上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

MOIをお楽しみに!?

2006-12-31 | 06-07 コンペとショー
全日本の事は年明けにまたゆっくり書きたいです…今、TV権がありません。だからビデオ見返せないの(笑)。どちら様も年末年始はこんなもんよねー。

ここで行って来ました。「メダリスト・オン・アイス」(通称MOI)!
選手達は全日本の疲れもあるのに、頑張ってくれました。ナマオーケストラも、歌手の岡本さんも良かったです。「ボレロ」も、花火ドッカーン!も良かったです。
最高に楽しかった!…と言いたいところですが、昼の部がですね。私はアリーナ正面(大ちゃんファン的に言うと“ロクサ側”だ)だったのだけど、サイアクでした。
何故、最悪かと言うと…年の瀬にこんな悪口書いちゃいけないんだけど、あんまり腹立ったもんで。
わたくしのすぐ後ろの初老の夫婦がですね。いわゆる「大阪のオバハンとオッサン」のガラの悪~いタイプ。「しまった…大阪は駄目なんだよ。フィギュアは」と思ったのも遅し。そんな高尚な芸術文化は根付かんのよ、ここは(笑)。
もうね~。始まる前から悪口しゃべりっぱなしなの。
ちょっとでも選手がミスすると「汚いな~あかんな、アレ。みじめやわ」とか、「脚が上がれへんからビールマン出来へんのやわ」「こんな知らん選手、見てもしゃーないわ」「たっかいお金出してんのに、全然見えへんやん」(見えるよ。アリーナやねんから)「長いなーまだあるんか?」…etc…etc。
コソコソ、なんてもんじゃないですよ。普通に喋る声の高さよ。うるさいのなんの。またオバハンの旦那のオッサンも同じように悪口しゃべるしゃべる。それがアナタ、1秒たりとも途切れないのよ。
休憩の時に、娘夫婦らしき若い人が来て「席、変わろうかー?うちらの席、見やすいで」とオバハンに告げるも「いらん、いらん、じゃまくさいわ」と却下。とっとと、どっか行ってしまえ!(怒)
…いやすみません。もうこの夫婦のしゃべくりBGMのお陰で、全てがブチ壊し。
本気で刺し殺そうと思った…。また、昼の部で大ちゃんがミスしちゃったもんで、もうボロッカス言うのよ。ここには書けない位の罵詈雑言…。
せっかくのアリーナだったのに、地獄の席ではないか。長野のN杯、周りの方々がすごーく良い方ばっかりだったので、ホンマに「大阪人はアカン」とうなだれました。マナー悪いで~大阪はだいたい。開始時刻でも全然、席つけへんもん。しゃべる声がデカイ。高い。フィギュア知らん(率高し)。「なみはや」は入り口狭くて、入場するだけでもいつも長~い時間待たされるのよ。もうイヤ…。長野は天国やったわ。
アホ夫婦は結局3時間喋りっぱなしで、私はストレスの極地。

大ちゃんはねー。TVオンエアがあるから余り書けませんが、「ノクターン」の最初の3F、珍しくも転倒(あとで、他の席で見ていた友達が「4Tだったと思うよ」と言っていたが誰か教えて~。私にはいつものフリップに見えた)。アンコールナンバーで3Aがステップアウト(か両足)。
あれれー。もうあの「全日本の勇姿!」のイメージでこちらも臨んでますからさ。ちょっと驚いてしまった。滑りもいまひとつ精彩が無いような。ステップもフラつき気味な感じでした。お客さんもちょーっと戸惑いアリ…かな。「キャー」「ヒュー♪」はアリーナ、特にショーサイド席から飛んではいたが(笑)。

アホ夫婦の悪口BGMと、どうも大ちゃん、いまひとつ不完全燃焼だな~ってのが重なり、私は非常に後味の悪い思い。これが今年の締めくくりのナマ観戦(鑑賞)では悲しい。夜の部にはまた別の友達が来るって言ってたな…でもメール連絡つかない。
実は年末、お財布もビンボーなので(笑)勇気いりましたが、私は賭けに出て、夜の部も見てみることにしました。スタンドS、Aならまだまだ残ってる。Aで後ろから2列目(でも正面側)を急遽購入。でもこの席って意外と良かったのです。もうヘンな夫婦もいないし、静かな落ち着いた場所で全体を見渡せる。選手もそう遠くない。あの地獄のアリーナよりずっと素晴しいやんか…。

ということで、私は見事、リベンジを果たしました(笑)。
今度はサイコーでした^^♪
夜の部は明らかにTV録画用で、ジャニーズの方々(国分君じゃないよ)もカラミました…けど、たったあれだけの仕事で大阪へ来るとは。芸能人って大変ね。
そして大ちゃんは昼の部とは打って変わって「王者のオーラ全開」だったのよー。この夜の部のスタオベって、すぐりんと大ちゃんぐらいかな(アリーナ限定ですが)。すぐりんは、昼・夜とも素晴しかったです。真央ちゃんはスタオベというよりも、ちっちゃい子供の「まおちゃーん!」可愛い歓声が飛びまくってました。一番ウケてたのは神崎さん・ノリ様か(^^;)。しーちゃんにはみんな、手を振る手を振る~(笑)。
昼の部のみで行かれた方、こんなこと書いてゴメンナサイ。でもね。私、すっごい被害に合ったから、許してやってください(笑)。観客席で悪口言うのはやめよー、特に関西人(私もやん)。
「夜の部」の大ちゃんがノーカットで映ることを祈ります…(ええでー)。
また来年~(TVで映らなかった部分も後日書きたい)
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★優勝したあ~★

2006-12-29 | 06-07 コンペとショー
高橋大輔選手、優勝しましたあ~!
         
実は、オンエア前にK嬢から電話もらってたんだけど、ありがとうよ…ううう。興奮してたから「なんのこっちゃい」と思っていたら…。一緒に興奮してた(笑)。
大ちゃん、最初の4回転、綺麗だったね~~~~~^^
アクセルも綺麗だったし、スローパートも丁寧で美しかった。サーキュラーがやや軽めだったかな?そして、ループはやはり緊張してしまった(笑)。
でも、なんつっても最後のストレートラインステップだよね~~~~~~~
あの、天に向かって飛び上がる所が最高!もー、青春サクレツしてました(笑)。

何より良かったのは、終わったあと、すっごい嬉しそうだった事。
私、大ちゃんのガッツポーズって今まで2回しか見た事無いのよ。
04年ワールドのFSと、05年スケアメのFS…かな。
でも、これは今までの人生で最高のガッツポーズでしたね。それがね。一番、嬉しかった。嬉しかったわ。うん。嬉しかった。
なんか、今日はこんなところでお開きでございます。言葉が出てこん(笑)。
皆様、大丈夫ですか~。のぶりんも重圧の中で頑張りました。
男子FS、最終組はとても素晴しかった。シアワセ★



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緊張の中「風になる」

2006-12-28 | 06-07 コンペとショー

仕事納めの方も多いと思いますが、私も頑張らなくては~。
SPの客席はやはり空いてましたねー行きたかったよー。うーん。
今日のFSは、名古屋へ飛んでる方も多いかな。みんな出払ってて、「留守~」感がヒシヒシとするの(笑)。まま…自宅組の方は私と一緒にまったりよろしくお願いします。
昨夜は11時まで仕事してたんで、もー帰ったらPCもTVも見ずにバタンキュー。フジの録画だけ予約しておやすみ…に。ごめんよー選手の皆様。でも限界だったんだよー。
そして4時半に目が覚めた。M新聞が郵便受けに落ちる音がする…ガサッ。
どーしよ。M新聞こわい…。フトンの中で1時間ほどの葛藤の末に(長い・笑)ゴソゴソ這い出す。
スポーツ欄を慎重に慎重に開く。写真の髪の毛の部分だけ見える。むむむ…この髪は赤茶っぽい。のぶりんではない!という事は!写真の面積がデカイ人がSP首位なのである(笑)!
はい★大ちゃんのでっかい写真が(サーキュラーの最後で跳びはねるとこ)。で、下にしっかりのぶりんの写真もありました。これがなかなか可愛いんだ。あ~あ。まずは安堵かな。私のM新聞恐怖癖はそうそう治らないさ…(てんてんてん)。

んで、朝の6時から録画確認。結局、SPの滑走順って解らなかったのよ。でも、織田君より大ちゃんが先に滑ったようですね。
あのー。GPFのイメージで「体調がまだ戻っていないのでは…」と思われる方も多いのでしょうか。私、そうは見えんかったんですよ。解説の本田君が言ってたように「緊張してる」感じかな。だって、全日本ですよ!海外試合なら「いち挑戦者」でいられるけど、ここでは大ちゃんは防衛する立場なんだもの。緊張しまくって当然。
なんとなく、ジョニーが全米2連覇を達成した時のショートプログラム「ロンド・カプリチオーソ」を思い出しました。あの時のジョニーの悲愴感は凄かった。「ジョニー、もう駄目だよ~死んじゃうよおおお~!」(叫ぶ)。アクセルが危なくて全体にフラフラしてて、薄氷を踏むSPでした。でも、翌日のFSは素晴しかったんですよね。やはり、初防衛ってのは初優勝の時より緊張するんではないでしょうか。
…そんな事を思いながら見ていたのですが、最初の3-3が余り良くなかったって(本人談)、どこなんだろう?3Tが詰まり気味には見えなかったけど?アクセルもコントロールされてたし、最後のルッツは特に流れがって高くて素敵だった。あれは大ちゃんのベスト・ジャンプよ。
全体的に、NHK杯のSPと同じぐらいの出来というか、慎重にエレメンツを決めてる感じがしました。とにかくSPは「ミスしない」事が肝心!ステップでもう少しハジケ感が欲しいかな。でも、音楽は良く捉えている。このシンプルなSPは、大ちゃんの「良く滑るスケートのノリ」が無いと、非常に寂し~いPGになってしまうと思うんですが、この異様な緊迫感の中、ちゃんと「風になる」事が出来ていたように思います。
硬かった?まだ回復していないのでは?という印象は、多分、笑顔が少なかったからじゃないでしょうか(笑)。スケカナ、N杯、と「ずーっとずーっと笑ってる^▽^」感じやったしね。あと、不精ヒゲが「やさぐれ感」を醸しだしてしまい、衣装とプロとにミスマッチってのもあるかな(笑)。

のぶりんは私が今まで見てきた中でも、いちばーん緊張していたようでした。結果が解って見てても、アクセルの軸が曲がった時は「ムンクの叫び」になったな~こわいー。でも彼なら空中で修正するであろう、という事も瞬時に解るの(笑)。スピンの速さはいつ見ても素晴しいから、せっかくの体のラインを生かしてもっとキャメルで回って欲しいとも思う(希望)。
SPがこの曲なら、やはりフリーは「去年と同じ」あの曲ということなんでしょうか?んんんー?でも、この張り詰めたムードの中をしっかり2位キープしたのは立派。「プレッシャーに負けないぞ!」という気持ちが伝わってきました。3位とは差が開いてるし、1位を追う立場の方が気持の上ではいいんじゃないかなー?

神崎さんの「ボレロ」!良かったねー!振付は濱田コーチとT・ディクソンなのでしょうか。「作品」として素晴しい。中庭君もだけど、やはりベテランさんになってくるほどPGの味わいが増す…という事を如実に感じました。ヤマト先生が嬉しそう。大柄なので、こういうダイナミックな曲がとても合うのではないかしら。
さてFSでは、私が京都で目撃した「ノリ鏡」をひっさげて(笑)、神崎ファントムが炸裂するか!?構成は違えど大ちゃんと同じプロってのが見ものです。神崎さんって近くで見たらねー。ホンマに「プリンス」だったんです(笑)。

フジTVは何故か、全日本Jr王者の町田君イチオシ!不思議…私的にはおいしいので有り難いんですが。ジュニアは、サラブレッドの無良君押しかなー?と思ってたので意外です。
まだ洗練されてなくて細部が拙いけど、ジュニアならではの覇気を感じるSP。セカンドジャンプがたとえダブルでも「跳びましたでー!どうでっかー!」と、両手を高く上げてアピールするとこはグー(笑)。そう、「元気が無さそうに見えちゃう」のは、過去の日本男子選手の一番悪い所だったのです。だから、元気に外側にアピールしていく姿勢はとても大事。最終組はかなわなかったけど、健闘の7位発進。

小塚君は3アクセルで回転不足かな?ここんとこ降りていたアクセルだったので残念。そして、3-3を決めて欲しかった。でも、日本のジャッジはやはり小塚君の質の高いスケートをおおいに買っているよ、と見ました。ミスしながらも高得点です。スピン・ステップは良いし、曲の疾走感にも助けられたという感がありました。どうも、公式練習で怪我したのかな?
地元だし、FSはNHK杯ぐらいのテンションで頑張って!(すっかりファン)

中庭君は4Tにならず…で残念。SPで跳んでくるのは彼だけだったのでは?私はこのプロがとても好きなので、つなぎのステップや踊りに目が奪われます。PCSは高めだけど、もっと出して欲しいと思う。いつか私は「パーフェクトな健ちゃん」を見たいのです。是非是非、頑張って欲しい。四大陸に行く為には、6位までに入らないといけないのかな。

南里君が3位と大健闘。「親友の大ちゃん」に、明らかに触発されていると思いますが。もともとオールラウンダーなので、全ての質が上がってくると、なかなか怖い。それにこのPGもとてもよいものね。段々と「表現したいハート」と技術がかみ合ってきたように思います。問題はFS後半のスタミナなので、明日は持ちこたえられるか!?

…ポエムアナ不在でしたね(良かった良かった)。
ジャニーズ国分君も、松岡某よりずっと殊勝で(笑)、テレ朝に比べたらはるかに良い放映だったかな。選手紹介とかインタビューはもう極力カットでいいと思うけどなあ。そのぶん、一人でも多く…アイスダンスも見たかった。リード姉弟見たいよ~!フリーだけでも女子の時に一緒に映して欲しい。だいたい、男子と女子とで放映時間に差があるのは、やはり嫌やわー。

今日は女子SPと男子FSですが、いやー。またフトンかぶって寝てしまいそう(笑)。どうなるんでしょうね…でも、キットカットで頑張るぞ!?
SPを見てる限りでは、ほんと大ちゃんは問題なく、体のキレは良かったように思いました。緊張、緊張だけやな…でもそれは誰でも同じやん。昨年のSPが悪かったので、いちおうあのトラウマからは脱出しつつある私ですよ。
昨年のFS「ラフマニノフ」、後半になる程スパーク!していった入魂のステップが素晴しかった。「俺は負けない!」つう叫びでしたわね、あれは。
あの崖っぷちの状況でやれたのだから、きっと今回も頑張れると信じていますよー。「豊の部屋」じゃないけど(笑)。現地の方は今日も熱い声援を!
「大丈夫。出来る!!^^」
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頑張れ頑張れ!

2006-12-27 | 06-07 コンペとショー
…さて。
大阪は26日は一日中大雨でしたが、27日は晴れそう。名古屋も晴れそう!
うぐいすも「気分はすっかり名古屋」です。
なんたって、愛知県民を3年間やった実績のある私ですけん、名古屋も勝手知ったるものさ~(そんなこたあない)。
晴れの名古屋。ビバ!名古屋!頑張れ頑張れ!選手たち!

ということで、いちおう探してきた滑走順&リザルトページを→ここ。
はっきり言ってここは昨年、オンラインアクセスがパンクしちゃってました。更新遅いし(今も男子SPの滑走順出てないやん~)、ISUと同じってわけにはいかないので、余り期待できません…今年は改善されてるかな。ちょっとは。現地の御友人の携帯メールの方がきっと速いよ、と思う私。
ついでにこんなんあったので貼ってみました→公式練習グループ分け。(pdfファイル)
ムードだけ感じて下さい(笑)。やっぱり、主要選手は分けるんですね。大ちゃんとのぶりんも違うグループ(公式練習って、参加するのにもお金いるの?)。
私は仕事があるので多分オンラインは見ておれないけど…でも、携帯で見ちゃうかな(笑)。とにもかくにも
頑張れ頑張れ!
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全日本のコメント★

2006-12-26 | 06-07 コンペとショー
あっという間に、テンプレ戻してしまいました(笑)。
勝利の赤!の余韻だけ残してください…なんか、このテンプレが一番、書きやすいの(文字、小さいかなー?)。
さてさて。このブログってフィギュアの事だけ書く予定で始めたんじゃないのに、いつの間にかスケートのことしか書いとらん…。だから、紹介した友達に「何のこと書いてるのかわかんない~」とかよく言われてしまうのよ。そんなブログも、もう3年目に突入だあ。もう辞める…もう辞める…と言いながら。
しかしですね。こないだのGPFは流石に、GT(黄金時間)の放映だったせいもあって、「高橋君見たよー!すごかったね!」という「いっぱんのともだち」からの激励+感動の声が、ありましたありました。五輪の時よりインパクトあったみたい。おそるべし、ゴールデン!?

全日本のために「旅行準備」にいそしんでおられると思いますが、くれぐれも風邪などには気をつけて。私のよーに、出発前夜にバナー作りでヒイヒイ泣いている計画性のない人間は…そんな奴、いないよって(笑)。
昨日、コメントくださった方も、北海道から海を渡りはるんですね~。すごいすごい!名古屋で「きしめん」食って(!)、「ういろう」をお土産に(!!)頑張って応援してください!
さて、御存知の通り全日本出場選手のコメントがアップ→ここ。
なかなか味ありますね。これって、収録した日にちが微妙に各自で違うでしょ。それがまた面白いというか…。
あのー。殿は「昨年と同じPG」って?「座頭市」に戻すってこと!?それか、SPの話?(これは無いと思う)
チャイコフスキー、私は結構好きなんですが(ミノムシと呼ばれた黄色い衣装も、何故か好きだった)。スケール感もあって面白い構成だと思ってるの。だからその話も書こーと思っていた矢先…私の勘違いではないよなー勘違いかなーホンマかいなー。「座頭市」の方がPG的にはやさしいから、ジャンプが入れやすい、というのはある…でも、チャイコフスキーでも充分ジャンプ入っていたから、評判も良いし別に戻す必要無いのに。それか、4回転を入れるために、スタミナ的に軽い方を選ぶ?(あ、このへん勝手な妄想ですから)
大ちゃんのコメント収録も19日なんですが、だったら空港でとったんかいな。練習再開は20日だったよね。なかなか頼もしいコメントなんで、それは「いまだかつてない良い状態」と受け取っていいのかな。いいことにしよ。だいたいこの人は、胸中不安で一杯の時は「無理やりポジティブ」な発言をする傾向にあるので(笑)、今回は落ち着いている、と見ました。やっぱり、五輪の経験がいかに重かったかが解りますね。「あれを越える緊張は無い!」…そして「あのGPFよりつらい状態は無い!」と思えば…何事も乗り越えられる!?
(これから女子のコメントを読む)
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全日本ジュニア★

2006-12-24 | 06-07 コンペとショー
北浜~淀屋橋間は、クリスマスイルミネーションやってるんですよ(名前、忘れた)。天神祭のウィンター・バージョンっちゅう感じ。すごい人混みで、ウォールタペストリーなんて全然見えない。
もー、1年分くらい遊び倒して満足。ささ、仕事戻るかー。

M-1はチュートリアルでしたが、baseよしもと黄金期組が次々と花開くここ数年。徳井君の狂気っぷりに全てがかかっていましたね。深夜の「クヮンガクッ!」出てたんだよー。あれからン年。陣君は紀香と結婚するし、ホンマにこの出世、信じられませんねえ。私はフットボールアワーが好きなんだけど、今回はちょっと気負い過ぎていた。岩尾君のほんわか~した味が生かせてなかったような。麒麟は、声帯模写からあとどれだけ突き抜けられるか。笑い飯はちょっと壁にブチ当たってる感じ(でも好きだ)。
いや、「マンスリーよしもと」を毎月、購入していた私としては(笑)、なかなか喜ばしい結果となりました。

BSフジで録画しておいた「全日本ジュニア」見ました。関西は地上波の放映が無かったのよね。
やはり男子の比率は抑えられていたけど、ノービスの日野君、無良君、鳥居君、町田君…そしてアイスダンスの高校生カップルがノーカットで映りました(ペアはダイジェスト…見たかった)。「すぽると」の延長線上なんで、荒川さんの突撃レポコーナーも楽しく、なかなか良い番組だったと思います。
それにしても広島のあのアリーナって、ずいぶんモヤが…ドライアイス状態なんですけど。そんなに寒いんでしょうか。それに背面側はお客さんがカラだったのが、かなり寂しかった(入場規制?)私が前に見た03年京都の時は、正面側は8割くらい、背面側でもそこそこ埋まっていたのですが、真央ちゃん・美姫ちゃんが出てたからかな。

女子優勝は武田奈也ちゃん、ジャンプで転倒しながらも(3サルコウ)ハツラツとした滑り。やはりあの笑顔がいい。日本女子には珍しくボリュームがあるタイプなので、ロシェットみたいな感じに育ってくのかなー。166cmもあるように見えないけど。あのー。奈也ちゃんは八重歯なくなっちゃった?
水津留美ちゃん(私は“みずつ”と思っていたのだけど、“すいつ”なのですね。失礼)。手や上半身の動きが美しく、なかなかのダンサーっぷりでした。感受性豊かな滑りは期待大。DOIとかにも出て欲しいな。
私的には、話題の13歳「なのはちゃん」が一番、印象的でした。表現にとても光るものがあるし「これぞフィギュアスケート!」という魅力に満ちている。姿勢がもう少しシュッとすると綺麗かな。荒川さんの妹分の愛音ちゃんも、ジャンプミスが多かったけど、とても可愛かったです。

男子は小塚君が卒業して、無良ジュニアと町田君の一騎打ち。双方、3Aで大きくスッテプアウト。技術力も精神力もほぼ互角か?
無良君はキス&クラで見ると、ホントにあどけなくて可愛い。髪型がジャニーズ入ってきたかなー(笑)。ジャンプはとても力強いから、あとはハートフルなものが欲しいといいますか。しかし、彼のパワーならもう練習で4回転跳んでいるのかもしれませんね。
町田君の滑りを実は初めて見たのですが、3Aミス以外にも、「憧れの高橋選手」と同じく3ループの入りで転倒。そんな所まで兄貴に似なくていいよ…(^^;)。
とにかく「踊ろう!表現しよう!」という気持ちで溢れている所が素晴しい。でも足元は余り動いていないかも。大ちゃんみたいに「すい~」と滑るタイプではないみたいだけど、これからどう進化するのか、見続けてみたいです。ジャンプと表現のバランスもいいし、良い振付師に巡りあったら一気に開花するかもしれない。モロゾフ、いかがでしょう…。
無良君がSP2位、FS1位。町田君がSP1位、FS2位。僅差で町田君の初優勝となりました(旧採点法なら無良君の優勝だよね)。この二人がシニアに上がってきたら、益々面白くなりそうです。
町田君はインタビューで「今季の目標にしていたビッグタイトルを取れて嬉しい。今日の演技の問題点を修正して、世界Jrではメダルを狙います。」とのことでした。夏場に2ヶ月間アメリカで武者修行してきたらしく、なかなかガッツがありそうな人に思えます。さー、関西大学はもう町田君をゲットだ(笑)。
ノービスの日野君は有明のアイスショーでも見ましたが、「こんなにちっちゃい子が頑張ってる!」という印象。スピンはレベル4だけど、まだまだ「ワザの羅列」といった感じでした。このまま、ランビみたいに「スピン職人」として伸びる方法もあるけれど、どうなるんでしょうか。トリプルはサルコゥ、ループまで跳んでるのかな?オメメがおっきいー。

全日本ジュニアのメダリストは、全日本シニアにも参戦しますね。みんなが通ったジュニアの道。なかなか興味深く、堪能させてもらいました(やるなーフジ)。
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クリスマスだい

2006-12-23 | うぐいすよもやま日記
なんか、非常~に読みにくいよーですが、クリスマス限定で。
勝利の「赤」だあ。なかなかムードあるある~。
私はお友達と「ちょこっとパーティ」です。

いよいよ全日本。私は行けないのですね。EXだけ行きます。
でも気持ちは「一丸!」。応援宜しくお願いします。
一応貼っておこ↓
フジの全日本フィギュア公式HP。
いろいろ書きたい事もあるのですが。
年末は仕事も忙しー。もう大変やわ。

では、良い週末を…。
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チャンピオンの資質

2006-12-22 | フィギュアこんな話も
…ということで、練習再開のニュース映像は嬉しかったです。
特に、大ちゃんのGOE+3ぐらいつきそーな3フリップ「慣らし運転」は、私の精神衛生上、非常によろしかった(笑)。
うーん。こんなに近くにモロゾフチームが来てるとゆーのに、カブリつきたいよ~。おばちゃんがな。お粥炊いたげるさかいな。梅干しもな。うぐいす製のがあるさかいな。たんとおあがり。まあ、「フリーの後、吐いてちょっと楽になった」のなら良かった…よくぞ我慢した。逆に言うと、吐き気をこらえるのに意識が集中してて、「ジャンプ失敗したらどうしよう…」とか「GPFの優勝がかかってる~」とか考えてるヒマが無くて、かえって功を奏したのではあるまいか(!?)
いや、んなこたあ言ってはいけませんね。とにかく良く頑張りました。

GPFのあとK嬢と長電話していて、そして「98年長野五輪男子FS」を見返していました。
いや~。本田武史16歳!田村岳斗18歳!可愛い!可愛すぎ!(^▽^;)
二人とも東北高校の2、3年生ですよ。岳斗君はまだ長久保コーチだったし(静香ちゃんを育てたあの、仙台の男性コーチ)、武史君はえー、ペトレンコの嫁はんのお母さん(ややこしい)=ズミエフスカヤというコーチでした。城田さんが若いこと若いこと。今見ると長野五輪って、こないだのN杯ぐらいの規模で、会場ちっさく見える~。ホンマに五輪?って感じ。
この時、男子FSの最終グループに、17歳のヤグディンが入っていました。SPは4位。先輩のクーリック(20歳)がSPトップで、ロシアは「うまくいけばメダル2個」をも期待されていました。FS最終グル-プの中で4回転を入れる予定にしていたのは、クーリック、ヤグ、ストイコ。
当事の私はヤグディンの事は余り良く知らず、「うーん。何でも一通り出来るけど、なんかあ~んまり個性無いなあ。華ないなあ~」くらい。NHK杯で鮮烈にJAPANデビューした、2歳下のプルシェンコの方がよっぽど印象的でした。とにかくあの頃のプル少年は「これぞ天才!」でしたから。

さてこの時のヤグディンは、冒頭の3A+3Tは強引に降りたものの、次の4回転で高さが足りずに転倒。次の単独の3Aも派手に転倒。
なんだか動きにキレがない。もったりしてるし表情も。プログラム構成が「つぎはぎ」ってのもあるけれど、全体に動きに精彩を欠き、中盤の3フリップがダブル。しかし、他の3回転はどうにか降りました。
終わってキスクラで浮かな~い顔。というか「憮然」。
私は「態度わるー」と思いました(笑)。出来が悪かったら、もうちょっと神妙な態度っちゅうもんがあるやん…17歳にしてはふてぶてしいなあ…。良く見たらかわいい顔立ちなのに、なんか嫌な子ー。
この時、ヤグは今のプルさんのコーチ、アレクセイ・ミーシンについていたのですが、ミーシンは転倒2個のFSで明らかに失望したらしく、苦い苦い表情でした。「全然ダメじゃん。立て!もう行くぞ!」って感じでサッサと席を立つ。ミーシン、厳しいなあ…。残されたヤグはまだ憮然呆然。目がウツロ。
で、あとから私は、FSの前にヤグが40度の高熱を出してフラフラの状態だった事を知るのでした。救急車に乗って病院に運ばれた、という。
こわいですね。すごいですね。40度の熱って普通、視界がボヤけてモーローとしてますよな。歩こうとしてもあっちフラフラ、こっちフラフラ…。それなのに、3アクセルって跳んでしまえるものなのね…。そして、この当事まだ「はしり(先駆け)」だった4回転を跳んだのですね。
別に金メダル候補でもなく、先輩のクーリックが注目されていて、あくまで自分はダークホースなのに。4回転を回避して、アクセルも1個にとどめておく事も出来たのに。それなのにあの「無謀」はなんなんだ。40度もあったら棄権せえよ…まだ若いから次があるやんか…。

この一ヵ月後、18歳の誕生日直後にヤグは世界チャンピオンとなるのでした。そこから、ヤグ&プル・2トップの激闘時代がソルトレイク五輪まで続く訳ですが、今思えばあの「長野五輪フリーの無謀」は、「ああ、いかにもなヤグディン~」なのでした。ハタから見たらアホに見える事でも(笑)やり通してしまう。
若気の至りもあるかもしれないけど、私の記憶では、トップになる選手って皆、おおかれ少なかれ「無謀」を資質として持っているように思います。フィギュアのシングルは個人競技なので、それががギリッギリッの所での勝負の分かれ目になるのかも。
このとき、ストイコもFSの演技中に骨折していたのですが、最後まで3A入りで降りてしまいましたね…4回転は3回転になってしまったけど。すごいです。キスクラの形相なんて、死相出てる(笑)。でもこれが「チャンピオン資質」なんだろなーと思ったものです。

大ちゃんのトンでもないGPFを見ていたら、なんだかフトそんな事を回顧していました。将来、世界一になるのかどうか解りませんが、少なくともそれを匂わせる闘いっぷりではありました。
ともあれ、いつもいつもそんな場面ばかり見させられていたら、こっちもバンクーバーまでにあの世行き、になってしまうので(笑)。もーいい加減、私を楽隠居させて下さい…頼むよ、ひとつ。
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★大ちゃん、復活!★

2006-12-19 | 大ちゃんたら大ちゃんたら
ここで突然ですが、友人Aさんからの速報が!
高橋大輔選手、2時間ほど前(つまり、午後2時半頃?)無事、成田に到着したそうです。ミキちゃんも一緒。夕方のニュースに出るか?
ひとこと。
「復活しました!」とのこと。
御本人の弁だそうです。えー諸事情により情報元は書けませんが、確かな情報なのでファンのみなさまはご安心を。
ひとまず よかったよかった!!^▽^

★Aさん、ありがとーね!★
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元気でいこう!

2006-12-19 | 06-07 コンペとショー
↑タイトルの割にはボヤキますが(笑)。
報ステの松岡君にはガックリ。しーちゃんが横にいてくれたら、あんな無礼は許されなかったけど、「馬脚をあらわした」ということか。
「安藤さんは風邪。自己責任」で片付けていいものか。真央ちゃんのアレルギー鼻炎って…。おまけに一番ひどい症状だった大ちゃんは完全無視という。あのコーナーって何の為にあるのだろう。
もう、二度と「テレ朝でGPファイナル!」はごめんだわ。放映の度に「男子を映せ!」って抗議しないといけないTV番組って。ありえん。
NHKに嘆願すべきか。日本スケ連の聖子会長に嘆願すべきか。「GPシリーズはもう、いつも通りNHKでいいよ」世界選手権の際に、スケ連関係者らしき人に手紙を配りまくるか。
たかがTV…なんだけど、テレ朝の放映ストレスが溜まりまくった所へ、最終戦のNHK杯がドカーンとやってきて解消できました。で、またテレ朝に戻り、煽りに煽ったあげくのGPF、あの松岡君のコーナーで「総括」?アホかいな。
NHK杯がテレ朝杯になったら…私、もうフィギュアファン引退します(笑)。
                  ★
TVの男子フリー、解説は佐野さんだったけど、何故か今年はずっと優しいですね。毒舌ないわ。初孫でも出来たのだろうか(笑)。このまま「好々爺」コースへと歩む佐野稔って…信じられんけど、とりあえずストレスは溜まらないので良かったー。

やっと落ち着いて書く気持ちが湧いてきました。
書いてしまわないと、なんとなく自分でもスッキリしなくて前に進めない気がするので。もう気持ちを切り換えて、元気になりたい。
大ちゃんのフリーは、やはり途中から涙がポロポロ出てきました。それは何だろう。「かわいそう」という同情ではなく「みじめだ」という落胆でもない。
K嬢も言ってくれてたんだけど、そう。
あの姿は、あのスケートは「大ちゃんそのもの」なのよ。
大ちゃんのスケート人生そのものが、重なって見える。だから否定など出来ないんですわ。
私はいつも、選手の人生と演技がダブッて見える時、泣いて泣いて止まらなくなるのですが、今回またもそれを突きつけられました。

死にそうになっても執念で前に進むストレートライン・ステップ。一応全て予定通りに回って降りたジャンプ。そして何より冒頭の4回転。
…あの状態でクワドを跳んでくるというのは普通、有り得ないのですが、乱れたものの降りた!ということ。そして高さがあったことに驚きました。よっぽど練習を積んで自信を持っていなければ、踏み切れなかったことと思います。軸が傾いたのは、4回転目で体が締めきれなくなって開いちゃったからかな、と画像を見てて思いました。さすがにオナカに力が入らなかったのでは。
後半の5連続ジャンプはさらに「ありえん」と思ったのですが、それでも跳んでしまうというのは、これもまた今年の練習量と質から来るものなのか。あの状況ならもう、2回転にしたり抜かしたりしますよね。ジャンプは。しかし、跳んでしまった。
健康管理やらで本人の過失もあったのかとは思いますが、安藤さんにしろ大ちゃんにしろ、トップクラスの選手は自己管理は気をつけているものだし、風邪でも怪我でも、試合ではそれを隠し通せるほどの力は持っている。でないとそんな位置にはいられない。今回は運が無かった、と思います。
でも、本当に逞しくなったんだな~と驚きました。
最近「あー自分はヘタレなんでー」とか言わなくなりましたよね。若いときって、1ヶ月単位でずんずん変わっていく。スケカナ後、顕著に変わったような気がしましたが、もう大ちゃんの場合は、1週間単位で変化を見守らなくてはならない(笑)。
闘志はあっても体がついていかなかったら、途中でいくらなんでもリンクを降りていた、と思う。でも最後まで滑り通したのは自力がついた証拠。もう、意識朦朧でも「体が勝手にジャンプを跳ぶ」域にまで達しているのか(!?)
男子が4人になってしまって、これ以上棄権は出来ない、という義務感もあったのだと思いますが、「闘わずして去る」事は死んでも嫌だろうし、気分が悪くても、音楽が鳴り出したら集中して完璧に出来る!それだけの練習は積んできた!と踏んで挑んだのだと思います。
たとえそれが正しい判断でなかったとしても、私は「あれが大ちゃんなのだ」と思いました。アクシデントに打ち勝とうとする姿をさらけ出す。それもまたスポーツ。成長に必要な経験で得たものは大きいんじゃないかな。

とりあえず今は、元気!に練習再開!のニュースを、関大リンク周辺で聞きつけたいものです(誰か~ブログで書いてくれ~探すよ~)。
ハードスケジュールだけど、大ちゃんは乗り越えられるでしょう。
だって今年は「本当の本気」なのだから。
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村田さんの記事

2006-12-18 | 06-07 コンペとショー
今朝の毎日新聞に村田隆和さんが(WFSでもおなじみのフィギュア番記者)、GPFの総括を書いていましたが、なんとなく違和感を覚えて憤慨しています。
「男女とも、優勝出来るはずのものを逃した。ジュベールとキム選手にあって、浅田、安藤、高橋選手には無いもの。それは“ミスを最小限に食い止める力だ”」…という内容のものでした。「手堅さの差」というタイトルでしたが、同じ内容はネットでもありましたので、貼ります→こちら。

SPでは良い演技でもFSで崩れるパターンを犯してしまう、という事に苦言を呈しているけれど、今回は、日本勢の異常なまでの体調不良続出(いや海外選手も)を最大限に考慮して書かなくてはならないのよ。明らかに異常事態です。これは。
三選手が決して、実力でまた精神力で劣っていたとは思えない。美姫ちゃんは明らかに踏み切りで力が入らない様子だったし、大ちゃんは言わずもがな。「手堅くまとめる」云々、の問題ではなかったと思う(もっとも、大ちゃんはあの状態でも「手堅くまとめた」点数は出して2位を死守したのだから、批判される筋合ではない)。
真央ちゃんの体調はわからないけれど、「こういうこともあるさ」という演技で、決してボロボロではなかった。むしろ「ミスを最小限に食い止めた」部類に入ると思います。観客は、全てのエレメンツに大きな拍手を送っていたし、動揺しながらも、必死に彼女の中で戦っていたように思えました。
3アクセルという最高難度の大技を抱えているのだから、完璧でないこともあって当たり前なのよ。でも、「いつもいつも完璧」を求められていたら、なんにも挑戦出来なくなってしまう。
私は特に真央ちゃんや美姫ちゃんのファンではないけれど、SPの二人を見ていたら、だんだんプログラムに自分の気持ちが入ってきて「人の心に訴えかける力」が出てきたな、と思いました。昨年から比べると技術精度がずっと上がっていて、「気持ちの入る余裕」が出てきたのだと思います。ユナちゃんとこの二人、誰が優勝してもおかしくないレベルで感動的でした。
今回は、ジュベとユナちゃんが結果として一番高いところに登ったけれど、「日本が外国選手に比べて劣っているもの」を分析すること自体がもう、マトはずれだと思う。

毎日新聞は、フィギュアに詳しい=通(ツウ)である、という驕りがあるのかもしれませんが、最近はやたら批判が神経質で、愛情が感じられないのが気がかりです。高校野球の記事ならば、たとえ大敗しても「健闘!青春の汗!」とホメ讃えるのにね。なぜなんでしょうね。
みんな忘れてるけれど、フィギュアも同じアマチュアスポーツ。10代の若い選手が世界の大舞台で戦う姿は、幼い子供たちや若い人にも大きな夢を与えるものなのに、批判ばかりしていても何の意味も無い。逆に、良い結果の時は神様の如く持ち上げるやり方も姑息。「結果至上主義」は、今の格差社会のひずみとリンクしてように思えて、そこがおおいにひっかかります。
今回のGPFは「日本勢惨敗」のように各所で報道してますが、私はそうは思わない。昨年に続き5人も出る時点で、既に「みんな、頑張ったなー」と褒め称えるべきだと思います。

記者はもっと、「これからスポーツをやろう!」と夢を抱く若い人を勇気づける記事を書いて欲しいと思う。こんな御時世なので、尚更そう思う。バッシングは「いじめ」にも通じる。選手側から「それは筋違いです」と、言い返す事は出来ないのだから、メディアの役割というものを考えて執筆してほしい。
そういう意味では、ニフティの青嶋さんは良いなーと思います。時々ちょっと「う~ん、若い執筆者の感覚だな~ついていけないかな~」とも思うけど(笑)。でも、最近の村田さんの記事よりはるかに好きだな。

↑の毎日のWEB記事には、大ちゃんと織田君へのエールがありました。これは新聞紙上では無かったもの。…で、これを読んで少々気をとりなおした私です。
きっと新聞記事しか読まなかったら、「ハラたつな~」で終わっていたかもしれない。紙面というものは文字数に限りがあるから、各選手へのフォロー記事まで掲載できない、という難しさをこちらも読みとらねばならない、ということかもしれません。

(TVのFSの感想はまた後に…どう書いたらいいのか思案中)
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またここに「伝説」が・・・

2006-12-17 | 06-07 コンペとショー
いちおう、プロトコルを→GPF結果。

「スケカナ伝説」「NHK杯伝説」そしてここに「GPF伝説」…。
もう、「伝説」でオナカいっぱい。
はい、みなさま、生きておられますか(笑)。
「大輔だいすき」バナーがこのGPFサンクトで舞っていたことを、わたしゃ一生忘れないでしょう…アレを作られたお嬢さんに、ファンレター書きたい(笑)。ずっと「だいすき」でいてね。

昨年も大変は大変でしたが、トリノ五輪までの死闘も最早、記憶からブッ飛ぶかのような今シーズン。いや、選手生活って怪我なり病気なり不調なり色々ありますから、アクシデント自体にはそんなに驚かないんですが。
ビックリしたのは、嘔吐と下痢と腹痛と…でも、
4回転、跳んできちゃうこと。 リンクで吐いちゃった人、見たことあるけど…。
そして、プロトコル見ても後半はもー明らかに死んでいるのに、ジャンプ全て降りたこと。最後まで滑り通したこと。
これが五輪なら、たとえ瀕死でも最後まで滑ったことでしょうが、あくまでファイナルなので、棄権も出来たはず。
でも、滑ってしまいました。まさか、麗しの古都、サンクトペテルブルグでこのような事が起こってるとは。やっぱりこりゃ「伝説」だろ。
アジア人男子、最高位の銀メダルおめでとう。
来年は「金」もいけるでしょう。心配しなくとも、もう時間の問題。
ちょうど、直前にCSの番組で本田君が4回転の話をしてましたが、やはり「入れずに勝とうと思うな」精神は、弟分にも受け継がれてるな、と思いました。

今回はジュベールが勝ちましたが、わたしねー。正直言って、
東京ワールドで勝つのは大ちゃんだと思う。地元の応援も想定すると。
ランビエールもジュベールも実力と根性はスゴイっすよ。
そして、ジョニーが後半に調子を上げてきたらわからへんよ。
ジェフが復帰してきたら…ライサが、あるいは織田君が4回転を入れたら…と、バリエーションも考えられますが。
なんだか、今季の大ちゃんは何かが違うよ。トリノ五輪の悔しさが、ここまで人間を変えるかっちゅう。
なんつうか、カテゴリーの違う人になってるのだ。
それは、私が歴代日本男子には遂に感じる事の出来なかった「厳しさ」なのだ。
大ちゃんよりスケートの上手い、ジャンプの上手い選手は幾人もいるかもしれないが、なんだか「本気」のケタが違うような気がするの。
日本人って、世界一努力する民族ですよな。
音楽や他の分野のアートでもスポーツでも、「なんで日本人ってこんなに練習するのー!?」というケタはずれな面はあると思う。体格とかスタミナで劣るぶんを、精神と努力でカバーするのだ。
その怖さをまだ欧米の人々は知らないですよ…怖いんだから。日本人。
だから今回のGPFは「布石第一歩」になったんじゃないかな。男女とも。
昨日の女子SPの真央ちゃんと美姫ちゃんはスゴかったですよ。世界を震え上がらせるテンションがありましたですよ。

それにしても、病状を読んでいたらノロウィルスなのでしょうか。どうなん?
美姫ちゃんとまったく同じ症状だから、モロゾフチームに蔓延が考えらる…まだなんとも言えないけど。ただ、大阪はむっちゃ流行してます。NHK杯のあと関大に帰ってきたから、そこで…ということも考えられるのかなあ。
私は「関大コンビ!全日本の時、ノロだけは気をつけろよ!ホテルの食事、ナマモノは絶対ダメだよ!」と思っていた矢先でした。だから…全日本でなくて良かった。ワールドでなくて良かった、と考えなくてはね。
(織田君もN杯の時、風邪ひいてたけどこれはまた別件?それに、ノロウィルスって、一度かかったら免疫できるの?)

★ジョニー、FS棄権
原因は~やはり風邪なんでしょうか…まだニュースを探る元気が無い。
つうか、まさか棄権するとは、1%も思っていなかったよ…なんで?なんで?
SP見たら動きもきびきびしてたし、最初の思わぬ転倒でリズムを崩しただけ、と思っていたのに。アニシナさんの顔がも~お怖かった。チェブラーシカのおっきいお耳で目を隠しているジョニーが「採点見たくな~い」って感じでかわゆかったが(笑)。
ジョニーは04年は、足の怪我で棄権。05年は、補欠繰り上がりの連絡が遅く断念。今年はランビの欠場でチャンスだったんですよね。どうもファイナルとは相性悪いのかも。
とにかく、ジョニーに関してはまだしゃべりたくないのよ…何をどー言ったらいーのか、わからんのよ。混沌なのよ。

しばらく「GPF大解放デー」にしますので(笑)、ご自由にコメントをどうぞ^^;
今晩のTV、女子も不調だったみたいで見るのがツライかな…でも、日本勢はみな若い選手が多いから、これから大きく羽ばたけるハズ。
大ちゃんの執念に敬意を表して、やっぱ正座して見るかな、私。
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サンクト、見に行きたいなあ

2006-12-16 | 06-07 コンペとショー
サンクト・ペテルブルグは、「聖ペテロの街(都)」ですね。
アメリカ流に言うと「セント・ピーターバーグの街」ですか。
GPFは時間の都合上、あまり詳細追ってないのですが、リザルトは見ましたよ~。ジョニーが気にかかるけど…まあ、SPですので、挽回できるでしょう。大丈夫!大ちゃんは良かったみたいだわ。「ダイスケダイスキ」バナー、TVで見られるか!?ライサが棄権とはビックリ。
ニフティの記事が良かったので貼ります→こちら。 TVを楽しみにしてます。FSも、落ち着いてみんな頑張ってくださ~い!
女子は、ニフティによると、ホテルから会場までのバスが遅れて、えらいことになったみたいですね。そんなん、アリー!?精神的な面を考慮すると、2時間ぐらい開始時間を遅らせるとか、そんな措置とらないと駄目やん!?
どうか、サンクトのバスよ…車よ。スムースに行ってくれ!
祈る祈る★

*BSのダンスOD見てたら、「大輔だいすき」バナーを発見(笑)。
キスクラの左だよ~。
そして「ジョニーのモロ肌脱ぎました」バナーも…おっとっと。
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攻めなきゃね

2006-12-14 | うぐいすとお仕事
関東のテレ朝では、GPFの番宣やってたみたい~。
昨夜は大ちゃんだったのね…くくく。まーいいや。頑張ってね。
ABCテレビなんて(関西のテレ朝系列)、その時間「ヤング・スーパーマン2」なんてやってんですよ(笑)。そういう土地柄なの…関大キャンパスにでも散歩に行って「高橋!織田!NHK杯で快挙!」の看板拝んでこよーかしら。

★昨日、12月13日(火)から、大阪狭山市の「ギャラリー美游館(びゆうかん)」で、グループ展が始まっています。詳しくはこちら。
お近くの方はどうぞ覗いてみてください~。23日(土)までです。
昨日、初日ということで行ってみたのですが、クリスマスっぽく、ガラスのランプなどのオリジナル作品が素敵。絵と立体の両方を展示販売してます。
私は新作銅版画を4点と、水彩画の書き下ろし1点、「版画集・花ごよみセット」も売っています。カメラを持っていくのを忘れて、展示の様子をお伝えできず、残念。
新作は小さいのですが(13.5×18cm)、銅版画は細い針の先で描いていくので、かなり絵柄的に細かいです。いつもは明るく可愛い系を出すのですが、今回はクリスマスということで、「星と月のイメージ」で作りました。「ワルプルギスの夜」「Moonlight cofee」「ギター座の使い」「デルジベットのランタン」…というタイトルの4作。また、おいおい写真アップしようと思います。

「ワルプルギスの夜」って、以前にオペラかバレエだかでタイトルだけ覚えていて、「いいな~いつか使おう♪」と思っていたのです。調べたら、スウェーデンで4月30日の夜に行われる「春の到来を祝うお祭り」だそうで、同時に「魔女を追い払う儀式」でもあるそうな。同時にあちらでは、猫も「魔女の使い」として忌み嫌われるそうで。そういえば前に、黒猫を描いたシリーズの版画をある画廊に見せたら「縁起が良くないから一般には売れないかも」と言われましたな。でも「嫌われる」というよりも、神秘的なイメージかな。黒猫って(ポーの「黒猫」とかもあやしげですね)。
私はこの「ワルプルギスの夜」を、タイトルから来るイメージだけで描いたのですが、そしたら、黒猫と女の人がなぜか絵の中に自然に湧いて出てきて(?)あとで資料を読んで「猫と魔女だあ!ピッタリだ!」と驚きました(ちょっと、あとで、版に「お祓い」しときました…)。
メンデルスゾーンの「最初のワルプルギスの夜」という序曲集があるみたいですが、まだ聴いた事がない。聞いてみようと思います。

グループ展は、「仲良く和気藹々♪」とやっているかのようですが(友達なんかと自主企画の時はそんな感じだが)、画廊さんの主催でお声かけてもらうときは、結構、「わたくしにとってのSOI(スターズ・オン・アイス)」です。戦々恐々というか、ダメだったらば次からお声かからないから。ヤグディンとかカートとか、キャンデロロとか錚々たるスターの中に混じって、なんとか存在しているS・カズンズあたりが、私の立ち位置か!?(わかりにくい例えだ)
だって私の版画の師匠も出品なさってるのよ…師匠は、蛭田均(ひるたひとし)さんという、時任三郎ソックリのイケメンなんですが、安井賞候補にもなったという実力派の画家であります(「安井賞」とは、洋画界の芥川賞、あるいは音楽界のレコード大賞みたいなもん)。
ひえー。師匠にマズイもんは見せられねえ…と、むっちゃプレッシャーかかってました。それの締め切りが、長野N杯とカブッてたもんで、もう、長野3日前になってもまだ版が出来ない…3枚までは出来たんだけど、目標の4枚目がイマイチ納得いかない。ここであきらめるのか?どうする!?…という葛藤の末に、バテバテながらも4枚目を意地で作りました。
画廊に行ってみたら、やはり皆さん、錚々たる作品群で、「ああ、やはり私はS・カズンズ…」とまたしても思ってしまったのですが、もう余り他の作家さんと比較したり自己嫌悪に陥ったりせず、「出来るだけの事は精一杯やった」と思うことにしました。
他の作家さん達も、グループ展だからといって手を抜かず、実験的なもの、勝負に出たもの、イロイロとありました。「無難にまとめた」ものは無かった。プロなのである程度のクオリティはクリアして当たり前なのですが、私自身の作品はまだまだ「無難にまとめようとしている」な、と思いました。出すだけで精一杯で、まだお客さんのハートを揺り動かすところまでいってない。それが今日からの課題だな、と。「攻める気持ち」が足りないかなーと思い帰ってきました。

先日のNHK杯で「闘魂」を見てしまってからですね。私もおおいに触発されています(笑)。攻めて攻めて、動いて動いて、失敗してもそれは次につなげるステップだ、と考えて、とにかく前に進もうと。焦らないで。一歩ずつ。
…と、唐突に仕事の話にからめて書いてしまいました★
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表彰台の三人は仲良しだった

2006-12-12 | 06-07 コンペとショー
「Cutting Edge」のVol.2が出るみたいですが、こちら。
このいちばん右の男の子は誰?写真が小さくてわからん。身長から察するに…無良君も小塚君でもない。これが大ちゃんかいな…じゃあ真ん中は中庭君?夏場に撮影したのだろうか。私はNHK杯の表彰台シーンが表紙になる、とニラんでいたのですが、さすがに間に合わなかったのね。

★夢の中状態がまだまだ続くワケですが(笑)、大丈夫かな~わたし。
何をどー書いていいのか、わかんないまま時間は進み、もうGPFやんか。
でも、一生に一回でもあんな試合が見られたら、もーのすごい幸福ですよね。
地元点…ということも言われているけれど、PCSはともかく、TESで「地元だから上げ気味」ってのは無理ではないだろうか。それにやはり、GPシリーズも後半戦ともなると選手も調子を上げてきていて、今回のN杯の日本男子やロシア杯のジュベールみたいな演技が見られるのも「さもありなん」という感じがしました。
今季の採点の傾向、少なくとも男子シングルは段々わかってきたような。
ジャンプやスピン、ステップ、エレメンツへの加点が「大盤振舞い」=顕著になったこと。ジャンプとスピンは回数も多いので、これを得意とする織田君みたいな選手は、きっちり調整してくれば(私は、現時点で調整具合は彼が一番だと思う)おおいに加点で稼げるという構図が浮かび上がりました。だからあの「天井点」も出たのね。それでいくと、ジョニーも大いに加点で稼げるタイプなんだけどなあ。
4回転の成否や入れる回数でおおいに差がついていた…旧採点法時代の男子に感覚が慣れてる私にとっては、「4回転1個跳ぶごとに、ボーナス点を」と言いたい気もする。「加点のついた3アクセル」と、「普通に跳んだ4回転」で、そう得点に差が無いってのは、なんだか納得がいかないかも…(バンクーバー五輪までに、たぶん4回転の基礎点が変更になると思うのは私だけ?)。
ジュベールはずっと旧採点時代で闘ってきた人なので、「4回転を抜いたPGで、確実に3回転を」とは絶対考えないと思う。それは効率が悪い考え方なのかもしれない。それでも、こだわるところに彼の個性があるし魅力があるのだから、私は「ジュベ!4回転、ビュンビュン跳んでや!」と言いたい。ほんとねー。エリック杯では久々にスカッとしましたよ。
ランビエールも4回転ジャンパーで、かつスピンスペシャリストなんだけど、彼の場合は「3アクセルが跳べない」という前提があるからナァ…。今の時代で、アクセルが跳べない男子ってのは、最早許されない感もあるわ。今頃、アクセルの特訓してんでしょうか!?(また、ミーシンのところに?)
でも、ランビも新しいPGということで、「はよ見たい」心境です。

大ちゃんの目指すところは、多分「トータル・ハイ・クオリティ」なんじゃないかなあ。ハイビのインタビュー見てても、満足してない様子だったもんね。彼は、理想が超・超・高いのだと思いますよ。そういうトコは「フィギュアおたく」なんじゃないかな(笑)。
以前は芸術的表現の方に重きを置いていたのだと思うけど、今の採点法では、とにかくエレメンツが完全でなくては芸術面も評価されない。でもそれはまあ、旧採点でも一緒か。ジャンプがミス多発では、世界チャンピオンにはなれなかったものね(なってもブーイングだったし)。
ジャンプ良し、スピン、ステップ、表現良し…それら全部を包括する「何か」。
お客さんのハートをわし掴みにする「何か」で会場を「さらってしまう」。
それが、至高の男子フィギュアだと、私は思うわけですが。

ソルトレイクと長野のヤグディンの演技を見ていたら、「これ以上はもう無いだろう」というぐらい、至高の極みでした。
当たり前のように美しく跳ぶジャンプ(ヤグは4回転も美しかったが、“世界一の3アクセル”と言われていた)。曲想とピッタリ合った振付とステップ、一連のムーブメント。繊細な情感と、男らしい激情。そして品格。
何よりも素晴しかったのは、お客さんのパワーを自分のパワーに変えて、更に大きく光り輝いているところ。観客と一体になって滑っていた。「どーだ!俺は上手いだろ!」って感じではなくて。
引退前の2年間くらいの滑りを見ていたら、とても人間的な温かみが感じられて、良くない時のフリーでも、やっぱり食い入るように見てしまうのでした。「点数稼ぎをしてる」のではなくて、あれはスケートへの「愛情」なのかもしれない。
それは、彼が成熟して大人になったことも大きいのだと思うけれど、そしてタラソワさんとの結びつきが作用してるのかもしれないけれど。結局は、「本人の資質」の問題だと思う。

大ちゃんは「至高の男子フィギュア」にまで到達できるだろうか。
自分の理想のスケートは、多分、体の中にしっかと今までもあったのだろうけれど、とにかく体力と技術が追いついてなくて、もどかしい思いの方が多かった。
でもここにきて「なんか?大人になったなあ!???」と、ナマで見ていて思いました。
もうあの、脆い少年は居ないのかもしれない。「大ちゃんコースター」も、卒業かもしれない(…これはまだまだ確信が…^^;)。
でももう、つまづいても「今、俺はこの地点にいるから、この道を辿れば大丈夫」という道筋はある程度ついてるのかな、と思う。
一昨年あたりは、「出口の無い森」をさまよっている感がヒシヒシしてましたから。

起立して表彰式を見ていたら、3つ上がる日の丸を見ていて、私も静粛な気持ちになりました。そして、
「あ~。4年前の丁度今頃、京都N杯であのちっこい大ちゃんを見ていたんだな~。ジョニーが欠場で泣いてたんだよな~。」
と、こみ上げるものが。4年間の色んなシーンがグルグル頭を廻る。
いや、まだこれからよ。こっから始まるんやん!だから今は泣かないのよ。
今日見た15歳のパトリック・チャンも、4年後のN杯ではいちばん高いところに上がっているのかなあ。メイプルの国旗を見つめているのかなあ。
NHK杯って言ったら本田君だよね。ジェフだよね。古くはキャンデロロ、ペトレンコだよね。プルちゃんのデビューだよね。ああ、04年ジョニーのあの表彰式も至福のページだったなあ…。

いろんな思いがまさしく「走馬灯の如く」駆け巡る、感動的な表彰式。
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