写真は、京都で個展を拝見して感動した、宮本佳美さんという作家さんのポストカード。
写真のカードではなく、水彩画なんです。
巨大で白黒で描かれていました。一枚に何ヵ月もかかるとか。
先日、「快老生活のすすめ」という本を読みました。
著者は轡田隆史さんという元朝日新聞の記者の方です。
ニュースステーションでコメンテーターとしても出演されてたとか。
面白かった!
年をとったら身体に不具合は出るわ、どんな人でも認知症になる可能性はあるわ、年金は不安やわ、いいこと何もない!
20歳の若者がピカピカの新車だとしたら、老人の身体はポンコツ車ではないか。
寿命が伸びに伸びて、今はまるでこのポンコツ車で高速道路を走れ、と言われているようなもの。
もう廃車でいいんじゃないですか。ヨタヨタノロノロ危険極まりない。
「老いることはネガティブ」というのが私のイメージでした。
しかし著者の主張は、どっこい老人には「翁力」がある。
「翁(おきな)」とは、優しく和む存在で、花咲かじいさんみたいな。
身体は衰えても、翁には長年蓄えた知識と経験値があります。艱難辛苦を乗り越えてきたその強さは、鋼のようです。
そしてその包容力で、若者を励ます、それが「翁力」であり「老人力」なのだそうです。
特に今の高齢者は戦争を経験してきてるから、あの頃の苦労を思えば現代の苦労なんて屁でもない。
それだけの基礎体力、生きるしたたかさを持っている。
「老人は弱い存在、庇護すべき者」という今の社会の「高齢者=介護」概念がアカン。
老人はもっともっと強く、ちゃんと考えていて、賢い。
だから誇りに思いましょう。老人が社会のお荷物なんて。おかしい!そんな主張です。
著者も84歳で尿漏れに困っていたそうですが、男性向けの吸水パッドをつけて外出時も大丈夫!と堂々公言してはります。
補聴器、入れ歯、メガネに杖、ポンコツの身体を補助するものは沢山あるし、今はスマホで何でも出来ちゃう。
足が弱り出かけられなくなったら、本を読んで「思索」の旅に出よう。
「考える」ことはなんたって自由で無料で最高の趣味。無限大です。
たとえボケてしまっても、「あ、忘れた」で済ませちゃえ!(本人はいいけど周りは困る。まあしゃあない)
「過去をドンドン忘れる爽快さ」にも言及してます。
昔の肩書きや功績も財産も、あの世までかついで持っていけません。
「0(ゼロ)」になって、何物にも縛られず自由に生きられる!それが老人。
「老人ライフを楽しむコツ」が軽快に書かれユーモラスです。
私はまだ老人ではない?つもりですが、還暦まであとわずかになり、そして91になった母を介護する日々で考えこむことが増えました。
せっかく寿命が伸びて、日本は健康保険も年金もある。そして今わたしは大病でもない。コロナはどうにかかからずに済んでいる。
文句ばっかり言ってないで(文句言ってもいいけど)、楽しんで生きるか。
老人になっても、心は変わらないのだから。
そう、いつまでも「美しいものを愛する」乙女でいていいんだよね。
外見はオババになっても(笑)誰にも迷惑かけてないもんね。
一年の締めくくりに良い本に巡り会えたこと、ラッキーでございます。
皆様もどうぞ良いお年を★
写真のカードではなく、水彩画なんです。
巨大で白黒で描かれていました。一枚に何ヵ月もかかるとか。
先日、「快老生活のすすめ」という本を読みました。
著者は轡田隆史さんという元朝日新聞の記者の方です。
ニュースステーションでコメンテーターとしても出演されてたとか。
面白かった!
年をとったら身体に不具合は出るわ、どんな人でも認知症になる可能性はあるわ、年金は不安やわ、いいこと何もない!
20歳の若者がピカピカの新車だとしたら、老人の身体はポンコツ車ではないか。
寿命が伸びに伸びて、今はまるでこのポンコツ車で高速道路を走れ、と言われているようなもの。
もう廃車でいいんじゃないですか。ヨタヨタノロノロ危険極まりない。
「老いることはネガティブ」というのが私のイメージでした。
しかし著者の主張は、どっこい老人には「翁力」がある。
「翁(おきな)」とは、優しく和む存在で、花咲かじいさんみたいな。
身体は衰えても、翁には長年蓄えた知識と経験値があります。艱難辛苦を乗り越えてきたその強さは、鋼のようです。
そしてその包容力で、若者を励ます、それが「翁力」であり「老人力」なのだそうです。
特に今の高齢者は戦争を経験してきてるから、あの頃の苦労を思えば現代の苦労なんて屁でもない。
それだけの基礎体力、生きるしたたかさを持っている。
「老人は弱い存在、庇護すべき者」という今の社会の「高齢者=介護」概念がアカン。
老人はもっともっと強く、ちゃんと考えていて、賢い。
だから誇りに思いましょう。老人が社会のお荷物なんて。おかしい!そんな主張です。
著者も84歳で尿漏れに困っていたそうですが、男性向けの吸水パッドをつけて外出時も大丈夫!と堂々公言してはります。
補聴器、入れ歯、メガネに杖、ポンコツの身体を補助するものは沢山あるし、今はスマホで何でも出来ちゃう。
足が弱り出かけられなくなったら、本を読んで「思索」の旅に出よう。
「考える」ことはなんたって自由で無料で最高の趣味。無限大です。
たとえボケてしまっても、「あ、忘れた」で済ませちゃえ!(本人はいいけど周りは困る。まあしゃあない)
「過去をドンドン忘れる爽快さ」にも言及してます。
昔の肩書きや功績も財産も、あの世までかついで持っていけません。
「0(ゼロ)」になって、何物にも縛られず自由に生きられる!それが老人。
「老人ライフを楽しむコツ」が軽快に書かれユーモラスです。
私はまだ老人ではない?つもりですが、還暦まであとわずかになり、そして91になった母を介護する日々で考えこむことが増えました。
せっかく寿命が伸びて、日本は健康保険も年金もある。そして今わたしは大病でもない。コロナはどうにかかからずに済んでいる。
文句ばっかり言ってないで(文句言ってもいいけど)、楽しんで生きるか。
老人になっても、心は変わらないのだから。
そう、いつまでも「美しいものを愛する」乙女でいていいんだよね。
外見はオババになっても(笑)誰にも迷惑かけてないもんね。
一年の締めくくりに良い本に巡り会えたこと、ラッキーでございます。
皆様もどうぞ良いお年を★