さて、フレンズ2011も佳境。ヤマ子さんと大輔の「ノミの夫婦」でボルテージ上がりまくった会場を、これまた「かっさらって」しまう頼もしい弟。
日本男子・ソチ五輪の輝く星、高校生の羽生君は、昼はFSの短縮版「ロミオ&ジュリエット」。夜は今季のSPでした。ショーのOPENINGでは3Aの連続なんてやっちゃって、もー。ジャンプ跳びまくり!いけいけどんどん!とはこのことか。
SPでは、あっさり4-3、すかさず3A、堅実に3Lz、とエレメンツ完璧で、今すぐ試合できそう(笑)。全日本でこれならSP首位かもしれん。
震災でのショックは、見せない様にしているのか逆に負けん気が出るのか。本当に凄い弟が出てきました。この強さはプルシェンコを彷彿とさせます。大ちゃんのスケートみたいなリリシズムはありませんが、スポーツとしてのフィギュアなら、彼は世界一にもなれることでしょう。
ヤマ子さんの名演と羽生君のインパクトが強すぎて、第二部はこれ以降余り覚えてないのですが(おいおい)、パン&トンの美しい「愛の夢」も光りました。やっぱり世界チャンピオンの風格と、ついに婚約した(!)二人の、完結した世界が泣かせるよ~。もう、一部の隙も無い「愛の夢」で、結婚披露宴かい(笑)。
私、大ちゃんにはいつもお友達と一緒に花を贈るんですが、今回はご祝儀で、二人にも小さなブーケを贈りました。私のイメージでは、女性のチン・パンは気品あるピンク、男性のジャン・トンは淡い紫なんです。いやはや、私もラブ注入されてしまった。「ごちそうさま」。
こづくん、昼と夜で演目を変えてましたが、やっぱり今季のSPは注目して見てました。私が見た時は、冒頭のクワドを決めたー!?
ジャズなのですが、もう少しあの「ピンクマンボ」ぐらいのハジケ感が欲しいです。彼は、他人様のプロならめっちゃノビノビしてるのに、自分のプロでは「きっちり真面目君」になってしまうのが、可愛いというか面白い(笑)。
調整も順調なようでした。今季はもう、目指すは世界金メダルしかないワケですが、FSのプロがどういうテイストになってるのか、演技力、そこが鍵かなー。
安藤美姫ちゃん、世界女王にふさわしい、貫禄のある滑りでした。昼は「千の風になって」英語版、夜は話題の「ブラック・スワン」でした。どちらも全くムードが異なるのですが、良く演じ分けていました。
でももう、試合モードではない?みたい。美姫ちゃんはこのまましばらくアイスショーで、演技そのものを楽しむ方向にいくのかな、そんな風に見えました。世界選手権は果たしてー。
バンクーバー五輪チャンピオン、エバン・ライサチェクは、第二部では「ロクサーヌのタンゴ」でした。はい、あのダミ声のボーカル入りの。
どうも、大ちゃんのロクサーヌとイメージが被るので、冷静に堪能するのが困難だ(笑)。相変わらずカンペキなエレメンツ。体型もテンションも五輪の頃と変わってない。
エバンは今季、試合に復帰してきますね。猛トレーニング中にも関わらず、フレンズ参加を決めてくれたそうです。何か彼の「きっちりした」スケートは、こういう真面目な性格を反映してますよな。でも、ロクサーヌならも少し脱ぐとか(笑)、セクスィ~部長系でいいと思うわ(^^;)。
しーちゃんこと荒川さんは初めて見たプロで、ケルティック・ウーマンの「アイ・アム・ザ・ヴォイス」という曲でした。
リンク中央に、スモークもくもく。その中から現れた神々しいディーバ、しーちゃん。
ちょっとオリエンタルも入っているような、不思議な衣装や振付・ムードで、今までで見た中でも一番激しい感情が入っているかのようでした。この世のものであってこの世のものでない。何かとらえきれない、不思議な存在。
ケルテッィク・ウーマンのあの天上人のような摩訶不思議な、でも清らかな歌声と、しーちゃんの凛とした硬質の演技って、とても合ってる。「静かに燃える女性」そのもの。私が今回の公演で最も気にいったプロのひとつでした。
最後は、北アリーナ最前列のお客さんの目の前で、もう、しーちゃんが客席に立ってるかのごとく大接近して(!)、ジャン!と終わるのですよ。これも凄い迫力です。またまた大喝采。
フィナーレは、シェイリーンの振付?曲名忘れましたが、皆さんまたノリノリで踊る踊る。羽生君は最終公演で、4回転を失敗してうぎゃ~~~と悔しそう。チャレンジ!転倒また再チャレンジ!で、見事成功させました。今回、フレンズに初参加とは思えない(!)素晴らしい心臓です。臆するところがまーったく無いのです。
大ちゃんは、やはり踊る踊る曲は「ウキウキ」してるのが遠目でもわかるので(笑)、楽しさがバクハツしてるかのようでした。昨季のモヤモヤからは脱出出来たように見えました。
そらそうですね。五輪メダルと世界一の座なんて、一生のうちでもそう無い大きな勲章ですから。それを達成したら、その後は反動でフワーッとしてしまうのも。
これでもし、ず~っとテンションが五輪以降も変わらなかったら、どこかで無理をしてるということですから、「ひとコマ休む」シーズンでちょうど良かったのでしょう。休んで力を蓄える、ベテランさんはみんなそうやって、自然と自分の中でバランスを取ってるのではなかろうか。
最後の最後で、「団体様マンボ」のアンコールがあり、みんなずっこけながらハチャメチャ。カオスカオス。ストレートラインでは、シェイリーンは北で大ちゃんに抱きついていました。私、目の前で見てしもた(笑)。「マンボ」があってよかったなあ。幸せ過ぎー。
そしてしーちゃんは、いつものようにクールに、マイク持ったままイナバウアー。すかさず3回転。またマイクを持って「ありがとうございましたー!^^」凄いねー。どうです。女王の体力に毎年脱帽して帰る私なのでした(笑)。
ああ、今年も夢のような「お楽しみ」が終わってしまった。しーちゃん、ありがとう。このような素晴らしいショーを開催してくれて、至福でございます。
そして今年も、お仲間と一杯会えて、充実の遠征だったなあ★