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昨夜の女子決勝、シャラポワ対クビトバ戦は史上3人目の女子レフティ女王の誕生で幕を閉じました。1セット目をシャラポワが落としたところまでしか見ませんでしたが、明らかにクビトバのほうに分がありそうに見えました。
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シャラポワはそのサクセスストーリーといい容姿の美しさといい魅力的であることは認めますが、あの煩さには閉口します。クビトバは「準決勝のアザレンカも騒がしかったから気にならないわ」と言っていたそうですが。結婚を控え、フィアンセと会場入り。やはり勝負に徹するためのメンタルには少なからず影響がありそうです。
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ところで、けがから復帰した元5タイムズ・クイーンのヴィーナス・ウイリアムズに大激戦の末敗退した伊達さんの2回戦の試合を録画してあり、ようやく見ることができました。
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1セット目からタイブレーク。第3セットは確か6-8でしたか。とにかく長時間の試合(1セット目だけで1時間以上かかってます)で、結果から言えば伊達さんが取った唯一のセットとなるわけですが、もう
序盤から感激しましたね。思わずグッと来てしまいました。
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とにかくもてる力、あらゆる経験とテクニックを駆使して、文字通り魂の入ったテニス。どこまでもあきらめない。走る。自然に表に出るファイティング・スピリット。
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少し前から思っていたことですが、伊達さんはもう性を超越している気がします。(プライベートまではもちろんわかりませんが)少なくともテニスに関する部分では女ということはあまり関係なくなってる気がします。たとえば身体つきも、ウエアも、練習も、テニスプレーヤーに徹する。テニスでいいプレーをすることしか考えてない、そういう集中力が伝わってきます。その姿は美しいんだけれども、「女性として」というような条件付きではなくなっているように思います。もっと突き抜けてる感じ。
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前回ウインブルドンのセンターコートに登場したのは2デイズマッチとなった伝説のセミファイナルのグラフ戦だとか。あの試合もLIVE放送で観てまして「勝てる!」と興奮しながら応援してましたが、今回のヴィーナス戦も負けず劣らず感動しました。観客の応援ぶりもすごかったですね。主に伊達さんの鮮やかなプレーに大きな拍手を送ってました。スタミナとパワーがもう少しあればトップ10入りだって不可能じゃないと思います。日本の宝といっても過言ではありません。