★
なんだかすごい暑さですね★
うちのご近所、昨日は37.5℃だったよ~!
泣きポイント3
マーガレット展の続きです。なんつっても「伊賀のカバ丸」!
これは「別マ」だよね?私、別冊マーガレットは友達に借りて読んでました(笑)。
連載当時は「なんだか汚いし、話めちゃくちゃやし、嫌だよね~」とスルーしがちな「伊賀のカバ丸」でしたが。
今ここに!
原画を見たら愛しさがこみあげてきました
かわいい!かわいい!こんなに可愛かったっけ!
大食いでアホなカバ丸…最後まで読んでなかったけど、結婚して子供まで作ってたんだね(笑)。
「伊賀のカバ丸」は実写化されたのだろうか。ルパンがあるぐらいだからあるんかなー。
今この時代に、なんだかTVドラマがスカッとしない平成の今に、主演は関ジャニの丸ちゃんでお願いします。私、丸ちゃんファンなんです(笑)。
同時期の「つる姫じゃ~!」の展示原画なんて、私、コミックス買ってたから全てコマ覚えてた(笑)。そう、初の巻頭カラーだったんですよね。今見てもギャグセンスが冴えてるよ~。これは実写化望みません。主演する人が思い浮かばない(笑)。
★余談ですが「ど根性ガエル」の実写化をこのあいだ見ましたが、懐かしくて泣けましたねえ。ってか、ど根性ガエルの舞台って、葛飾柴又とかあの辺なんだろうか。江戸っ子口調が新鮮でした(笑)。
泣きポイント4
やはり「上砂にとってのマーガレット」(近代)は、くらもちふさこさん!
うん。多田かおるとくらもちふさこの全盛時までは読んでたなあ。紡木たく「ホットロード」も、素晴らしい原画が展示されていましたが、私はもうこの頃になると感覚的についていけなくなりました(^^;)。感性が「若者」じゃなくなったのかも(笑)。漫画って、感性で理解する部分が大きい。
くらもちふさこさんって多分、私と同年代ちゃうのかな?。以前のインタビューで(もう20年以上前ですよ)「田辺聖子さんの小説に出てくる男の子
が好きで、描きたいんです」と言っておられて、「そうか!」って。
くらもちさんは吉田まゆみ氏と並んで、少女漫画史上初めて「冷たい男の子」を登場させた。いや革命的でした。
それまでは、「りぼん」の田渕由美子さんの漫画などに出てくる、女の子に優しい=都合のいい(笑)王子様タイプ、ひたすら優しい優しい男の子が主流で、読者もそれに慣れてたんです。そんなに都合のいい男はいないって、後年わかってくる(笑)。
くらもち漫画の男の子は、言うことも聞いてくれないし、平気で傷つけるし、ワガママ勝手だし、とにかく「女の子にとって都合が良くない」。そこがリアリティがあって、すーごいドキドキするんですよ。「夢の世界の王子様」でなく「現実の男の子」が登場したから、「私の身にもこういうラブストーリーが起こるかもしれん」って錯覚するんでしょうね(笑)。
田辺聖子小説の男たちもそーいえば、どうしようもない浮気性とかお金をタカるとか、人間のクズみたいなんだけど何故か憎めない。「可愛い男」の魅力があるんです
展示されていたのは「東京のカサノバ」の原画で、「主人公のターコが恋するアキラは究極の男の子=パーフェクトに魅力的な男の子。それを描きたかった」と解説がありました。
いやー!そうでしたね。
カメラマンで、かわいそうな生い立ちで、でも利発で、目が大きくてシュッとしてて浮気性で…アキラのジゴロな魅力に私も翻弄されました
寝ても覚めても(笑)。今の女の子達の「ジャニーズ追っかけの心理」に似てる(笑)。
「いつもポケットにショパン」の原画!なつかしい。
音楽ドラマなんですが、主人公の麻子のおさななじみ「きしんちゃん」がまたこれ「冷たい」男の子なんです。昔は弱っちくて麻子にくっついて歩くような男の子だったのに、成長して再会を果たしたら、別人みたいな冷たい男になってる…でも…という物語。
くらもち漫画の男子は、普段は冷たいのだけど、「ここ一番!」で愛情を見せるんです。だから女心をギュッと掴むんです。その魅力を当時、友達とえんえん議論してた(笑)。
くらもちさんの原画は、やっぱりとても美しく素敵でした。美大出身だけあって彼女は画力がズバ抜けてて、「マーガレットの看板」でもありました。その後の看板作家が多田かおるさんかな。
歴史モノとかスポ根でなく、現代日本のリアルな学園ドラマが主流になったのも、この頃からでしょうか。展示場の解説でも、「くらもちふさこ以降、“クールな男子”がマーガレットのカラーとなった」とありましたが、うなずけてしまいました
泣きポイント5
↑でも書きましたが、紡木たくさんの絵っていいですねえ~。原画で見たら、空気や音まで伝わりそう。映画化されてたけど、「漫画がそのまま映像」なので、作りやすいのかな。
その後のマーガレットは、私ももう読まなくなっていたので、「のだめカンタービレ」や「花より男子」がブームになるまで、ま~ったくマンガ界と縁を切ってました(笑)。
この「近代漫画」のコーナーは、圧倒的に現役中高生女子が熱心に見てて。漏れ聞こえる会話が面白かった(笑)。そだよねー。みんな「今」にキャーキャー言って大人になるのよね
私らおばさん世代は、「近代」はそそくさーと鑑賞して、クライマックスの「ベルばら」=池田理代子センセイのコーナーへ。暗記するほどまでに見たベルばらのコマ割り。
「オルフェウスの窓」もありました
やっぱり池田さんの絵は華麗です。一番充実してた、ベルばら後半時代の絵は才気とパワーがみなぎっていて、今の時代に見ても素晴らしいです
しかし、一番驚いたのは、池田先生のカラーの絵が、けっこうシワシワと波打って?いて、厚い水彩用紙に描かれていないんです!「わら半紙」?的なものに描かれている!えー!?
よく見たら、白黒原画の方と同じ紙でした。漫画って「ケント紙」という平坦な紙に描くのが普通ですが、もっと薄そうに思える…コピーに使うような普通紙かなあ。
あの華麗なるカラー絵が、意外にもうっすーい紙に描かれていて、シワシワである、ということは、私に衝撃を与えました(笑)。だって印刷では100%華麗ですからね。紙じゃあない。道具じゃない。「腕」が大事で「印刷映え」が大事なのですね。
★
余談ですが、マンガ家さんの原画はけっこう今までも見たことがあるのですが、今回あらためて大量にナマで見て、「ホワイトが多い!」ことにビックリしました。
ホワイトとは、ポスターカラーの「白」で、黒インクで絵を描いた上に修正をほどこすのですが、どの作家さんも大量に「修正箇所」が。印刷されると、この「ホワイト」は全く見えなくなるから、これだけの苦労とこだわりが一枚一枚にこもっているのだと。あらてめて感激しました(目の中の“星”も、ホワイトで細い筆で描くんです)。
「わたしのマーガレット展」みたいなイベント、今後もやって欲しい!
「花とゆめ展」「りぼん展」「少女コミックの歴史」とかね~。本当に沢山の女性が詰めかけてて熱気ムンムンで、通常の美術展とは異なる温度を感じました。
「これって今の“イケメン礼賛文化”とカブるものがあるな…」と感激しつつも思ったという(笑)