切れのいいファンキーなサックスのリズムが心地よい。けだし、名演だと思う。 キャノンボール・アダレイは大好きなので、やっと取り上げることができてなんだかとてもうれしい。 肩の力が抜けて、自然に音楽と向き合っている感じの演奏が、こちらもリラックスさせてくれる。いいです。 私の持っているのは「Sophisticated Swing: The EmArcy Small Group Sessions」と題され、キャノンボール・アダレイと弟のナットが、1956~58年の間にエマーシー・レーベルに残した36曲すべてをCD2枚収めたものだ。
50年代らしい古き良き、世界の覇権を握ったアメリカを象徴する美女と赤いスポーツカーを組み合わせたジャケットは印象的だ。
しかし、このアルバムの内容はジャケットの魅力にひけをとらないどころか、屑のような演奏は皆無。36曲全てが名曲・名演と言ってもいいくらいの素晴らしい出来だと思う。