上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

欧州選手権@トリノ

2005-01-31 | 04-05 コンペとショー
・・・も終わりましたね。私が仕事にカマけてる間に全てが終了(笑)。
なんか「プレ五輪」的よね。トリノのリンクなんて。
コストナーに頑張ってほしかったのに・・・(てんてんてん)。
スルちゃんは6回優勝ですか。
これはカタリナ・ビットと並ぶ大記録では?(ビットは6“連覇”でしたね)でも、女子の詳細を見てるとどうもジャンプボロボロだったような?

男子は~。TV放映までは点数詳細で判断いたします(「ここ、ステップアウトかな?」とか想像するのが好きです・笑)。
あージュベ、惜しかったねえ。僅差だわ。でもジャンプはまあまあ…かな。
段々、第2マーク(ついこう言ってしまう・PCS)がジュベールも上がってきましたね。スケアメの頃「えらい低いなあ?」って謎だったの。いい傾向。これは世界選手権でどうする?どうなる?ジョニーファンは、今、心中穏やかでないよ、きっと(笑)。

プルさんはワシントンの時から思ってたけど、ジャンプランディングが(というか空中の軸がすでに)ヘンだと思うのですね、ところどころ。無理やり跳んで降りてるように見えるの。
やはり膝の怪我の影響かな…となると気の毒ですが。今年、手術をしておくべきではなかったかな…でもイロイロ事情もあるからねえ。しかし、プルさんは「勝つ!」事に対しての気迫がやはりスゴイように思えますわ。それはやはり「ヤグ&プル時代」に培われた超人的ガッツと言えるのではなかろうか。

ランビエールがフリーで調子上がらず。残念です。ホントに近年「スピンだけのヒト」から脱して素晴しいのにな~。でも、手術したんですよね。今季は。その後の日数が少なくて、今回のヨロ選出ないつもりだったんですね(記事の談話より)。それを考慮すると頑張ったのかな。
あと、グリアツェフが初めて本番で4回転成功!でもあとのジャンプは出入りが激しいな~。師匠の4回転伝授は効いているように思えますが?

kasumiさん、そうですよ。日本のサイトでなかなか熱く盛り上がらんリンデマン(笑)。でも去年の欧州で私は初めて「マジマジ」真剣に見たのですよ。「ひゃ~面白いキャラ!」…ごめん、リンデマン。でも「もんちっち」なんだもん(笑)。
いやでも昨年の杉田さんの解説で「この人はねえ~天才とかじゃないけど、超努力家でとにかくよっく練習するんですよ」と聞いて「はあはあ。なるほど」と見る目が変わりましたわ。ジャンプの切れ味がストイコみたい。優美に踊るタイプでないから、ジョニーとは対極にありますよね。でもこーゆー人、「底力」ありそうですよ?

ヨーロッパ選手権は世界選手権よりも歴史が古いんですねえ。
…その割にお客さん少ないように思うのよね。
ヤグディンが五輪直前に出てた時に(2002年)初めてちゃんとヨロ選見たんですが、SPなんてもう寂しい寂しい~。四大陸と違ってオールスターほぼ総出なのに。観客席に寒い風が吹きそう…。チケットが高いの?
でも欧州のいろんなお国柄が楽しめて、めっちゃ好き。
「あの国からこんな選手が」ってところが。
リンデマンの台頭で陰が薄くなってしまいましたが(つうか引退なさってないですよね…)ドイツのウラシェンコなんか、いかにもヨーロッパ的だなあ。あとブルガリアのディネフとか、ね。
ウラシェンコ選手の(確か)去年のフリーの衣装。全体が薄めのブルーで、胸からお腹にかけて「メルヘンなお家」の刺繍がデカデカと…。「青いお空に赤い屋根、緑の樹木に囲まれて」…って、欧州の牧歌的生活を表現しているのだろうか。すごいデザインだ。少なくともアメリカでは有り得ない衣装だ(笑)。
…ヨロ選、そんなとこも好き。
コメント (2)
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OVERCOME

2005-01-26 | ヤグディンは永遠
アレクセイ・ヤグディンの自伝「OVERCOME」日本語版が、今日届きました。
いや。これ。すごいですよ。この中身の充実度!
2002年に「出るよ」て言ってから随分時間が…でも、その間に怪我・手術・引退・コーチ・プロ活動、と人生激変で。
ソルトレイク五輪、長野の世界選手権で「ゴール」ではなかったのよね。その後も物語は続くのであった・・・ってところが、スケーターなんだなあ。感慨深いものがあります。
写真が多いです。オフショットの占める割合が多くて新鮮な印象。
オフのヤグは「普通のあんちゃん」って感じで可愛い(笑)。
ママとおばあちゃんの写真がありますが、ママに横顔なんかそっくり。ママ、別嬪さんです。
文章は・・・まだパラパラ読みですが、さすがにロシアスケート連盟を語るくだりなんかは、興味深いものがあります。WFSでも「今のロシアのシステムは駄目だ」って語ってましたが。あんな事言っちゃっていいのかなあ~公の雑誌だよ(笑)。まあ、余程腹に据えかねる日々だったんでしょうね。でも割と「淡々と」正直に思ったままをサラリと語ってるところが、いかにもヤグディンらしいです。
…それにしても、「プルシェンコ以外の選手は眼中にあらず!」って感じを受けました。そうか、そうだったのか(笑)。
少しずつしっかり読んで、また感想を書いていきたいです。
(ジョニーも自伝出たらいーのにな…世界チャンピオンになったら夢ではないかも、ね?)
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クランストンは画家さんでした

2005-01-25 | フィギュア昔話
ジョニーの演技批評記事に「J・カリーとトーラー・クランストンを思い起こさせる」という記述があったので、こうして昔の方の話をしてるわけですが。

実際、私がこの人を見たのは確か日本で開催されていた?世界プロフィギュア選手権でした。
なぜ、そんなもんが民放で放映されていたのか?多分、五十嵐さんが引退して翌年、世界プロで優勝したからではないだろか。俄然、注目が集まったのでは?(日本開催か否かは自信無し)
当時の「世界プロ」は今みたいにプロ・アマオープンでなく、正式引退した選手のみしかエントリー出来ませんでした。だからアマ選手は寿命が短かったのかも。ショーも確か出られなかった筈だから、お金を稼ぐ機会がなかなか無いですよね。

この時、各種目6人くらいが出てて、米国のデビッド・サンティー(今のN・ヤングみたいなヒト)、西ドイツのノルベルト・シュラム(今のサンデューみたいなヒト)とか、とにかく「キテレツな人」オンパレード。
その中でも、トーラー・クランストンはとにかく「柔軟性」スゴかった!

N杯でカナダのショーン・ソーヤーって若い男の子いましたよね。
両足が180度開脚する人。あんな感じです。
えんえん、とにかく深海のタコみたいに柔らかい(笑)。
コーエンがよく片足と顔を天に向けて上げて、両手でバランスを取ってツイーと滑るやつ。スパイラルの一種というのか?アレをもっとゆっくり足を上げていって、軸足とフリーレッグが一直線180度になるんです。
あれは難しい…今なら「レベル3」ですか(笑)。だって今から10数年以上も前ですよ。男の人でそんな動きをやる人って初めて見たわ。
全編そんな調子で、クネクネと、またツィーと、流れるように滑っていく。
もうエエお年のようで、お腹もドーンと張ってて小柄でずんぐりしてました。
そして胸の開いた衣装から胸毛がすごい(笑)。
でも、3回転ルッツまでキチンと跳んで、技術的にも芸術的にも素晴しかった(確かその年は世界プロ優勝なさったような)。

解説者が「彼は著名な画家でもあるんですよ」って言ってたので、長年
「はあ~あ。トーラーの絵ってどんなんだろ?やっぱカンディンスキーばりの抽象かな」
と妄想してました。
で、この度、彼のサイトから辿ってやっとその絵の数々を拝見。
ひえ~。やっぱスケートそのまんま(笑)。
キッチュというか、濃いというか、宇宙人というか、あまり飾りたくないというか…(笑)。

95年のチェン・ルーの「ラスト・エンペラー」の振付は有名ですよね。静香ちゃんの「赤いけし」もトーラー振付でないかな?でも、さすがに競技用の振付は味付けがやや薄い(笑)。
衣装デザインも振付もショー企画も、なんでもやっちゃう。
カナダ選手権6連覇を達成し、ジョン・カリーが金メダルだった76年五輪は、銅メダル。
ジャンプも高くて、エッジワークというのですか?「うまいなあ」ってシロウトの私が見ても魔法のようでした。音楽も凝っていた~。音符のひとつひとつを丁寧に掴んで滑っていました。まあ、現役当時の演技を見てないのでナンですが。

今、私はクリムキンの演技を見ていたら、トーラーを思い出します。やることの一つ一つが「他人と同じ事はしないのじゃ」て心意気が(笑)。
最近、そんな選手が減りました。4回転時代になってからかな~。
なんだろ。スケートって「あんなこともこんなことも」出来るんだ!って、そう思わせて欲しいんだけど、点数取りにギュウギュウになっちゃって、つまらなくなるのは無念です。

…もっとも、新採点法になってちょっと「揺り戻し」というのか、「ジャンプ以外で魅せる」流れが、ここに来てようやく到来かも。
バトル君がWFSで「ジャンプ以外の要素で僕は他の選手をプッシュしてる」と言ってましたね。あれ、なかなか的を得てると思う。だって皆、スピンやステップがもう「並」では駄目だ、って気付き始めてるものね。それはこの競技の発展にはイイ事だと思います。そして何より見る側も楽しい(ショーになってしまって、「競技」としてはいかん、という意見もありますが)。

ジョニーも衣装デザインや振付が好きみたいだし、なんだかトーラーと感性のベースが似ているような気がするのよね。
案外「クランストンの再来」になるかも…(ちょっとやだ)。
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モロモロとクランストン

2005-01-24 | フィギュア昔話
会合パーティは最高に盛り上がったけど、わたしは思いきり風邪でダウン。今日から復活。ああしんど。
その間にカナダ国内選手権はバトル君が優勝したみたいだし。ジェフ!おめでとう!サンデュー…どうも「いつものヘタレ節」だったのかな~(深く詮索しないでおこ…;)
でも去年、ジェフがワールド代表から漏れて、奈落の底に突き落とされた私としては嬉しいですよ。今年のフリーPGはちょっと「前衛」過ぎてアレだけど(衣装もヒョエ~・笑)。
バトル君、大好き。ジョニーとタメをはる芸術性というか「北米的なめらか滑り」よね。この人はいろんなタイプの曲を滑りこなせるのが強み。振付家もついリキ入って「あれもやってこれもやって」って、踊らせてしまうんでしょうね。

ジョニーは全米五輪組織委員会(?)で「Sportsman(woman) of the year」ちゅうのにノミネートされたみたい。過去に五輪金メダルのサラちゃんも受賞したアレですね(確か)。う~ん?それは…トリノ五輪で金メダル取れたら受賞も「まっとう」な気がするが。まあ今までが今までだっただけに(暗黒時代のこと)、ノミネートだけでも嬉しい事です。
そして四大陸は結局、エヴァン、サボイ、デルモア君の名前が。
エヴァンは「シニア売り出し中!」っていう意味も込められてるのだろうか。彼は去年銅メダルでしたよね。大ちゃん、これはまた大変だ~(汗)。ジョニーが出ないのはちょっと残念(かなり)。
韓国…近いもんね。にしても、ワイス兄さんの今シーズンはこれで終わってしまったのだろうか…それはそれで寂しい。

残念だけど、大会があると移動やら何やらで時間食うし…ジョニーにとってこれが「吉」と出てくれるといいなあ。本人はどう思ってるのかな(そろそろjournal《御託宣》出そう?←皆、待ち構えてるはずだ^^;)
「四回転の練習をツメていく事にしたよ。モスクワまで時間たっぷりあるし、期待しててね!」くらいの愛想で言ってほしいが、余り期待しないでおこ(笑)。

トーラー・クランストンの事に前の日記で少し触れましたが、こんな人です。
文中、weirdという太文字が見えますが、この単語は彼の為にあるのよ。きっと(笑)。世界プロのクランストン氏の演技しか見てないんですが、一度見たら忘れられない。強烈。濃い。ジョニーはこの人に比べたら薄い薄い。可愛い。清らか(ひいき目だ・笑)。
やはり、モーリス・ベジャールのバレエを受け入れられないアメリカ…審美眼が育つまでに時間がかかるのか。「weird」てジョークを最初に書いた人、きっと芸術を知らないんだろな。
でもなんだかんだ言って、このトーラー氏、私好きです。その話は後日。
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今日はパーティ&会合~

2005-01-22 | うぐいすよもやま日記
今日は朝もはよから、「おいなりさん」作ったわ(私の住む所ではなんでも「さん」を付ける傾向があります。「粥」→「おかいさん」、「天神祭」→「てんじんさん」)。
夜からグループ展の会合&遅い新年会があるの。持ち寄りパーティだ!うーん。今年はどうなるのか。展覧会も自分の個展がひかえてるし、幹事役はしんどいものがあるわ。しかし「TSUNAMIチャリティ」の展覧会もしたい。つうかしないといけない気分になってくる。
何はともあれ話し合うか。不安と期待が入り混じって…。
私は全然知らなかったけど「TSUNAMI」って英語に無いんですね?世界中の人はあまり「津波」の被害に合ったことがないのかな。
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ジョン・カリーのアイスショー

2005-01-21 | フィギュア昔話
Golden Skateのジョニー記事にあった「ジョン・カリー」という人のお話です。

このお方は英国選手で、1976年インスブルック五輪の金メダリストです。私はその時の演技はサスガに見てません(無理だよ…)。どんな人かというとこんな人です。
なんじゃわからん、とお思いでしょうが、ポーズから察してなんとな~く解ってください(笑)。
男子フィギュアはそれまでどちらかというと、ダイナミックなジャンプが主流だったのに、この人の出現によって初めて「クラシックバレエ的要素」が持ち込まれた、という事で歴史に残る名選手となりました(関連記事はWFSにもあります)。

私は動画サイトで彼の演技を見た事があるのですが(今は削除されてるみたいな?)、確かに確かに…クラシック!美しい!端正で気品にあふれています。
「ジョニー的」と言われればそうかな…エッジがどうのこうの、という事は良く解りませんが、当時としては画期的だったのでしょう。流れるように優美です。
五輪のフリーの点数をあるサイトで見てみたら、技術点・芸術点あわせて、5.8が4つ、あと14個が全て5.9!スゴイ。今のオール満点みたいなもんだったのでしょうね。

私は大昔に、このカリーさんがプロデュースしたアイスショーを、日本のTVで見ました。
海外のショーを日本で放映したのか?いや、観客の反応からして、記憶ではどうも日本で開催されてたのだと思います。昔はアイスショー、結構民放TVでオンエアされてたんですよ。いい時代だったな~(--;)。
これがなんとも芸術的で独創的かつ美しくて、モダンバレエを氷の上でやってるみたいな…「こんなスケートがあるなんて!」衝撃でした。
かつてアルベールビル五輪の開会式で、フィギュアスケートのマスゲーム的なショーがありましたよね。ああいう感じです。まさに「アイス・スペクタル・ショー」です。
ジャンプとか跳ばなくても、ポジションの変わった美しいスピンをえんえんいつまでも回り続けてたり、独創的な動き、ステップ。
1人で踊ったり4人で踊ったり、シングルとペアとダンスをミックスさせたかのようなムーブメント。音楽もクラシックが主でした。
カリーさんご本人は滑っていたのか記憶が無い?引退後だいぶ経っててもう30過ぎてた筈だから、企画だけだったのかも。しかし、「バレエの要素をフィギュアに翻訳する」という意味で、これ程までに素晴しいアイスショーを私は今だかつて見た事がありません。このカリーさんの芸術的センスはやはり、卓越したものがあったのだと思います。
スターズ・オン・アイスなんかはエンターテイメントで楽しいんだけど、「芸術」とはちょっと違うと思う。アメリカではそういうのは難しいのかな。最近、めっきりクラシックのショーが減りましたよね。POPSかR&Bばかり。寂しいな~;

上記のカリーさん記事に「…彼は“銀盤のヌレエフ”と称された」という表現がありますが、これはバレエ界の「帝王」ルドルフ・ヌレエフの事です。
またこの人の話をすると長くなる…ので割愛しますが、彼は旧ソ連から若くして亡命し、欧州・米国で一躍スーパースターとなり名を馳せました。
「風雲児」「世紀のダンサー」だったワケです。
そのヌレエフに例えられてる…という事からして、このカリーさんの演技スタイルが実に画期的だった事が伺えます(まあ、私のシロート推測ですが)。

「ジョン・カリーを彷彿とさせる」=「高度なクラシックバレエ的魅力を備えている」という事だと思うのよね。褒め(まく)られているのよね。
ああジョニー、ここまで出世したのね(笑)。
ってひとり悦に入る私。いーの。見当はずれでも(笑)。

*私の表現力の拙さと記憶の曖昧さのお陰で、カリーさんショーの魅力を充分伝えられず…すみません(泣)。
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…from the depths of his soul. 

2005-01-19 | ジョニー美しきワルツ
全米選手権でまだまだひっぱります(笑)。
ジョニーファンの方からもコメントありがとうございました。
キンモクセイ…の花束、ジョニーに渡してみたいねえ~いい香り。
そう、彼の演技は「かぐわしい」ですよ(ぶっちゃけた話、香水つけてんのかな?何の香りかな)

ジョニー君のファンサイト「Rising Star」に、記事がたくさん出てましたね。
難解英語は余り解らないけどザカザカ見て…(余り気持ちの良くない記事は私は避ける)どこも記事の後半はたいてい4回転話。「クワド、入れろ~入れろ~」の周囲の怨念が聞こえてくる(笑)。
4回転ねえ。入れなくても充分美しいんだけど、やっぱ御本人がチャンピオンになりたい…って思ってるのなら入れなくては、ね。3回転だけだとどうしても得点の限界が。
ジャンプのバリエーションが広がったほうが…4-3-2なり、4-3、3-3-3…面白いと思うんですよね。新採点方になって、他の選手が色々工夫してきてるので、その辺りジョニーも考えてると思うな。(今日、どっかのジョニー記事で「クワドの成功確率目下70%…」って語ってるのを見た?けど、まだちゃんと訳してない。いい加減な事は書いてはいけない…^^;)
今日はGolden Skateという所の記事より。
好きなとこだけ抜粋。

ウィアーのFPは“ゴージャスな”3アクセル+3トゥで幕を開けた(このgorgeousってとこが好き)。
続いて単発の3トゥ(ここで4トゥが入る予定だ?)…計8個の3回転を着地し、技術点は5.8~5.9。だが彼の滑りの真骨頂は、なんといっても「エレガントな表現」そのものにある。
…every movement from the depths of his soul.
全ての動きは彼の魂の奥底から湧き出るものである。
…彼は芸術点で満点の6.0、5.8、5.9を得た。そしてその足さばきやエッジワークは、往年のトーラー・クランストンやジョン・カリーを思い起こさせる。更にそのスピンは世界レベルでも抜きんでている。異なるエッジ、ポジションの変化、個性的な形…
(後半は他と似た記事なので省略)

う~ん。
私は、ジョニーの滑りの魅力を、どう言葉で表現したらいいのか、日夜考えているんですよ(そんなこたあない)。
「バレエ」ではないのよね。
前衛でもないけどクラシックかといえばそうでもない(古くさくない)。
だから、他の人がどんな美しい表現を使うのか興味があるわ。
でも英語ってナカナカ日本語みたいに微妙なニュアンスが無さそうなのよね。「幽玄」とか「清澄」とかさ。まあ、私がもっと英語わかったら、そんな文献も見つけられるんだろな。
でもこの「魂の深みから来る…」ってとこが好きなんですよ。それこそが芸術なのよ。この記事書いてる人は実は軽~く書いてるのかもしれないが(笑)。私にはきゅ~んと来たな。

私のPCの関係で動画を見れてないんで、TVで実際見ないとわかんないけど、(各種記事から推測して)SPはさすがに固くなって、不安と緊張が演技に出てしまったんだと思う。旧採点方だともう、転倒したら終わりですからね…一番怖いのがSP。
フリーは、ジャンプ内容を見てると、最後の3フリップで着氷がイマイチだった為にコンビネーションに出来なかったり、ちょっとミスもあったよう。だから、本人も「僕の最高技術ではなかったが」って言ってるんでしょうね。でも、自分で「魂を込めて滑ることは出来た」って思えてるようですよ。

…彼のFSの終盤、観客は立ち上がった。ウィアーは顔を両手で覆い、スケートの神に向かって拳(こぶし)を突き上げた。

最後のスピンで天を仰いでいる顔の写真見てると、すご~く「感極まってる」感じがして泣けてくる。
「魂が入った」時は、順位や内容はどうあれ、自分で「勝った!」って思う瞬間なんだろな。
そういう演技はいつもいつも出来るワケでないから、あ~ほんとに良かったなあ。
6.0はまあ…やっぱりバーゲン気味(笑)。
でもこれは「全米のお祭り」「最後の6.0」だもんね。
余り点数を云々しても…まあ、ね。それよりも「勝たねばならない」ところで頑張れたって事のほうが余程大きい。それはやっぱり「チャンピオンの素質アリ」って事なのよ。
上の記事で「ジョン・カリーとトーラー・クランストンを彷彿」という表現が出てますが、私的にヒット(笑)。
その話はまた後日。
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阪神大震災10年・・・

2005-01-17 | うぐいすよもやま日記
スマトラ島沖大地震。新潟大地震。カリフォルニア異常気象・・・世界で何かがうごめいてる、ってことはあの10年前から何か真剣に考えるようになりました。地球が怒っているってことかな。
それにしても色々と起こりすぎている。
10年前のあの日の夜、今頃はローソクでラジオ聞いてました。水を汲みに行くのがつらかったな~。でも、全壊した自宅に押し潰されそうになって、九死に一生を得た友人に比べたら、私なんて軽い被害だった。なんか全ての娯楽…映画やCDや芸術やデパートのブランドもん…が「ウソ」に思えて、しばらく神経が麻痺していた。アタマの中は「震災のもたらす虚無感」みたいなもので充満していた。これは実際に被災した人でも、マチマチな価値観なのでなんとも言えない。
「地震を語る」なんてあと数年たたないと、自分の中で整理できない。

被害に合われた方の全てに…祈りを。合掌。
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全米連覇でございました

2005-01-16 | ジョニー美しきワルツ
仕事から帰宅後、パソコン開けるのが恐怖・・・
SPの状況(暗雲に思えた)を見るともしかしてジョニー、2位かなー。
3位かもー(ライサ調子良さげだしー)。心の準備が…。心臓バクバク。
ホンネは優勝して欲しいのよ。でも今季そこまで望むのは無理なのか。

…連覇している!
クワンも堂々9連覇!可愛いキンバリーが表彰台!ベルビン達も連覇だけど、井上怜奈ちゃん&ボルドウィンのペアだけが連覇ならず、で少し残念。
ひゃ~、ジョニー、タイトル防衛って。頑張ったわね…夢みたい。

写真をザザッと見まくって、あー今までで一番いい顔してる。可愛い~。
この新髪型、正解。(ちょっと染めてる?)が、記事は点数詳細とU.S.Figure Skating位しか読んでない。ここはいつも字が細かくて長い。プリントして訳さないと私読めない…ジョニー、生涯で二度と無いくらい(笑)賛美を浴びているわ。ヨイショでも嬉しい。で、嬉しがって勝手流に訳してみました。

ジョニー・ウィアーはFS“Otonal”で五つの6.0をマークした。
文句無しの1位を得ての勝利である。
「本当に嬉しい。今日はいい仕事をしたよ」ウィアーは続ける。
「ディフェンディングチャンピオンとしてここに来る事でとてもナーバスになってた。僕は自分をコントロールしてうまく調整出来るのか不安でたまらなかった」
「バックステージで待つのは本当に嫌で相当のプレッシャーだった。僕は考えたんだ。この日の為にどれだけ厳しい練習を積んできたか…そしてそれを無駄にしたくない。その想いだけが、FSの最後まで僕を突き動かした」
「今日の演技は、僕の最高の出来とはいえないけど、“今日この一日”の為には良かったです。僕の演技、それは誇るべき僕の全て。素晴しい経験をしたと思う」

ウィアーのPGは、最後の3フリップだけが着氷に難があったものの、ジャンプは軽々と舞った。あたかも“ボールルームに踊る最高のダンサー”の如し、だった。
見えない糸が彼を空中に浮かばせている。重力を感じさせない流れるような優雅な滑りは、彼のパフォーマンスの随所に見られた。
3アクセル+3トウのコンビネーション、両方向へのターンを含むサーキュラー・ステップ、あるいはスイスのルシンダ・ルーを彷彿とさせるコンビネーション・スピン。
(中略)
「6.0はグレートだ。そして“cool”」
「芸術的側面から見たら僕は良く演じられたと思う。でも、ジャッジが満点を与えるか否かは彼らの判断に委ねるしかない。これが最後の6点満点方式になるでしょう。だから嬉しい、とても。6.0をもらうのは、パフェの一番上に乗っかってる赤いチェリーをもらうようなものだよ」

昨年、SPの後で棄権したゲーブルは今回、強靭なカムバックを証明した。
彼はSPでトップに立ち、FS「クィーン・シンフォニー」で新たな力強い一面を見せたのだ。惜しむらくは四回転が不完全で(FSの4-3はわずかに両足着氷)二つの3アクセルが乱れた事。
しかし、彼のスケートのつなぎと体の姿勢は著しい進歩を見せている。彼のジャンプの回転は軸がぶれず、氷と空中を一直線に結ぶものだ。彼の集中力は、ジャンプを含む一連の流れをより典雅なものとしているのである。
「いくつか明らかなミスがあった」ゲーブルは語る。
「激動の一週間だったね。でも昨年の事を考えたらワールドチームに復帰出来た事は大きな喜びです。これからホームリンクに戻り、世界選手権に向けハードな練習を積むと思うよ」

このあと、プレッシャーの話、ライサチェクの談話やらが。
「In fact I have bad skin …」って「肌荒れちゃった。やだ」って意味なんでしょうか。あんた、ロシアから帰った時も同じ事でボヤいてたやんかいさ…。

世界選手権には、ジョニー、ティム、ライサチェクの3人がお出ましです。
嬉しいメンバー。ヤンケにも出て欲しかったけど枠が・・・(泣)。
ワイス兄さんの刺青衣装は四大陸で見納めなんだろか。
Newsの下のほうの写真なぜにジョニーもコーチも床(ソファ?)に座ってるの?
でもこの写真、好きですわ。当分眺めて仕事乗り切るぞ、私。
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怒涛の週末・・・

2005-01-15 | ジョニー美しきワルツ
全米選手権というのに、仕事で慌てています。
情けない私・・・泣きますー泣きますーもう!

えーと。
ジョニー、大事なSP(旧採点法では特にね…)、とりあえず2位発進。
今日になってやっと色んな記事を見ましたがな。いいの。もう世間に遅れてて。

うーん。5.3もあれば6.0もある?(ヘン)ジャッジが割れている…という事が演技内容をだいたい物語っている…かな。
僅差で1位取れなかったのはちょっと残念だけど、旧採点法でティムが完璧だったらば、やはり一枚上か。1位の人数がティムと同じ4人でも、エヴァンより下につけてるジャッジがいる・・・という事なのね。
エヴァン君3位!あのロビン・カズンズにソックリなエヴァン君。彼もかねてより大ファンな私ですが(なんて気の多い・笑)、あれだけ早い滑走順で(全体の3番目)第二マーク6.0出してるジャッジはいかがなもんだろか。裏で何かが…おっとと、そんな事言ってはイケナイ。
でも、新採点法に目もアタマも慣れてしまったせいか、この旧採点法がやたら古くさ~く見え、信憑性を疑う私。これを書く前にもう一度リザルト見にいったら、ベルビン達はフリーの芸術点オール6.0!?むむむ!?

まだ映像を見てないし、ここで昔話をしても仕方ないのですが、私が「オール満点」を100%肯定出来る演技って、あの伝説のトービル&ディーンだけですわ。
あれはね…。誰がなんと言っても芸術点満点でしたよ。「究極」でしたよ。「究極」にしか「6.0」は与えられない…。
そう聞いて育った私には近年の「6.0」は、マユツバのモノがた~くさんある。やはりおかしい。ベルビン組も勿論ファンなんですが。そうは言っても、アメリカのジャッジも「もう最後」と思うと満点出したくなるもんでしょうか。それが人情か。なんだか、義理と人情と誰それの思惑(?)とアメリカ国民気質が複雑に絡み合って、オンラインリザルトを見てるだけではなんとも言い難いのでした。

明日も「全米満点バーゲン」は大安売りなのでしょうか…。その中で「新採点法の申し子」のようなジョニーは、果たしてどこまで生き残れるのかな?
頑張れ!四大陸、世選、どんなテを使ってでもいいから(笑)出なはれ!
そこで四回転を試運転しましょう…。それを望むわ。
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米国肥満事情

2005-01-13 | アート・音楽・映画・本・舞台・ドラマ
昨日、昼から外まわり仕事にでたら、雪ががんがん降ってきて寒かった~。
仕事の帰りに前から見たかった映画「スーパーサイズ・ミー」を見てきました。モーガン・スパーロックという監督自身が実験台となって、1日3食、30日間、マクドナルドのメニューのみを食べ続けるとどうなるか・・・というストーリー(監督の恋人がベジタリアンのシェフ、というのも皮肉が効いてます)。
毒とユーモアが満載かな?と、期待してたけど、余りショーゲキはなかった(笑)。医者や専門家へのインタビューで構成されている部分が多いので、TVドキュメントなら良質に思えるけど、映画としてはもう一ひねり欲しいところ。ビーチや街で、コニシキ級にお腹のダブついた人がのしのし歩いてる光景。オモチャやCMで子供を呼び込むマクドナルド社の戦略。だんだん、「マックが切れるとイライラする」…MAC中毒状態になるスパーロック監督の健康は、肝臓がやられて危険値まで来ています。体重は10㎏増えました・・・。と、割と想像してた通りの展開で、前宣伝を全く読まずに見に行ったほうが楽しめたのかな?
この映画が全米で予想外にヒットした、ということはアメリカの肥満と栄養障害の問題が深刻化してる、という表れでしょか。もともと菜食・粗食民族の日本人には、いまひとつインパクトが無い感じ。つーか私自身がマックに行くのって年に2~3回ですがな(笑)。インスタントラーメンに至ってはここ10年食べたことが無い(笑)。だから「身につまされる」感覚が薄いんだろな、きっと…。
それにしても、ファストフードで「健康にいいから」ってサラダをオーダーしてても駄目なのね。あれ、ドレッシングやマヨネーズに砂糖いっぱいだったのね。下手するとバーガーよりもカロリー高いっちゅう…。

マクドナルドも、よくこの映画、営業妨害で訴えないもんだなあ(それはマックの良心か?)かなり、あからさまに暴露してるのにね。監督の嘔吐ブツそのもの映像やら、恋人との性生活の変化話まで挿入されてたり、欧米映画ならではの「あっけらかん」さも伺えます。
でもねー。要するにそんなに量を喰わなきゃいいのよっ。アメリカの一食の量って間違ってるよ。。。ポテトの「スーパーサイズ」って、日本の「L」の10倍ある…。
そうそう、いくら空腹でも、食べながら見ないほうが賢明(笑)。途中でトイレに駆け込んだ方がおられました。かなりエグイ場面も・・・(わたしゃへーき^^;)

あ~全米、明日が男子SPだわー。神さまーホトケさまーキリストさまー(笑)。練習風景のジョニーは髪が短くなってるけど、首のほうは長いし、なんだか写真ではいまいち全貌がわからん…?
はらはらはら。
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やっぱりテレビって・・・その2

2005-01-12 | フィギュア吼えるぞ!
昨日の事になりますが、ご多分に漏れず(笑)「クローズアップ現代」見てました。

野辺山合宿ってああいうシステムだったのか。お勉強にはなりました。
でも、一見、旧ソ連か東ドイツを彷彿とさせる光景ね・・・「選ばれた人」がスケートを本格的にやる方が幸せなのかもしれないけど、なかなか大変だなあ。
日本のスケートが盛り上がるのはファンとして有難いこと。
それはいいとしても、強化部長が演技のジャンプ内容まで仔細に決める権限あるんだろうか?選手とコーチの話し合いで充分だと思うのですが。
みどりちゃんが「金」を取れる筈だったのに、「銀」で終わってしまった。
その失敗(?)に学んで我々は頑張ったのだ…成果はめざましい。
そういう番組作りになっているので、一般の人にはナルホドね、と思われるのかもしれません。でも、あれでは少々、みどりちゃんに対して失礼というか気の毒な感じがします。
あれ程の苦労を経て、女子として五輪初の3アクセルを成功させたというのに。
銀メダルの価値は何なんだ。常に結果を求められる、のは解るけど何か間違ってるよ?
それに外国人コーチにつくことがステップアップの鍵、みたいに語られてましたが、日本のコーチの功績や苦労については全く無視。
30分では無理だったんでしょうが、なんじゃ?この内容は?…と思わざるをえなかった。

選手はチェスの駒じゃあないのよ~。一回限りの青春賭けて頑張ってるのよっ。
美姫ちゃん、誰に何を指示されても、もうばんばん自分の跳びたいジャンプ跳んでください(笑)。そんな「反逆児」を見たくなってきました・・・。
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やっぱりテレビって・・・その1

2005-01-10 | フィギュア吼えるぞ!
もうそろそろフィギュアスケートから離れて別のカテゴリーを書きたいのですが(笑)、連日TVでオンエアされているので、ついつい書いてしまう私です・・・^^;

「サンデースポーツ」にまだ静香ちゃんが映ってるのに、「情熱大陸」が始まってしまったわ。録画録画。
この番組はバレエダンサーは割と頻繁に取り上げてくれてますよね。
上野水香さん、服部侑吉さん、中村祥子さん、針山愛美さん…その流れでついにフィギュアもか!?にしては、ディレクターがスケート詳しくない人なんかなー。
「フリースタイル」って、ねえ…モーグルとちゃうぞ!フィギュアのTV番組ってやっぱりコレだもの・・・

二つの番組を掛け持ちで見てると、静香ちゃんの苦悩がアリアリと解る。
「トリノで金メダルを目指す女王!」って周りが勝手に決めつけてるだけじゃないか。世界チャンピオンに1回なるだけでもそれは大変な事なのよ。まずは休ませてあげなくてはいかんわよ。
「情熱大陸」のほうが、淡々と客観的に軌跡を追ってるので、まだ罪は軽いと言えましょうか。静香ちゃん、アイスクリーム本当に好きですね^^;某雑誌の連載コラムで「500mlのアイス、いっぺんに食べちゃう」って言っておられましたが。おーい、お腹「どん冷え」になるよ(笑)。
モチベーションが下がってるのは、靴が原因だけではないような気がする。
この方はもともと余りタイトルに執着が無い感じだものね。
自分が100%満足しきった演技が「ここぞ!」という場面で出来たのだから、次の目標をすぐ目指せって…酷なことです。
もっともリピンスキーみたいに「私はこの一番高い所から降りたくない!絶対!」ってタイプの人は別ですけどね。
とまどいを隠そうとはせず、でもサラリとインタビュアーのツッコミをかわしてみせる。アイスクリスタルのパーティで少しお話した時も思ったけど、この人はやはり「大人」だと思いました。

う~ん、でもね~。やはり、ドルトムントのフリーの後半、自分を全部オープンにして、爆発(!)してるかのような静香ちゃんの姿を、もう一度見たい!とも思う私。
周囲ってワガママなもんなんですよね…。
静香ちゃんはどこに行くのでしょう。
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アラン・ドロンとジュベールと

2005-01-09 | フィギュアこんな話も
今日は、NHKサンデースポーツと「情熱大陸」で静香ちゃんが出るみたい?すごい。出ずっぱり!

こないだ、「ヴィスコンティのスター群像」という古本をひさびさに読み返してみたら、アラン・ドロンの23~4歳頃の写真が出てきました。
ん?ん?ん?誰かに似てる…そう、ブライアン・ジュベールに似てるの。これが。
顔が下向きでちょっと上目遣いのアップなんですが、ははははは…天下の2枚目よ。ってジュベ御本人はアラン・ドロンを果たして知ってるんでしょうか。ドロンもう多分、還暦よ。「香水の宣伝のヒト」くらいの認識かもね。

彼の初期の映画に「若者のすべて」という作品があります。
巨匠ヴィスコンティが監督でDVDも→こちら。
ドロンはイタリアの貧しい一家の息子、主人公ロッコを演じています。
優しい子なのに、貧しさの余り、お金の為にボクシングなんかやっちゃう。
悲劇的な内容で今の人が見るにはタル~いかもしれません。
でもね。いつも「悪の匂い」を漂わせてるクールなドロンの作品の中で、唯一といっていいくらい、「清らかで誠実な青年」なんですよ。
ドロンにもこんな美しい時期があったんだな~って、涙がでてきそうな1本です。

え~そういう事で、私の中ではジュベール=若きドロン。オトコマエ~。
スケートアメリカのジュベもピカピカ。ホレボレ。
仏大会、フリーの盛り返しはお見事でした(SPのカットはつらい…)。
なんかジョニーと美貌のベクトルがぜんぜん違いますが、まあいい(笑)。
初めて見たのは02年長野ワールドでした。五輪や欧州でも見た筈なのに(?)ヤグディンに夢中で印象が薄かったのよね…。
長野のジュベはSPで赤い半袖の衣装着てました。これが「ぱっつんぱっつん」で、肉がはちきれんばかり(笑)。
「なんだろう?このガタイのいい、可愛い子。しかも4回転まで跳んでくる、17歳?えー?」オドロキました。
世界ジュニアで見かけた事が無い…17でもう五輪まで出してるって事は、フランスも相当の期待を賭けてるんでしょう。もう既に基礎は出来上がっていて、あとはどう色づけしていくか、という段階まで来てる。そして、この力強さ・男っぽさは誰かに似てます…再三指摘されてるように、ナルホド、イメージ的にはヤグディンか。

長野の翌シーズン、振付がモロゾフに変わったので、一気に「格が上がった」感がありました。マイムもうまい。今シーズンも見せているあのカニの横歩きのようなステップ(?)だけは納得出来ないが…。
でも、自信は人間にオーラを与えるものなのね。長野で見た可愛い♪ぴちぴち17歳は、あっちゅう間に頬がそげて体も締まり、シャープな青年に成長。
でもこの人、基本的にお育ちが良さそうな感じがするの。何を滑っても下品にならない。確かお姉さんが2人いて?末っ子長男なんかな。良い家で良い躾を受けて育った感がありますよ。私はジュベールの「真っ直ぐな若者らしさ」「男気」みたいなトコロが好きなんですが、同時に物足りなさも感じる・・・。

歴代のフランス男子選手は、キッカイな人が多かったように思います。
キャンデロロ以前にもエリック・ミヨーというオモシロイ人がいたな。
ジャネットやダンビエも超個性派。新人のアルバン・プレベール君も「いかにもなおフランス」だわ。 
「他人と同じ事をやる芸術家は価値なし」のお国柄は、フィギュアにも如実~に出ているような気がする。
長年、美術留学していた私の友人の話では、フランス(特にパリ)は「超・超・超個人主義」だそうです。だから仏選手、と聞いただけで「何かやらかしてくれるのでは!?」と期待してしまうんですよね。「フランスなのに正統派」なジュベに「あれ?」と思ってしまう。別にご本人のせいでは無いんだけど。うーん。

FS「1492」は衣装変えてしまったのね~。前の茶色の衣装、「コンセプトは解るけど、重そう」だったなあ。
それにしても、この曲を聴くとエルドリッジを思い出す私ですが、映画のサントラでヒーローモノをやるとどうしてもヤグとダブッてしまうので、来季は路線変更も提案したいところです・・・。せっかく「おふらんす」なんですよ。振付家はゴマンと居ると思うんだけどなあ?

てなわけで、仏大会の男子大トリはジュベールでござんした。
実はこの大会のキス&クラで一番やつれて見えるのは、ジョニーだろうと思ったの。敵地だしね。連戦の疲れもあるしね。でも、意外にもジュベが目の下のクマが一番濃かったの(笑)。単に「顔面の掘りが深い」だけの話なんでしょうか。いやヘンだ。なぜだ!?
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初仕事。そしてスケートと私

2005-01-07 | うぐいすよもやま日記
さあ、やっとこさで私も初仕事ですよ。。。休みボケで朝からミス連発。オープニングの3アクセルで転倒したようなもんですよ。しかし後半盛り返して、スタンドスピンで締めましたっ(と、フィギュア風)。ぐったり。
初のコメントもいただきました。有難うございました。マニアックな話しかしてないのに(笑)けっこうアクセスして下さる方が多くて、やはりスケートシーズン真っ盛りだからかな?今週はロシア国内選で、いよいよ来週からは全米ですよ…ジョニー、大丈夫かな~体重戻ったんかいっ…って、ほとんどママの心境。私と一緒にハラハラしてくださる方も、もちろんコメントくださいませませ。

私の仕事は自営業。独りで闘う仕事です。病気をしないように、やる気が失せないように、自己管理も大事だし、お金や効率の事も考えなければなりません。大きな仕事の時は世界選手権前の選手のようだし(笑)、プレッシャーもすごいです。良い結果が残せなかったら落ち込むし、周りの意見に傷ついたりもします。基本的に誰も助けてくれない。でも、逆に言えば自分が「こうするぞ!」と決めたら、そのようにすることが出来る。強い意志を持ってなくてはいけません(それが私には足りない…)。
アイスショーも好きだけど、やはりフィギュアスケートはコンペが好きです。ギリギリのところでたった一人で(あるいは二人で)闘う、その姿に自分自身を重ね合わせて、「頑張ろう」と思えるからかもしれません。
スケート選手が何を考え、どう葛藤して次のジャンプを跳ぶのか。転倒して次はどうするのか。怪我をしたらどう立ち向かうのか。その一連の心情を想像すると、とても安易に選手の批判なんて出来ない。マスコミの報道は『参考』程度にとどめておいて、自分が何をどう思うのか?を大事にしたいと思います。(いつになく真面目・・・)
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