
「夜空ノムコウ」はもちろんスガシカオ作曲で本人も歌ってるし、SMAPが歌って大ヒットしました。これはその綾戸版というわけです。

作詞もスガシカオだと思い込んでましたが、作詞は川村結花という方だそうです。読者の方からご指摘いただきました。

綾戸智恵を初めて聴いた時の衝撃はそりゃすごいもんでした。彼女の経歴もなかなか壮絶です。

私は綾戸智恵の歌い方、特になかば無理やりヴィブラートをかけすぎるところがどうしても気になるんですが(彼女自身は無理やりかけているつもりはないのだと思います)、そういうことを超えて感動させるような力を彼女は持っています。

それにしても綾戸智恵のピアノの音はどうしてあんなに薄っぺらな紙切れみたいな音なんでしょうね。わざとなんでしょうか?

綾戸智恵のすごいところは、歌だけでなくそのエンタテナーぶりにあるわけです。ライブに行ったことはないんですけど、まああの関西しゃべくり漫才的勢いとウイットの利いたアドリブは天下一品です。

ジャズ本来の気安さ、ユーモアにあふれた当意即妙の演奏ぶり、エンターテナーでありパフォーマーでもあるという多彩さ。こういう風に書いてきて(そんなに詳しく知ってるわけではありませんが)、やはりファッツ・ウォーラーを思い浮かべてしまいます。

もうひと頑張り必要なゴール間近で聴いたら元気がわくに違いありません。

私の聴いているのは2001年発表の2枚組CD「LIVE! 」のDISC2「CONCERT HALL SIDE」に収められたものです。
♪ 夜空ノムコウ (綾戸智絵 Chie Ayado)