私は、日本スケート連盟会長兼JOC理事橋本聖子氏の、解任要求オンライン署名に、署名しました。
オンライン署名の入り口となる、発起人の方のブログは→こちら
決め手となったのは、発起人の方の動機と自分の意見で、重なる部分が多いから。
そして「change.org」というネット署名運動に関心を持ったから。
change.orgはfacebookやtwitterと同じく、世界中で使われている「いち市民でも声を上げることが出来る」システムだということ。
日本代表のハリス鈴木さんのインタビューを読み理解しました→こちらから
今、change.orgで「ペットショップでの犬猫販売を禁止し、飼いたい人は殺処分される保健所など公機関から譲り受けるシステムを作って欲しい」主旨の運動をやっていて、国に要望するとのこと。なるほどこういう風に使うのかと。
こういうことを書くと、すぐに「サヨク・ウヨク」とか言いだす人がいます。
私はどっち寄りでもない。「良くない」と思ったら「良くない」と言い、「良いから賛同しよう」と思ったらそうする。
署名運動は、私は普段余り積極的ではありません。友達からチェーンメールで回ってきたものは、一度、御破算ににして、興味があれば自分で調べて、その上で決める。回ってきてすぐには署名しない。
大抵、自分で手紙を書くかメールを送るかなので、「束になってかかる」ことに慣れてないのかもしれません。
今回は、ツィッターで「署名活動がある」というつぶやき見て、そこからたどって発起人の方のブログに行き着きました。
「解任要求」というのは、一人の人の職を奪うことでもあるから、とても重く考えています。
でも、文春の記事が本当だとしたら、橋本さんは記者会見をして、きちんとけじめをつけるべきだと思う。
早くお体を回復させて退院して、きっぱりとした態度=誠意を見せて欲しいです。
Fax一枚で「反省してます」では、スケートファンとして納得できない。
今後の試合で「開会挨拶・表彰式」などにを橋本さんが出てきても、私は拍手できない。ブーイングしてしまう。
そして、署名の文章内にも書かれていますが、「内部調査をして(出来れば第三者による調査が望ましい)厳正なる処分を」というのは、スケート連盟自体に問うてます。
なぜ匿名で内部告発が出たのか。周りの雰囲気はどうだったのか。今、果たして連盟は協議中なのか、知らんぷりで通すつもりなのか。
何もわからないまま、シーズンが始まり試合が進んでいくのだけは、やめて欲しい。
個人個人の抗議もいいけれど、数をまとめて訴えるということは、組織の固いトビラをノックする、良いチャンスととらえます。
友達に「あんな週刊誌ゴシップを本気で受け取るなんてどうかしてる」とか言われます。
つぶやきやブログを見ていても、「橋本さんが辞めても、リークした側の人間が新会長の座に着いたらもっと困る」「文春と反・橋本側のしかけたワナなので、ファンはウカウカ乗せられちゃダメ」「そんなに大騒ぎすることか」「反発しても無駄」…いろんな意見があるもんだな、と思います。
いろんな意見があることの方が、「健全」ではないでしょか。
今回、高橋選手側が「パワハラとは思っていない」と発言したこともあり、橋本さんへの「総バッシング」は発生してない。
批判する人、擁護する人、双方がいるので、バランスが取れていると見ます。
世の中のすべてが「確信犯だから叩いて良し」とすると、この間の理研の笹井氏のようなことになりかねません。
WEBの記事の中では、「反・橋本派の陰謀か」とか「橋本会長と高橋選手に癒着があったのでは」と書いてるものがあります。それは、「~か?」の「推測・憶測記事」。
長年、フィギュアとスピードスケートの両方を取材して、試合も見てルールにも熟知して記事を書いてる人は、一人もいません。
他のWEB記事・スポーツ新聞から拝借してきたものか、2ちゃんねるの「噂」から拾ってきたものに、少しアレンジを加えてもっともらしい記事にしている。
(少しそれますが)
フィギュアは「ジャッジ主観の採点競技」なので、「〇〇は贔屓されてる」「ウラで権力が働いているのでは」とかいう噂が、しょっ中起こります。年柄年中です。私も「なんであの選手はあんな点かなー」と、よく思います。
ルールも採点基準もコロコロと変わり、その複雑さはもはや生命保険の約款並み。
もし「選手と権力者に癒着がある」と本気で憤りを感じるのなら、その人は連盟に抗議して、説明を求めたらいいでしょう。
マスコミはちゃんと取材もしないで、2ちゃんねるから拾ってくるもんだなーと、結構あきれてます。ホントに、自前で取材した記事なんて、ひとっつも無い。
テレビのワイドショー系は、スポーツ新聞を並べて「○○にはこういう記事が」「ネット上ではこう炎上しています」と司会者が話題を振って、コメンテーターがご意見しますが、彼らとて深くお題について研究しているわけではないので、「空気を読んだ」言葉しか発しません。
業界での自分の立場というものがあるから、迂闊なことは言えない。
なので、TVコメンテーター、スポーツ新聞の記事、WEB記事…どれも、「ただ面白がっているだけ」。「鮮度が落ちた」と思ったら沈黙するでしょう。
週刊文春の記事はどうか。
「かわいそう高橋大輔くん」「彼は被害者」…同情口調ではありますが、それは決して高橋選手の人権を擁護・サポートするものではありません。
浦部孝法氏という方のブログ「法廷日記」8/23日付記事に書かれてありますが、「被害者の写真はボカされることなく実名で報じられている。メディアは自粛せねばならなかった」。なるほどと思いました。
こうなると文春側にも、「高橋選手の人権を守る」姿勢は無い、ということがわかります。
「ただ面白がっているだけ」成分もかなり入っているでしょう。
「モザイクがかかってない。おかしい!」と、感じていなかった自分にも「迂闊」を感じました。「かわいそう」と強く思うだけで、この浦部氏ブログを読むまで、被害者の人権に関して全く気づいていなかった。鈍感でした。
リークした内部の人も、「選手の人権・尊厳を守る」ために「橋本氏を批判する」告発をしているかのようですが、結果的には、「橋本氏を叩くために選手を犠牲にしている」ことに他ならない。
告発者が、私のように「迂闊」だったのか、選手を犠牲にしてまで訴えたいものがあったのか。
それがわかりません。明らかになって欲しいです。
「週刊誌が悪い」と言う人もいますが、私は「全て悪い」とは思わない。
「権威」の圧迫に対して「No」を言うのが、週刊誌の役目でもあるから。
世の中が何かの思想信条に「一極集中」することに、警告を発する役目もあると思います。
週刊誌も粛正される日本になったら、そのことの方が恐ろしいではないですか。
この間、サッカーのサポーターが人種差別的表現のバナーを掲げたとして、すぐに制裁措置が取られましたよね。
先日、大阪でのシンポジウムで、OBの人達がそのことに触れていたようです→こちら
↓私はこの記事の、特にこの部分に感銘を受けました。
★★★
このシンポジウムの中で村井チェアマンは、人種差別行為をスタジアムから撲滅するにあたって、サポーターが引き起こした事件をクラブが罰し、そのクラブをJリーグが処分するという「負のスパイラル」は悪循環を生むだけと指摘。
むしろサポーターや選手とともに差別撲滅のための活動を、ホームタウンで協同で取り組むなどの積極策を打ち出すことが良いと述べた。
Jリーグは昨年度、年間で4000回のホームタウン活動を行っており、様々な地域貢献をしている。そこでクラブや選手やサポーターとともに、サッカーを通じた差別啓発活動をしたり、むしろサッカーを通じて日本全体にメッセージを発信することがよいとのアイディアだ。
★★★
「パワハラ・セクハラはあってはならない。許さない」
それをスケート界から、世界に発信できたら、どれほどいいでしょうか。
サッカーが羨ましいです。
こんなシンポジウムが開かれて、パネリストの発言内容がニュースになる。
「フィギュア界はもっとこうなるべき」という公開ディスカッションなんて、今の今まで一度も開かれたことはない。
競技人口が少ないことも、一因かな。
サッカーや野球に比べたら、恐ろしく選手数は少ないので、役員の粒がそろわず組織がなかなか成熟していかないのかもしれません。
いずれにしても、マスコミのほとんどは今回の事件を「ただ面白がってるだけ」だということが解ります。
「これは人権問題だから見過ごしてはいけない」という記事は、なかなか上がってこない。
おかしい、と思う人は、もっと声を上げて欲しいです。
「声が上がる」ことが、世の中の空気を作り出すのだから。
「スケート界が良くなって欲しい」と願っているのは、スケートファン・一般の人です。
「良くなって欲しい」と思う人が、その組織に「良くなってくれ」と言う。
それは至極まっとうなことではないでしょうか★
オンライン署名の入り口となる、発起人の方のブログは→こちら
決め手となったのは、発起人の方の動機と自分の意見で、重なる部分が多いから。
そして「change.org」というネット署名運動に関心を持ったから。
change.orgはfacebookやtwitterと同じく、世界中で使われている「いち市民でも声を上げることが出来る」システムだということ。
日本代表のハリス鈴木さんのインタビューを読み理解しました→こちらから
今、change.orgで「ペットショップでの犬猫販売を禁止し、飼いたい人は殺処分される保健所など公機関から譲り受けるシステムを作って欲しい」主旨の運動をやっていて、国に要望するとのこと。なるほどこういう風に使うのかと。
こういうことを書くと、すぐに「サヨク・ウヨク」とか言いだす人がいます。
私はどっち寄りでもない。「良くない」と思ったら「良くない」と言い、「良いから賛同しよう」と思ったらそうする。
署名運動は、私は普段余り積極的ではありません。友達からチェーンメールで回ってきたものは、一度、御破算ににして、興味があれば自分で調べて、その上で決める。回ってきてすぐには署名しない。
大抵、自分で手紙を書くかメールを送るかなので、「束になってかかる」ことに慣れてないのかもしれません。
今回は、ツィッターで「署名活動がある」というつぶやき見て、そこからたどって発起人の方のブログに行き着きました。
「解任要求」というのは、一人の人の職を奪うことでもあるから、とても重く考えています。
でも、文春の記事が本当だとしたら、橋本さんは記者会見をして、きちんとけじめをつけるべきだと思う。
早くお体を回復させて退院して、きっぱりとした態度=誠意を見せて欲しいです。
Fax一枚で「反省してます」では、スケートファンとして納得できない。
今後の試合で「開会挨拶・表彰式」などにを橋本さんが出てきても、私は拍手できない。ブーイングしてしまう。
そして、署名の文章内にも書かれていますが、「内部調査をして(出来れば第三者による調査が望ましい)厳正なる処分を」というのは、スケート連盟自体に問うてます。
なぜ匿名で内部告発が出たのか。周りの雰囲気はどうだったのか。今、果たして連盟は協議中なのか、知らんぷりで通すつもりなのか。
何もわからないまま、シーズンが始まり試合が進んでいくのだけは、やめて欲しい。
個人個人の抗議もいいけれど、数をまとめて訴えるということは、組織の固いトビラをノックする、良いチャンスととらえます。
友達に「あんな週刊誌ゴシップを本気で受け取るなんてどうかしてる」とか言われます。
つぶやきやブログを見ていても、「橋本さんが辞めても、リークした側の人間が新会長の座に着いたらもっと困る」「文春と反・橋本側のしかけたワナなので、ファンはウカウカ乗せられちゃダメ」「そんなに大騒ぎすることか」「反発しても無駄」…いろんな意見があるもんだな、と思います。
いろんな意見があることの方が、「健全」ではないでしょか。
今回、高橋選手側が「パワハラとは思っていない」と発言したこともあり、橋本さんへの「総バッシング」は発生してない。
批判する人、擁護する人、双方がいるので、バランスが取れていると見ます。
世の中のすべてが「確信犯だから叩いて良し」とすると、この間の理研の笹井氏のようなことになりかねません。
WEBの記事の中では、「反・橋本派の陰謀か」とか「橋本会長と高橋選手に癒着があったのでは」と書いてるものがあります。それは、「~か?」の「推測・憶測記事」。
長年、フィギュアとスピードスケートの両方を取材して、試合も見てルールにも熟知して記事を書いてる人は、一人もいません。
他のWEB記事・スポーツ新聞から拝借してきたものか、2ちゃんねるの「噂」から拾ってきたものに、少しアレンジを加えてもっともらしい記事にしている。
(少しそれますが)
フィギュアは「ジャッジ主観の採点競技」なので、「〇〇は贔屓されてる」「ウラで権力が働いているのでは」とかいう噂が、しょっ中起こります。年柄年中です。私も「なんであの選手はあんな点かなー」と、よく思います。
ルールも採点基準もコロコロと変わり、その複雑さはもはや生命保険の約款並み。
もし「選手と権力者に癒着がある」と本気で憤りを感じるのなら、その人は連盟に抗議して、説明を求めたらいいでしょう。
マスコミはちゃんと取材もしないで、2ちゃんねるから拾ってくるもんだなーと、結構あきれてます。ホントに、自前で取材した記事なんて、ひとっつも無い。
テレビのワイドショー系は、スポーツ新聞を並べて「○○にはこういう記事が」「ネット上ではこう炎上しています」と司会者が話題を振って、コメンテーターがご意見しますが、彼らとて深くお題について研究しているわけではないので、「空気を読んだ」言葉しか発しません。
業界での自分の立場というものがあるから、迂闊なことは言えない。
なので、TVコメンテーター、スポーツ新聞の記事、WEB記事…どれも、「ただ面白がっているだけ」。「鮮度が落ちた」と思ったら沈黙するでしょう。
週刊文春の記事はどうか。
「かわいそう高橋大輔くん」「彼は被害者」…同情口調ではありますが、それは決して高橋選手の人権を擁護・サポートするものではありません。
浦部孝法氏という方のブログ「法廷日記」8/23日付記事に書かれてありますが、「被害者の写真はボカされることなく実名で報じられている。メディアは自粛せねばならなかった」。なるほどと思いました。
こうなると文春側にも、「高橋選手の人権を守る」姿勢は無い、ということがわかります。
「ただ面白がっているだけ」成分もかなり入っているでしょう。
「モザイクがかかってない。おかしい!」と、感じていなかった自分にも「迂闊」を感じました。「かわいそう」と強く思うだけで、この浦部氏ブログを読むまで、被害者の人権に関して全く気づいていなかった。鈍感でした。
リークした内部の人も、「選手の人権・尊厳を守る」ために「橋本氏を批判する」告発をしているかのようですが、結果的には、「橋本氏を叩くために選手を犠牲にしている」ことに他ならない。
告発者が、私のように「迂闊」だったのか、選手を犠牲にしてまで訴えたいものがあったのか。
それがわかりません。明らかになって欲しいです。
「週刊誌が悪い」と言う人もいますが、私は「全て悪い」とは思わない。
「権威」の圧迫に対して「No」を言うのが、週刊誌の役目でもあるから。
世の中が何かの思想信条に「一極集中」することに、警告を発する役目もあると思います。
週刊誌も粛正される日本になったら、そのことの方が恐ろしいではないですか。
この間、サッカーのサポーターが人種差別的表現のバナーを掲げたとして、すぐに制裁措置が取られましたよね。
先日、大阪でのシンポジウムで、OBの人達がそのことに触れていたようです→こちら
↓私はこの記事の、特にこの部分に感銘を受けました。
★★★
このシンポジウムの中で村井チェアマンは、人種差別行為をスタジアムから撲滅するにあたって、サポーターが引き起こした事件をクラブが罰し、そのクラブをJリーグが処分するという「負のスパイラル」は悪循環を生むだけと指摘。
むしろサポーターや選手とともに差別撲滅のための活動を、ホームタウンで協同で取り組むなどの積極策を打ち出すことが良いと述べた。
Jリーグは昨年度、年間で4000回のホームタウン活動を行っており、様々な地域貢献をしている。そこでクラブや選手やサポーターとともに、サッカーを通じた差別啓発活動をしたり、むしろサッカーを通じて日本全体にメッセージを発信することがよいとのアイディアだ。
★★★
「パワハラ・セクハラはあってはならない。許さない」
それをスケート界から、世界に発信できたら、どれほどいいでしょうか。
サッカーが羨ましいです。
こんなシンポジウムが開かれて、パネリストの発言内容がニュースになる。
「フィギュア界はもっとこうなるべき」という公開ディスカッションなんて、今の今まで一度も開かれたことはない。
競技人口が少ないことも、一因かな。
サッカーや野球に比べたら、恐ろしく選手数は少ないので、役員の粒がそろわず組織がなかなか成熟していかないのかもしれません。
いずれにしても、マスコミのほとんどは今回の事件を「ただ面白がってるだけ」だということが解ります。
「これは人権問題だから見過ごしてはいけない」という記事は、なかなか上がってこない。
おかしい、と思う人は、もっと声を上げて欲しいです。
「声が上がる」ことが、世の中の空気を作り出すのだから。
「スケート界が良くなって欲しい」と願っているのは、スケートファン・一般の人です。
「良くなって欲しい」と思う人が、その組織に「良くなってくれ」と言う。
それは至極まっとうなことではないでしょうか★