MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

個人的に選んだ今年のスポーツトピック総括。

2016-12-26 | 走らずに考えたこと
 スポーツ好きなので、今年もさまざまなスポーツを楽しませてもらった。2016年は夏季オリンピックイヤー。日本選手団は過去最高のメダルを獲得した。
 オリンピックで一番印象に残ったのはカヌーの羽根田卓也選手かもしれない。あの涙、それから表彰台での最高の笑顔に感動した。銅メダルがあんなにうれしそうな選手は余り観たことがない。
 凄かったのは体操の内村航平と仲間達。予選鉄棒で内村がまさかの落下。悲願に掲げたこの大会でのの団体金メダルは難しくなったと思ったが、決勝で大逆転。チームワークの素晴らしさがびんびん伝わってきた。そしてもちろん個人総合もも連覇。彼こそが絶対王者に違いない。
 陸上100m×4リレーの男子チーム銀もあり得ないすごさだった。山縣、飯塚、桐生、ケンブリッジ。最高のメンバーだった。それそれ個性が出たベストの走りだった。完璧なバトンパス(実際には細かな失敗もあったらしいが)。終わってからも何度も観たこのレースで思ったのは、アンカーのケンブリッジが、最後の直線でアメリカによく抜かれなかったものだということ。あのケンブリッジの走りも奇跡的だった。

 このオリンピックでは大逆転というのも目立った。まずは、オリンピック4連覇という信じがたい偉業を成し遂げたレスリング・伊調馨。残り数秒で逆転した。これを観ていたという女子バトミントンの高松ペアも最終セット「ああ、もう一点取られたらマッチポイント」というシーンから連続ポイントで大逆転勝利。はらはらドキドキはスポーツを観る楽しさの最たるものでもある。
 全員がメダルを持ち帰った柔道男子。井上監督の涙も印象的だったが、帰国後のTV番組で「当たり前で勝ってると思われてるかもしれないが、1戦1戦すべて紙一重の戦いですよね」と選手達が口を揃えていたのに納得した。そりゃあそうだ。食うか食われるか、相手も必死なのだから。観る方も「柔道なんだから日本が外国選手に負けるはずがない」なんて思うのは根拠のない思い込みと期待感に過ぎないと知るべきだ。

 サッカーはロシアW杯の最終予選。出だしつまずいた日本は苦しい戦いが続いているが正念場は来年の中東でのアウェイ連戦。なんとか予選突破への形を整えつつある。
 それより何より、クラブW杯、最後の日本開催(たぶん)となる今年、開催国枠で出場した鹿島アントラーズが準決勝を3-0で南米チャンピオンを破り決勝進出。柴崎の2ゴールで延長にまで持ち込んだ。延長戦では力尽きた感が大きかったが、まさに「これもサッカー」との意を強くさせられたセルヒオ・ラモスへのイエロー取り消しがなければ勝っていたかもしれないところまでレアル・マドリーを追い込んだ。というかむしろ2-1とした時点では勝ちきらねばならない試合だった。
 解説の岡ちゃんが言ってた通り「10回やれば8、9回は負けるだろうけど、残りの1回をここで出せばいいんですから」ということに違いなく、そういうサッカーを見せてくれて大いに興奮した。

 テニスも錦織のお陰でTV中継が増え大いに楽しませてもらった。ナダルとの激戦の末獲得したオリンピックの銅メダル、ツァーファイナルの準決勝進出など、スーパープレーも堪能させてもらった。来年こそ、グランドスラムでの優勝を期待している。そのためには、一にも二にもサーブのパワーアップが必須だ。女子ではないので、1戦だけならともかく、サーブでのフリーポイントがもう何割か増えないと接戦での勝負所や、トーナメント後半のきつい状況で強敵相手に勝ち抜くことは難しい。

 サッカーと並んで私の好きなスポーツはやはりMLBである。イチローにとってのキャリア後半(50歳まで現役と言っているのだからあえて晩年とは言うまい)である今年はご存じのように通算記録ラッシュ。日米通算世界歴代1位の4257本目の安打、MLB通算3000安打もクリア。徹底がすぎるほどの準備に感服するし「野球が本当に好きなんだなあ」と感じさせてくれる。来年も楽しみだ。もう少し試合に出て欲しいけど、贅沢は言うまい。
 私の大好きな上原浩治も後半故障から復活してセットアッパーではあったが故障前の輝きを取り戻す投球を見せてくれたのはうれしかった。田中将大、岩隈の旧楽天先輩後輩もメジャートップクラスの実力を証明するシーズンだった。
 そして、彼ら以上の話題と期待に胸躍らせてくれたのが大谷翔平。最終的に10勝20本塁打をクリア。日本がアメリカに次ぐハイレベルなリーグであることはアメリカ人も認めているところで(メジャーと3Aの間というのが公平な見方と言って良さそうだ。日本人も納得できる)、そこで記録した成績としては、アメリカ人から観ても「ありえない」となる。
 ピッチャーとしてもバッターとしても1つのタイトルも取れないのだから「成功とはいえない」などという馬鹿な評論家もいるが、現在の評価基準に当てはまらないだけのことだ。誰もがやりたいけどできないことなのである。
 「この活躍で何の表彰もされないのか?」とがっかりしてたが、そこはまともな野球人なら捨て置くはずはなかった。ベストナインのW受賞にリーグMVP。私からしたら当然だと思う。
 早くMLBで大谷を観たい。観たくて仕方がない。
 日本のプロ野球にはずいぶん前からほぼ興味がない私だが、今年は大谷、そしてカープ黒田のお陰で、特に日本シリーズは楽しませてもらった。黒田も成績云々ではなく、まさに選手としての生き方において、ほかに似た選手がいない。引退は残念だが、日本一は最高の終わり方だった。

 バスケ、Bリーグのスタートも話題になったが、私自身数少ない余り興味のないスポーツがバスケ。バスケはたぶん実際にやるのがおもしろいスポーツで観ててもつまらないのだと思う。あとはやはり世界レベルではないということが大きいかもしれない。今回バスケの世界中での競技人口がサッカーを上回りNo.1だと知った。
 それにしても、Jリーグ以降プロリーグのネーミングはもうちょっとなんか工夫してほしいものだ。

 最後にマラソン。男女ともに世界のレベルからは遠く置き去りにされてしまった感があるけれど、タイムはともかく、国内開催レースでなら世界の強豪相手にだって勝負できないとは限らない。
 そう思わせてくれたのが今年の福岡国際マラソンでの川内だった。世界トップクラスのツェガエ、マカウに次ぐ3位だったがレースっぷりは熱かった。この男はまたしても我々を感動させてくれた。後半粘って4位に入った伏兵・園田隼(黒崎播磨)も凄かったが、いかんせんタイムが2時間10分41秒。いくらタイムレースじゃないといっても、やはりサブ10では走ってもらわないと、世界相手のレースで上位に食い込む事は期待できない。今後に期待したい。
 それにしても、川内以外いっこうに若手が出てこないというのはどうしたことなのか?
 
コメント
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