舞台「LOVE ON THE FLOOR」も、盛況のうちに無事おひらき!となったようですが、私は今回、東京まで見に行きませんでしたあ。
友達に「なんでー?信じられない」という顔をされましたが、TVでオンエアあるしね。
動画も見て、行った人のツィッター感想読ませてもらってるだけで、もう満足しちゃってます(笑)。
熱が薄れたというより「見守りモード」に入ってるのかな。
やっぱりあの現役当時の、胃の底がひっくり返りそうな応援熱は、何年も持続できるものではない…大ちゃんが今も元気で、ファンの人が喜んでくれてたら、それでいい
ソチ五輪後も、驚くべきことにファンの人が増えてるのですよね。なので安心しちゃってる部分も当然あります…あの「剣の舞」の頃の高橋大輔に、頭抱えてた自分の心情と、今現在が一緒のはずがない(笑)。
さて、CSのTBSチャンネル「高橋大輔密着NY&トロント」続きなのですが、NYではまだ「さまよえる異邦人」モードだった大ちゃん。
やっぱりねえ。
リンクに戻ってきて、スケート靴の靴ひもをキュッと締めたら、スケーターの顔に戻るんですねえ、これが。
ジェフの振付指導は、ラフはようでいて綿密で繊細で、「ライラック・ワイン」冒頭のワンフレーズの踊りだけで、何度も何度もやりなおし、試行錯誤しています。
振付って、もっと早く出来るものかと思っていたけど、それは大ちゃんの覚えが速いから…だけだったのね。
「創る」部分の苦労があんなにも大きいとは!
私らが完成品を見る時は、ほんの数秒なのに、そこにはトホーもない労力が詰め込まれているのですね。
ジェフの「ここはこういうストーリーだからこうして…」っていう振付説明は、具体的だけど抽象的で、よくあんな英語が理解できるもんだ(笑)。
「ライラック・ワイン」は、全体的に哀しげなムードが漂っていて、速い動きが余り入っていません。
「キープ」。同じポーズを保ったまま、スーッと氷の上を滑っていく。
ジェフもだけど、ステファン(ランビエール)もお得意ですね。ジョニーさんもですね。
大ちゃんがこの「キープ」が苦手なのは、昔っから解ってた(笑)。
多分、股関節が硬いのも原因だと思うけど、性格上、ジッとしてられないのでは(笑)。
「あと3秒、そのポーズをキープしてくれればいいのに!」
って思ってても、すぐ次の動きに入っちゃうから、長年不満だった(笑)。
スパイラルの姿勢を保ったまま後ろにスーッと伸びていくフレーズも、ジェフはいとも簡単にやってみせるのに、大輔さんは後ろ足がグラついて苦労している。
でも、そこをクリアしないと新しい境地にいけない!
ってことで、この年齢から不得意ワザに挑戦する大輔さんに拍手でした
ジェフの教え方っていいな。真摯で、相手の動きを見ながら、微調整していく。膝のことも心配してくれるのよ。泣けるわ。
振付練習に入ってから、大ちゃんは体はしんどそうだけど、目に力が戻ったみたいで、どんどん顔が「締まって」いくのが解りました。
もう、永遠に見ていたいような、「創造の現場」でした。絵でも音楽でも映画でも、「現場」って地味ですからね
でもそこがいいんです
最終日にジェフと大ちゃんで、番組上のプチ対談があって、お互いに、「馴れ合いではないけれど通じ合っている」心地よい距離感が感じられ、またこれジェフの発言がいいんです。
「現役を引退して何も無くなったとき、自分が次に何に情熱を注げるかを、模索するために時間を取るのはいいことだ」。
「大輔のNY生活は良い選択だ」~と肯定してくれるジェフ。
お互いにトップ選手としてしのぎを削っていたから、わかる部分も多いよね。。。
私、ジェフは大学で研究生活とかするのかな…って思ってたから、振付師をやるとは意外でしたね。でも、国際ジャッジ資格も取得してるし、これからもフィギュア界に貢献していくんだろうなあ。
良き同輩(年齢上は、ジェフはアニキだな)と再びスケートをやることで、なんか大輔さんは目に光が戻り、番組最初の頃のボンヤリした様子とは、別人のよう。こちらまで嬉しくなります。
やっぱり、スケートに取り組む大ちゃんは、特別にカッコイイんです
このあと、「舞台のダンス」の仕事に取り組む番組も同チャンネルで録画。
大ちゃんが、正式引退後にどうやって自分を回復させていくのか、時系列に沿って取材してくれてるので、まあなんとも贅沢です。
TBS、一度はフィギュアから完全撤退したのに、どーした(!?)
「ロセンゼルス・ダンス特訓密着編」の感想は、また後に★