものを感じました。最後のステップもやや迫力を欠く。でも会場は大きな拍手。アメリカ応援団、大歓声。
1番滑走の重圧を乗り越え、まとめ上げたエバンですが、やっぱり「SPで大きなミスをして第三グループに後退。FSで“火事場パワー炸裂”!」という、いつもの立場とは違いました…全米で「パーフェクト!」をやってのけて、もしかしてFSにもう1個、4回転を入れてくるのでは?と予想していたのですが。
ワールド直前の四大陸でも好調を維持していたので、俄然「銅メダル候補」でなく「優勝候補」として注目を浴びた事で、相当なプレッシャーになっていたのかなあ。
キャロルコーチは点を見てシブイ表情をしていましたが、私はこれは来季につながるFSだなーと実感していました。
SPで4回転を入れてくる勇気があるエバンなら、来季は来るよ。もう。
長い手足(特に足)をさばくのが大変そうでしたが、プログラムに恵まれたら、充分チャンピオンの可能性はあるなあ~と思いました。しかし、世界Jrの頃の「可愛いエバン」の方がやっぱり好きだなあ、私(笑)。
ライサが完璧な演技ではなかった…点も伸び悩んで金メダル争いからは脱落。ということで、次のジョニーには精神的に楽になった…かな。全米の再現だけは嫌だったので、ライサには悪いけど、私は正直なところ少し安堵しました。
「ジョニー、いつも通りよ!いつも通り!余計な事を考えないのよ!」と、ひたすら「ジャンプ全て降りろ~」の念を送る。2番滑走というのは、いいポジションなんですよね。
大歓声というか、異常な程の日本でのジョニー人気。ジャッジ側は特にジョニーバナーがずらり勢揃い。同行のT嬢も自家製バナーをフェンスにくくりつけて「念」を送る。皆の期待が、リンク上のジョニーの細い体に一心に注がれます。
「ナザレの子」の冒頭の踊りが特に好きだな~。耽溺してる間に、お約束の3A+3T。見事な成功で大歓声。ここまではいいのよ…次が4Tよ。
助走もOKだし「跳べる!」と思ったんですが、瞬時に体をゆるめて降りてきてしまったので、明らかに3回転トゥ。少し「残念」な空気になりました。でもまだまだ!こっから!
順調だったのですが、ターンで入る難しい3ループ。踏み切りは悪くなかったのになあ~。ほんの一瞬の気の迷いなのか2回転に。こうなるとジョニーの悪い時のパターンになってしまう。心配していた2個目の3アクセルも、思い切りが足りなかったのかパンク。場内「あああー」とタメ息が。
しかし、いつもだとこの後のジャンプを全てダブッたりしてしまうのですが、今日は3回転きっちり。最後までPGは手を抜かなかった。ステップも体力が要る難しいものだけど踏ん張る。私は「ああ、初めてこのプロの(一応の)完成形を見たなあ~」と、感慨深いものがりました。
リンクから去る時、ジャッジ反対側のお客さんに何度も手を振るジョニー。自分のバナーを見つめていたのでしょうか。「また来るよー」という意味だったのか。私はちょっと泣いてしまいました。
ジャンプはミスしてしまったけど、今季では一番良いFSだった。そして、何より私は「世界選手権で戦うジョニー」を初ナマ観戦して、やっぱり感動しているのでした。やや上から俯瞰で見ているせいか、ジョニーはその「軌跡」が美しいのです。流れるように滑っていくスケート。氷を削る音も最小限しかしない。どこを切り取っても美しいポジション。
私が最初に02年四大陸で見た「ひゃー。なんて美しいんだろ!この子の滑りは!」という感慨が、脳裏に蘇ってくるのでした。キス&クラでやや気落ちしているジョニーに、17歳の「おぼこい」男の子がダブる。あれから歳月が経ったけど、やはりジョニーの滑りは美しくてたまらないのだわ…と。短い時間にボーッとそんな事を考えていました。
TESが伸びず、PCSも抑えられ気味。会場はやや落胆ムードでしたが、みんな「ジョニーの味方」なので(^^;)、最後には温かい拍手で終わりました。
結果的にはここでメダル争いからは脱落したワケですが、SP3位の大ちゃんと4位のジョニーは持ち点の差が殆ど無く、技術的に互角としたら、あとはもう気力の勝負だったのかも。
4回転は練習では綺麗に入っているけれど、「ここ一番」で成功出来なかったのは残念です。挑んで回ってミス、ならわかるけど。でもシーズン初めの出遅れから考慮したら、ここまでよく上げてきたなあ、と、私的には拍手でした。
競技的には敗北でしたが、私には、何度も書くように、
「ジョニーの滑りはなんて美しいんだろ」
という「再認識」の方が強く強く残りました。滑りそのものが悪かったら、もっとショックで立ち直れなかったと思う。
最後まで滑りきった事で「次につながるワールドになったよ」とも感じました。
「次につなげる」か否かは、ジョニー本人の決意と取組み次第なんですが、まずは休んでから(ツアーがあるかあ)、満を持して再スタートして欲しいな。