熊川哲也君のトークショーがありますよ。詳細はコチラ。
申し込みはまだ間に合います!(私は行けません!)
しかし「熊川特別出品のFUROSHIKI」って…フミヤ的デザインだろうか(疑念)。
さて、ウラジミール・マラーホフ@大阪。こっからは「トーク」の「ショー」。
事前に配布されたQ&A用紙にお客さんが質問を書き込み、そこから司会者がチョイスして…という、あの「大ちゃん・倉敷トークショー」と全く同じ形式。
選んだ質問が、ちょっと常識的なものばかりで、「マラーホフ・初心者」の人には新鮮かもしれないけど、「マラーホフ・ベテラン」には、物足りなかったかも。私は「結婚相手はバレリーナでなくてもOKですか?」とか「これから踊りたい振付家は?」等書きましたが、見事にボツ。
★オフの日は何をしていますか?
オフがあったら…食べてるか、寝てるか、友達と会ってるか。とにかく
リラックス第一!バレエの為の休息です。でも休みは殆ど無いかな。
…無趣味っぽい。前に“無免許だからもっぱら移動は自転車だよ”と言ってた
が…。そしてその自転車でコケたとか。
★ライバルはいますか?
いません(笑いながら)。コンクールに出てた時は競争者がいましたが、
バレエは勝負事ではないのです。ダンサー同士でライバル関係はありません。
…普通「いない」って答えるよね(笑)。
でもバレエフェスでは微妙に火花散ってません?
★あなたのジャンプは着地で音がしません。どのように習得したのですか?
幼い時、足の裏に装置をつけて…冗談です(笑)。
何百回も何百回も繰り返し練習したのですよ。
…有名な「マラーホフの無音の着地」。
“ドーン”でなく“ふわー”です。あれってやはり技術なのね。
★大阪で気にいったところは?
まだホテルと劇場の往復しかしてないのです。とても忙しいので。
…「この後“そごう”でお買物もして頂きましょうね~」と司会者が振るが、
余り気乗りしてなさそうな…。大丸も高島屋もありまっせ。
★バレエの作品で、好きなもの、嫌いな(苦手な)ものはありますか?
全ての作品に興味があります。モダンでもクラシックでも。
苦手なものは何も無い、という気持ちで取り組んでいくのです。
…現在の「指環」のローゲ役もかなり衝撃的ですが、確かに限界を作らず
取り組んでいる模様。「ドン・キ」のガマーシュ役は面白かった!
★現在(芸術監督も兼任で)すごく忙しいと思うのですが、どのように対処を?
僕は忍耐強いのです。とても忍耐強い(マラーホフは山羊座)。
だから、全ての事柄を前向きにとらえて、ネガティブなことを余り考えない
ようにしているのです。
もっともとても忙しいのは事実ですが、バレエが大好きなので。
…ロシア系・極寒の国の人って、確かに根性がハンパじゃないイメージが。
そういや、マラーホフの愚痴って余り聞いた事がない。
★何度も来日してらっしゃいますが、日本で好きな場所や事柄は?
いつも行くレストラン…(お気に入りが東京にあるそう)、買物(服や靴を
よく買うらしい)、初めてバレエ学校公演で来た時から仲良くしてる友達に
会うこと…、楽しみは沢山あります。
そうそう、日本に来たら必ず焼肉を食べますね。
…なぜ「日本で焼肉」?いつもは魚貝類をよく食べるそうです。
★特別な健康法とか、トレーニング法はありますか?
ありません。バレエをやっていることが健康法だから!
…ごもっとも!
★日本の食べ物で好きなものは?
うに、銀ダラ、ふぐ、くさや …最高ですね!
…このネタが最高にウケました(笑)。
「くさや」って。貴公子マラーホフが「くさや」って。
(くさやってこんなん。)
★引退後は何か予定がありますか?
引退は…まだまだ踊っていたいので今は考えていません。いつか考えなくては
ならない日が来ることもわかっています。でも今は踊りたい。1日でも長く
踊っていたい。僕の人生がバレエそのものなのだから。
…引退・隠居説は全否定。「Ballet is my life!」と力強く。
私が文字で書くとイマイチなんですが、実際はかなり笑いも起っていて、終始和やか~なムードでした。
ウクライナ生まれのマラーホフの英語は、私にも聞き取れるくらいの明快な発音。ゆっくりめで文法も解りやすい。日本だから解りやすいように喋ってくれてるのかな。ジョニーもこんな風に喋ってほすい…(ネイティブの方は早い~)。
英語の解り易さに加え顔の表情が実に豊かで、笑いを誘う。さすがに舞台人です。
終始、笑みを絶やさず、でもしっかり誠実に答える。足を組んで座っていますが、マイクを持つ右手の薬指にはキラリン指輪が。その意味は?(私、情報に疎いもんでお相手は知りませんー)
それにしても、「神のナルシス」に「くさや」を食べさせた人って誰や(笑)。
さてここで「マラーホフと握手!」タイムです。お客さん全員と!
急にハンカチで掌の汗をぬぐう私(汚いな)。
壇上のマラーホフはすっくと立ち上がり、みーんな卒業証書をもらう生徒のように、ゾロゾロと並びます。男性は5~6人でしょうか。女性の年齢層はやや高め。クールな人もいれば失神しかけの人もいます。親子連れ多し。ちっちゃな子供には特に嬉しそうな笑顔で答えるワロージャ。
はらしょー!すぱしーば!
…ああ、織田君にロシア語をもっと習っときゃよかった…もう駄目だ。
英語でいけ。「タダでは帰らへんで」という関西人根性だけが先行する私。
「はろー(思いきり日本語英語)」握手。ワロ-ジャ、目を合わせて笑顔^^
(手を握りしめたまんま←ここ、ポイント)
「あいはどすぃーんゆあぱふぉーまんすあっとおおさかひゅういやーずあごー。
すりーぴんぐびゅーてぃ…ろみお&じゅりえっと…」
「やー!すりーぴんぐびゅーてぃー?」
「すりーぴんぐびゅーてぃー!うぃずとーきょーばれえ!」
「やー^^○■×◎▽∞×…!(何か言ってくれたが緊張で忘れた)」
「…びゅてぃほー&わんだほー(誤魔化す)!ぷりーずえんじょいおーさか!」
「さんきゅー!(^▽^)/」
おわり。
4年前にもマラーホフとお喋りしてるのに、その当時から何の深みも増す事の出来ない私の英会話。いかん。「ジョニーと英会話」でしくじった経験を、またしても生かせずに終わってしまったではないか。
日本語で話しかけたお客さんの言葉は、必ず隣の通訳の女性が英訳してくれて、マラーホフも懸命に「うんうん」と、うなずいてくれます。その様子が、
優しい!(前からだけど)
可愛い!(前からだけど)
あたたかい!(前から…)
いつまでもいつまでもそばにいたくなる~!(^^)
「お付き合いするならマラーホフ」これね。「火遊び」ではないですね。
「ダンナさん」「パパ」って感じでもないですね。あくまでも「お付き合い」ね。
さすがに彼ももう38歳なんで「息子」ではないね(笑)。
…お付き合いしていただけるか否かは別にして、あの百数十名とぜ~んぶ握手して(決してベルトコンベヤー的にではなく)笑顔満載でいてくれたマラーホフの周囲は、「じわわわ~ん」と、あたたかい空気が満ちてくるかのようでした。
やっぱ年齢を重ねて「大人の滋味」ってもんが滲み出てます(笑)。包容力というか。落ちついた紳士なんだけど、若々しくて甘くてキュート(もう何を言ってるんだか自分でもワケわからん)。
希望者はサインも貰えたみたいだけど、プレゼントされたのが花束一つだけってのもなんとも寂しい。事前に「プレゼントの手渡し出来ます!」って、そごうも書いておいてくれたらいいのに。あ、でもそう思うのは、ここんとこのアイスショーの影響大かな、私(笑)。
会場入口には、洋書の写真集(でかっ!)や、彼のお母上が書かれたらしい新刊本が山積みに。DVDもいっぱい。チャコットのレオタードやバレエグッズ、とにかく何でもいいから購入したら、マラーホフ直筆サイン色紙が貰えます。先輩Oさんがレッグウォーマーを購入して、私にサイン色紙を譲ってくれました(私ったら何も買わない)。でも結構余っていたような…色紙^^;
東西ドイツが統合されて、ドイツに3つあった大きなバレエ団が、「ベルリン国立バレエ団」として巨大な1つの団体になりました。
マラーホフはそこの芸術総監督になったのですが、自分もまだ現役のトップダンサーとして踊っています。むっちゃ大変ですね。体力も頭脳も。休む暇がない。
それなのに、この余裕と落ち着き、可愛らしさはなんなんだろな~。
好きな事を120%やって生きている。そして賞賛されている!という輝きに満ちているというか。勿論、良いことばかりではないだろうけど、「僕は忍耐強いんです」とキッパリ言ったのは初めて聞いたような気がする。柔軟で好奇心旺盛だけど、自分の信念で、曲げない所は絶対曲げないような。彼の指導するバレエの練習は、とてもとても厳しいそうだし。
日本人的「謙虚」とはまた違う、誠実であたたかい人柄を感じさせるマラーホフは、来年も来日して踊ってくれるそうです♪(何だろ?ガラ・コンかな?)